初めて真の民主化を目指したメキシコの大統領ベニト・フアレスってどんな人/その1
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
ベニト・フアレスの話
メキシコにいらした事がある方でしたら一度は耳にしたことがあるでしょう。
それもそのはず、
大半の方が降り立つメキシコ空港の正式名称が、
ベニト・フアレス国際空港だからです。
アメリカで言うなら、
ジョン・F・ケネディ国際空港みたいな感覚で、
首都メキシコシティにある主要空港です。
てことは、
メキシコの重要人物でないワケがありません。(笑)
昔のメキシコの大統領です。
でもタダの大統領じゃないんですねぇ。
なにがただものではないのか、
これから説明します。(笑)
という言うわけで、
当然、
お札にも載っています。
20ペソ紙幣(120円ぐらい)と、
新しい500ペソ紙幣(3000円ぐらい)に出ている方です。
☟この方です。
フアレスさんは、
日本がまだ江戸時代、
開国前の1806年にオアハカに生まれます。
当時はまだ「メキシコ」という国は存在しておらず、
スペインの植民地時代でした。
オアハカと言っても広いのですが、
オアハカ市の北東60キロぐらい所にある、
サン・パブロ・ゲラタオという村に生まれます。
☟ここです。
この村は先日前編をご紹介しました
サポテカ文化の住民が住むエリアで、
当時はスペイン語が母語でない人たちも多かった、
というよりも大半がスペイン語話者でなかったのかもしれません。
フアレスさんも、
サポテカ族の両親の元に育ち、
幼い頃はスペイン語が理解できませんでした。
数年の間、コチニジャという虫を捕る仕事を手伝います。
コチニジャとはサボテンに付く虫で、
赤系の色素を得るのに重要な資源でした。
現在もテオティトラン村の織物の染色(日本ではメキシカンラグと言われているようですが・・・)や、
トナス・イ・ナワレス、
通称“アレブリヘ”という木彫りの民芸品の着色にも使います。
非常に優秀で、
21歳で高校を卒業、
28歳の時に弁護士になります。
幼少期を独立運動の最中に過ごし、
イトゥルビデ(愛人に囁かれて独立戦争を止めた人)率いる連合軍(トゥリガランテ軍)が、
メキシコシティに無血入城し、
スペインとの独立戦争の幕が閉じた1821年は15歳でした。
1822年の第一次メキシコ帝国、
1824年のメキシコ合衆国の幕開けがありました。
18歳になるころには、
植民地時代、
独立運動期、
第一次メキシコ帝国、
メキシコ合衆国、
という4つの時代を生きていました。
☝凄いですよね。
日本に例えるなら、
鎖国期の江戸時代、
開国後の江戸時代、
明治維新と明治、
大正
といった大きな時代の節目を、
18までに4つも経験しているということです。
メキシコという国がいかに動乱期を過ごしていたかがわかりますよね。
これまでにも書いてきました通り、
メシカ(アステカ)のモクテスマやクアウテモックだったり、
ミゲル・イダルゴ、
イトゥルビデやヴィセンテ・ゲレロ、
これから説明するベニト・フアレスなど、
メキシコを「方向転換」させた主要人物は何人かいるわけです。
先々月?には、
独立の英雄ミゲル・イダルゴさんの話もしましたが、
彼とミゲル・イダルゴの決定的な違いは、
血筋です。
イダルゴさんの両親はスペイン人でした。
スペイン本国生まれでないスペイン人は、
クリオジョと呼ばれていました。
フアレスさんの場合は、
ヨーロッパ人の血は入っていたものの、
メキシコの土着民族の一つサポテカの血が入っている事です。
その為、
Benemérito de las Américas、
日本語では、
ちょっと違う気もしますが、
メキシコの「建国の父」と訳されています。
で、
「建国の父」と呼ばれている理由ですが、
何をした人なのか。なんで敬われているのか。
今日、
ここから書くと長くなるので、
続きは次回にします。(笑)
ではでは~
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