オレこんなに弱かったのか・・・【好きな継続】は力なり

選手末は父の日(Día de los padres)でした。僕にとってはこの日はハーフマラソンを走る日なのです。

とは言っても過去数年はサボっていました。サボり癖というのはコワイですねぇ、好きであろうハズの事もやらなくしてしまうんです。

ということで今回が4度目の参加。ところが、大会の前の週にお腹を壊してしまったのです。検討は大体つくのですが、ある街で食べたスシかなと・・・日本人がオーダーシェフのお店だったので大丈夫だと思ったのですが、翌日何か体調が悪いと感じ、その翌日には発熱し酷い倦怠感に襲われ2日間ベッドで寝た切りでした。

その後何とか食べられるようになり、外出もできるようになったのですが、大会前の調整どころではありません。だから完全にぶっつけ本番でした。

このハーフマラソンというのが、メキシコシティで行われるのですが、メキシコシティはメキシコを東西に貫く火山帯(Trans-Mexican Volcanic Belt)上に位置するメキシコ中央高原にあり海抜が2200m強なのです。富士山5合目の富士宮口が2400mですから、そのちょい下というところです。

低地の人がココに来ると大体は「夜眠れない・・・」などと数日間苦労します。日本からお菓子なんか持ってくると袋がパンパンになるぐらいですから、かなりの影響はあると思います。

スタート・ゴール地点は2300地点、行きは90mずーっと下りですごく気持ちが良く、ちょいとオーバーペース気味のまま折り返しを迎え、その後はずーっとダラダラ今度は90m登ります。これが病み上がりで練習不足の脚にボディーブローのようにジワジワきいてくるんですよ。高低差90メートル。

15キロ過ぎから脹脛がピクピクなり始め、そのあと太ももも。最後の2キロなんかつっては止まりつっては止まりの繰り返し。そんなボロボロの僕のわきを、50代ぐらいと思われるオバサンがマイペースにヒューッと抜き去っていく。「オレってこんなに弱かったのか・・・」と惨めで萎えそうになりつつも、こんな体では気力だけでカバーできるものではない。

やっとのことでゴール。タイムは過去最低は言うまでもないです。

やっぱり好きな事をコツコツ長くやっている人って、ペースはゆっくりでも【強い】んだなと思います。中には81歳というオジイさんもいました。

マラソンでなくても、好きな事とか趣味とか、人付き合いにしても、惰性ではなくて能動的に楽しみや遣り甲斐を見出しながら長ぁくやる事って大事だなと感じます。そうすることによって自然と脚にしても体にしても能力にしても出来てくるのかなと、そう感じました。それにはやはり「これをしないといけない」とか「こうすのが当たり前」などと反能動的な気持ちでは続かないし続いても身にならないですよね。何よりも苦痛でしかたないし、せっかく授かった短い人生、もったいないですよね。

僕の場合は【旅】好きが続いて、今こういう形でこれが生業になりつつあります。メキシコ国内で地球8周分の距離を陸路で動きましたから、それなりにカネも時間も使ってきました。だから他の人よりもモノも貯金も持っていません。もちろん家を買える見通しなどもありません。その代わりに文化や自然や人に対する感性のようなものは少しは多く育ったかなぁと感じています。

そんな事で、【好きな継続は力なり】自分の心に耳を傾けて、後先考えずに素直に好きな事をやってみる、簡単なようですごく難しいことかもしれないけれど、やってみて損はないはずです。やっちゃ行けないのは惰性で生きる事。惰性でやったら結局は逆に身も心も滅ぼす。そんなことを頭では考えていましたが、この度文字通り、身をもって感じました~。