観光の「捏造」に騙されて、旅行で損しないようにする方法。(2/2)


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2022年の年末年始の海外旅行、2023年の春休み旅行、

メキシコ観光は弊社におまかせを。

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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

あれ、それってもしかして騙されてません?(苦笑)

メキシコのマヤ遺跡チチェンイッツァ遺跡のエルカスティジョ

👆世界の旅行者が目指すメキシコのチチェン遺跡。先日の秋分の日には、「ククルカンの降臨」がありました~

 

前回の続きです~👇

前編

 

騙されない旅行にするために

僕の「ガチ感動」の基準て、

「うぁ~!」とか「うぉ~!」っていう奇声を発しない。(苦笑)

これが僕の中の「感動」の基準です。

僕はこの👆「ガチ感動」のために旅行をするのが楽しみなんです。

 

注:「感動」の反応は人によって異なると思います。

 

オルメカのサンロレンソ遺跡👇の、

なんにもないように見える草むらに突っ立っても、

メキシコの観光ガイド岩﨑功がベラクルスでガイドをしている

シンプルなアコルマン教会👇を目の前にしても、

ラカンドン原生林にある崩れた建造物跡👇や

カラクムル原生林にあるチュルトゥンという貯水槽跡👇など、

見過ごしてしまうような誰も行かないような遺跡でも、

背景を知っていると「ガチ感動」して立ち尽くすのです。(苦笑)

 

そういう「ガチ感動旅行」が好みな僕からみると、

そういったフワフワした日本の城旅・城泊を見るとですね、

ちょっと「大丈夫かい?」って思ってしまうのです。

 

だって、例を挙げると・・・

長崎は平戸城は「城泊」の先駆けになった「お城」のようですが、

そもそも論、

平戸城天守閣は存在していなかったんですよね・・・(沈)たしか。

👇平戸港と右端に見える“平戸城天守閣”(岩﨑撮影)

「無かったもの」を無理やり「お城ですよ~」と造って、

文化も歴史も感動もへったくれもない無知な観光客が、

一夜だけの「感動」をしに大金を支払う構図。

 

更に良いと思えないのは、

そういうフワフワした吹けば倒れるようなお城を観光の目玉にし、

やはり事情を知らない、

というか分からなくて当然の外国人観光客が、

「日本でしかできない城泊体験!」

を楽しみにやってきて「感動」したつもりになったり、

しかも100万円という料金も支払う人もいたり。

 

いや~、

コレ👆どう思います皆さん?

 

城泊でなくても、

元々あった天守閣の位置を30mずらした岩国城とか、

ついていなかったものを付け足したりとか、

それって本来の「日本の価値」を下げちゃうよね?

と思うのですよ。

👇奥に見える岩国城。景観のためにずらされたとか。(岩﨑撮影)

 

メキシコのそれと同じように、

日本の観光資源て、

豊かな自然も当然のことながら、

そういった歴史的価値にあると思うんです。

だって、

ガイジンに日本と言えば、

未だに「サムライ」です。(苦笑)

そういう今には見ることが出来ない、

「サムライ」という人物像が、

広く外国に知れ渡っている「昔の日本」の歴史的な側面。

 

日本の誇り、どこから来る?

これをですね、

外国人に理解してもらうどころか、

一時の「偽感動」を生むような「感動」の偽造行為?

はたまたそれが誤解を生むような観光開発は、

僕は「観光開発」と呼べないと思うんです。

 

そういう点では、

メキシコの遺跡、

例えば多くの日本人も行くテオティワカン遺跡や、

その他の遺跡のように、

想像で景観を整えちゃう観光地開発の傾向って、

メキシコでも同じで、

世界の他の国でも起こっていると思います。

 

べつに「城泊」を名指しして悪いと言いたいわけじゃなくて、

「観光」を理由に、

無かったものを在ったかのように造り変えてしまうことはどうなの?

話題だけで観光地と呼ばれる場所に時間とお金を使って行って、

何に感動しているのか分からずに感動したつもりになる観光ってどうなのよ?

って僕は疑問に感じてます~

というお話です。(苦笑)

 

話はまたちょっと飛びますが、

先日のボクシングの花束投げ捨て事件。

これについて「日本の恥!」などという怒号が飛び交っているようですが、

あのですね、

外国に20年ぐらい住んで感じるんですが、

日本人としての根っこなしに「日本の恥」は語れないと思うんです。

その日本人としての誇りはどこから来るのでしょう?

 

日本生まれだからとか、

日本育ちだからとか、

日本に住んでいるからとか、

という理由だけでは

「日本の誇り」というのは生まれ来ないと思うんです?

 

逆に外国に住んでいるから「もう日本人じゃない」も違う。

 

ガイジンさんから、

「城泊」について聞かれたら、

皆さんはどう答えるでしょう?

「城泊、楽しい?やった方がいい?どこがいい?」なんて聞かれたら。

 

日本の崇高な歴史的な側面を使って、

「儲かればいい」的な観光開発には僕は断固として反対ですね。

日本の、その国の、その土地の品格を下げる行為に他ならない、

だれの得にもならない“観光開発”、

観光事業者はもちろん、

消費者である旅行者も真剣に考える必要があると思います。

 

「存在しなかったお城」をあたかも在ったかのように造って、

「お城ですよ~!」と観光の目玉にするようなことって、

本質的には考古学の捏造と変わらないと思うんですよね。

考古学で捏造すると教科書の内容が書き換えられて大問題になりますが、

無かったモノで知らない観光客を“だます”って、

捏造と同じじゃん!?(苦笑)

 

それをやるならおとぎ話の世界で、

全てが作り物(と言っちゃいけませんが・・・謝)、

ディズニーランド内でやればいい。

 

その辺はやはり、

そういうサービスを使う側もですね、

最低限“勉強”していくべきだと思うんですよね~・・・

 

外観だけみてうぁ~と「感動」するんじゃなく、

その場所の背景ですね。

少しでも知って行くのと何も知らずに行くのとでは、

全くその旅行の価値や意味が違ってきます。

 

金額の問題じゃなく。

 

あ、これは常々僕も書いてきているメキシコの観光事情とも重なります。

遺跡やピラミッドなどの外観もエンターテイメントとして大事ですが、

少しでも背景を知って行かれた方が、

金額以上の価値が、

あなたのメキシコ旅行に生まれますよ~

ということ。

 

やっぱり、

テーマパークで「作り物」を楽しむのと、

「遺跡」などで史実に触れることってのはちゃんと分けるべき。

史跡がテーマパーク、

テーマパークが史跡になっちゃダメです。

 

てなわけでして、

かなり不満めいた内容になっちゃいましたが、(謝)

観光の本質に関わる事柄なので、

僕の考えを書かせて頂きました~。

 

また皆さんの観光地に関するご意見、

ドシドシお寄せ下さい~。

 

ではまた。

 

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