ドローレス・イダルゴ(Dolores Hidalgo)村

行くべき理由:

・現代メキシコにつながる独立運動が始まった【原点】であり独立運動の中心的・歴史的な人物の出身地である

・メキシコの歴史的に有名な作詞・作曲家でもある歌手の出身地

現代のメキシコの原点であり、独立運動が始まるきっかけを作った人物ミゲール・イダルゴ神父の出身地です。独立運動へと動きだす合図となった「ビバ・メヒコ!!(Viva México)」という叫びをあげた場所である、と一般的に思われていますが、実際は

「Vamos a matar gachupines!」(スペイン人を殺しに行くぞ!)

と叫び、群衆を奮い立たせました。

村にはイダルゴ神父の生家があり、教会の入り口の基礎の部分に「この地からメキシコの独立は始まった」というプレートがはめ込まれています。ガイドブックの片隅にしか載らないような小さな村ですが、少し考えてみてほしいです。長年植民地化された経験がない日本ではなかなか想像が難しいかもしれないが、もしその時代に独立運動が起らなかったら、今のメキシコという国はどうなっていたか。歴史の知識がない内は説明されてもあまりピンとこないかもしれませんが、状況は全く違えど、インパクト的には「大政奉還諮問が行われた二条城の広間」という感じだと思います。歴史が大きく動き出すポイントになった地点です。

ところで日本ではあまり馴染みが無いと思いますが、マリアチ(Mariachi)という音楽隊はご存知でしょうか?黒や白い衣装にソンブレロ(Sonbrero)という大きな帽子をかぶり、トランペットやギターなどで演奏するメキシコの有名な音楽隊です。そのマリアチが奏でる曲のジャンルをランチェラ(Ranchera)といいます。日本でいう演歌のような音楽ですが、メキシコの酒場やパーティーなどでは老若男女とわず必ず誰もが歌い、文字通り酔いしれる音楽なのです。有名な歌手としてヴィセンテ・フェルナンデス(Vicente Fernandez)、ホセ・アルフレド・ヒメネス(José Alfredo Jiménez)、ペドロ・インファンテ(Pedro Infante)、フアン・ガブリエル(Juan Gabriel)がいます。有名な曲は何十曲もありますが、例えばエル・レイ(El Rey)、カミノ・デ・グアナファト(Camino de  Guanajuato)、ケ・テ・バジャ・ボニト(Que te vaya bonito)などがありますが、僕が一番好きなのはムヘーレス・ディビナス(Mujeres Divinas)です。それらの曲を作詞・作曲したのがホセ・アルフレド・ヒメネスで、彼はこのドローレス・イダルゴの出身であり、今も生家が博物館となっています。

ガイドブックにも載らない超マイナーな村ではありますが、メキシコの歴史と音楽文化を語る上では絶対に外すことの出来ない村なのです。

所在地:

グアナファトの北東約55キロ、車で1時間程、サン・ミゲルの北約45キロで、車で40分程

地図:

https://drive.google.com/open?id=109k7zovFF5tTYe_bweXgx5T0rAdGoB4r&usp=sharing

写真はウェブより