世界の有名ブランドを虜にするメキシコの魅力の裏にある現実。

メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、

公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

今日も呑気にメキシコから書いています~

 

世界の有名ブランドを虜にするメキシコの魅力の裏にある現実。

👆メキシコの女性の普段着、ウィピレス(Huipiles)

 

気が付けばもう6月。

 

もう6月ですよ!

今月で今年も半分が終わります。

 

去年や年始に立てた「見通し」なんて全然当たらないので、

もう予想するのやめました。(苦笑)

 

パワーセーブモードに切り替えて、

ひたすら耐える事にします・・・

 

今朝ある雑誌を見ていたらある記事がありました。

メキシコ政府が衣料品ブランドのサラ(Zara)を訴えたというもの。

 

日本ではザラって言いますが、

スペイン語ではZ はさ行の発音になるのでサラと言います。

 

ちなみにZARAはスペインの会社。

 

なんで訴えたのかというと、

メキシコの民族衣装ウィピルのデザインを私物化したから。

 

より正確にはオアハカ州のミステカ文化圏の村。

(ココでは村の名前は書きません)

 

ウィピル(Huipil)と呼ばれているものですが、

これ自体はメキシコで、

特にメソアメリカのエリア(北部ではない)で

現在も女性の普段着としても使われています。

 

正確な発祥時期というのは分からないのですが、

スペイン植民地時代の1700年代中ごろには完成していたと考えられ、

それが今日まで使われ続けているものです。

 

スペイン人が入る前の技術と、

ヨーロッパから持ち込まれた技術が組み合わさり、

今のウィピルの形になっています。

 

実はこの問題ってこれが初めてではなくて、

以前からあります。

 

サラ以外にも欧米の有名ブランドが私物化し、

酷いケースだと知的財産として登録しちゃうんです。

 

例えば、

日本の着物をそういうファッションブランドが勝手に知的財産として登録してしまって、

日本人がそれを自由に使えないという状態になったり、

海外のファッションブランドが、

それを私物化して商品のデザインとして使って利益を上げたり。

 

数年前にありましたよね。

アメリカの誰かさんが

KIMONOっていうブランドを使おうとして

大バッシングされたっていう事件。

 

メキシコにはそういうのがたくさんあるんです。

表に出ないだけで。

 

「じゃあメキシコも登録すればいいじゃん」

っていう小利口な人も出てきそうですが、

伝統ってそういうもんじゃないじゃないですか。

 

しかも地方の人達って、

そういう登録とか知的財産権云々という事情に疎い。

 

そういう現地の事情を悪用する有高級ブランドのデザイナーたち。

 

日本で有名なブランドだとルイビトンも容疑者です。(呆)

☟コレ

 

日本でもテレビや雑誌などで取り上げられることもある?

メキシコのイダルゴ州の刺繍。☟コレ

テナンゴ(Tenango)っていいます。

 

日本では「オトミ刺繍」と呼ばれているようですが。

これからはテナンゴと呼びましょう。(笑)

 

そのテナンゴ、

1960年代に水不足で農業に大打撃があったんです。

そこで村のホセフィナさんという方が家計を助ける為に、

村周辺で見る動物、鹿とか魚、鳥、キツネなどを、

たまたま市場で見つけた生地に描いて、

刺繍を始めたのが始まりです。

 

それをですね、

ルイビトンが👆の椅子のデザインに使ったんです。

どうも最初は“無断使用”したようですが、

後にメキシコ政府が介入し、

現在はその村の人々と協業しているとか?

 

でもこの椅子、

いくらすると思います?

一脚200万円ぐらいです。(苦笑)

 

じゃあいくら村の人々に支払われているのかというと・・・

月にせいぜい一人2~3万円?(僕の推測ですが)

 

デザイナーさん、

自分でデザイン考えるのが仕事じゃないんですかい。

 

パクって稼ぐなんて、

安いですねぇ~。

 

デザイナーもデザイナーですが、

消費者も何なのか知らないんですよね。

自分が買っているものが。

 

先日少し紛争鉱物の話しましたが、

これは「紛争民芸品」。

 

買う製品の材料やデザインが

どこでどうやって生まれてどこを経てその製品に使われているのか。

全部知るのは難しいのかもしれませんが、

興味を持つのは大事だと思います。

 

ただ欲しいから買うんじゃなくて。

 

この時期のメキシコ固有の鳥緑グァカマヤや、

ジャガーもそう。

その個体数が減り絶滅危惧種になっています。

 

理由は人間による違法取引。

 

そいういう「盗み」がですね、

人間をどんどん安っぽくしていくんです。

本当は頭いいはずなのに・・・

 

頭の良い人間でい続ける為に、

ちゃんと買うものを知って買いましょ~。

 

紛争鉱物や今回のような紛争製品を買う人が減れば、

不公平さや、

紛争、社会問題自体も減って行くのです。

 

ではまた明日~

 

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