メキシコの民芸品を闇雲に値切っちゃいけないワケ。(苦笑)


 

 

メキシコ在住16年目、

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メキシコの民芸品を闇雲に値切っちゃいけないワケ。(苦笑)

 

ん~、なかなか難しい問題ですよね。

だって相場感がない旅行者が、

その場でボラれているのか、

正当な価格なのか、

判断するのって正直難しいです。

 

僕みたいに20年弱ぐらい住んでいて、

各地に旅行している人なら大体の相場も頭に入っていますが、

昨日メキシコに初上陸人が、

民芸品の値段が高い・正当・安いを判断するのはちょいと難しい。

 

そういう時の対処法をお教えします。

 

あの、

ちなみにこれってとっても大事なことです。

皆さんがお支払いする額っていうのは、

製造者の生活に直結しているから。

 

どういうことかというと・・・

 

例えば、

メキシカンラグで知られるタペテ。

オアハカの民芸品ですね。

色んな模様があっていかにもメキシコらしい産品の一つ。

幅80㎝、長さ120㎝ぐらいのタペテがあったとしましょう。

そしてそのお値段は600ペソ。

3600円ぐらいです。

 

果たしてこれはボラれているのかどうか。

値切れる価格なのかどうか。

 

答えはNO。

 

僕なら最低1000ペソ(約6000円)は払いたいです。

 

1000ペソ、

相場より高いです。

でもそれが適正価格により近くなります。

 

どういうことかというと・・・

 

これを作る(織る)のに必要な時間は約4日間。

その前には毛糸を紡いでそれをし自然顔料で染色するという作業があります。

それも含めれば6日間ぐらい。

 

分かりやすく織る時間だけで見てみましょうか。

600ペソ÷4日=150ペソ/1日

原材料もありますからキリよく100ペソとしましょうか。

100ペソって600円ぐらい。

日給600円です。

 

ちなみに現時点でサラリーマンの最低日給は141.7ペソ/1日。

 

でも、

600ペソの商品が完成する4日毎に毎回売れるわけじゃないし、

中には600ペソに満たない商品しか売れないことも。

または全く売れない日もあったり。

そうすると1日600ペソ(3600円)というのは、

どんどん下がって行きます。

 

仮に1日100ペソ(600円)と計算して、

週休1日で月に2600ペソ。

15000円ぐらいです。

 

月にですよ?

 

値切りに行くような旅行者がいますが、

これが僕が言う「値切らないで~」という理由。

 

この600ペソの商品なら、

1000ペソでもそれ以上でも適正な価格です。

 

もちろん、

旅行者が多い観光地や、

街中のオシャレなお店に行けば値段はドンドン高くなるのは当然。

でもそれが生産者の元に適正価格で支払われるかといえば、、、

 

ご想像にお任せします。

 

でもこれって、

売っている人と少し会話ができないと難しいですよね・・・

「これ作るのにどれぐらい時間かかるんですかぁ」なんて聞けると、

適正価格というのが見えてきます。

 

だからで・き・る・だ・け現地で、

生産者直売所で、

生産者の労働に伴う適正価格で買いたいんですね。

現地に行けば、

作っている工房も見ることができ、

どれだけの時間が掛かっているのか知ることができます。

 

メキシコには「貧困」という言葉の他に、

「労働貧困」という指標があります。

労働貧困て誰のことを指すのかというと、

「働いて収入があっても最低限の生活必需品の入手に支障がある人」。

 

最低生活必需品て、

政府が定める40品目。

とうもろこしや豆、砂糖、塩などの食品から、

石鹸や歯ブラシなどの生活用品。

元々は23品目だったんですが、

40品目に引き上げられました。

☟これ。

(出典:GOBIERNO DE MEXICO)

 

その内2021年は、

都市部では1798.13ペソ(約1万700円)、

農村部では1301.63(約7800円)

が国民一人が1ヵ月に最低限必要な食費として算出されています。

☟インフレもあって国民一人が一ヶ月に最低限必要な食費は右肩上がり。

(出典:CONEVAL

そんな日常生活の営みにも支障をきたす労働貧困という状況。

GDPで世界トップ10に入るメキシコ。

そのメキシコの労働人口は今年(2021年)の10月時点で5750万人ほど。

その内求職者を除く就業人口が5510万人。

 

で、

その内上記の最低ラインに届くか届かない人口がなんと・・・

5200万人に達したとのこと。

もちろんコロナの影響もあって。

 

格差格差って騒がれている日本ですが、

メキシコの格差ってものすごいんです。

 

ちなみに月に15000ペソ(約9万円)稼ぐ人口って、

全体のたったの4%、

日本の大卒月給に近い月給38000ペソ(約22万円)稼ぐのは、

全体のたったの1%。

(出典:EL ECONOMISTA, EL FINANCIERO, )

 

もちろん、

オアハカのような民芸品の生産や観光産業が盛んな地域には、

一生懸命頑張っている人、

努力もせずにぼったくろうとする輩、

安かろう悪かろうでテキトーなサービスやモノを作ってやり過ごす人、

色んな人達がいます。

だからこそ、

「良いもの」、

「頑張っている人達」には、

やはり「旅行者」が自ら見極めて、

「適正価格」を支払わないとだめなんです。

支払えるのに遊び感覚で値切ってしまうと、

真面目にやっている人達の商品価値まで下げてしまうことになります。

 

「良いもの」の価値って、

見た目や機能性だけじゃありません。

そのモノやサービスの背景にあるものだって、

その商品に含まれて然るべき。

 

その背景を知って、

その背景の価値を旅行者各々が見極めること、

それがこれからの時代の「旅行」に重要になってくるのだと僕は思っています。

 

ランキングや、

人気観光地特集などの売れる為に作った情報に惑わされず、

現地でしっかりご自身の五感で、

その商品の価値を見極めて頂き、

それの適正価格をお支払い頂ければと思います~。

 

では良い日曜日を~

 

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