成年19歳アスリートの喫煙飲酒：寛容と支援の必要性をメキシコと比較してみた

メキシコの旅行事情、生活事情を赤裸々につづっているメキシコブログ「キオテ通信」です～。

難しい遺跡の話から、一般的な生活の話、僕のボヤキなど、

その日に思いついた話題をかいて1000本以上、

たぶんメキシコに関するブログでは最大です。（誇！）

スポーツ選手の喫煙・飲酒問題にみる日本の不寛容さ

ＡＩで生成した画像

昨今、日本体操界で注目を集めている成年19歳選手の喫煙・飲酒問題について違和感があるので、「寛容な判断を」という立場から意見書いてみます～。

ルールの重要性と現実

20歳未満の喫煙・飲酒が法律で“一応”禁止されているのは健康への悪影響や依存症のリスクを考慮してのこと。オリンピックなどに出るトップアスリートには高い倫理観が求められ、社会の模範となることも期待されている、ようです。

てことで、法律（ルール）を守らなければ「アウト」はそうなんです。罰せられて当然。というのは極々正論。でもなんか釈然としないのは僕だけか？（苦笑）

もう「成人」です

第一に、もう「成人」です。大人です。自分のことは自分で責任を持つ年齢です。

第二に今回の喫煙・飲酒って誰にも害を与えていない。自分の身体に悪い⇒それ故パフォーマンスが落ちる⇒結果が出せない⇒叩かれる、は自業自得。

第三に20歳未満の喫煙飲酒禁止っていうのは、そもそも身体への悪影響を防ぐのが本来の趣旨>では？誰かに危害を加えてその「罰」を与えるというのとは違いますよね？しかも、宮田選手はあと2ヵ月もすれば20歳になるんだし。この2ヵ月のどれほどの身体への影響を及ぼすのか。かなり限定的なのでは？

とは言っても、一応「法律」ではＮＧだから白か黒かなら黒なんですが、それが五輪出場ＮＧというのはどうなの？これって選手生命どころか、日本のことなので・・・方向が極端な方向に向かえば、「生命」まで心配されることです。

一体これにより、選手はどれだけの精神的ダメージを受けていることか。喫煙飲酒による身体へのダメージより、今この状況下での精神的ダメージの方が1億倍大きいのでは？これじゃ何のための法律か分からん。飲酒運転でなければ、飲酒運転して誰か轢いたとか轢く可能性があったんじゃないんだし。

第四に、強化選手だと税金が使われている⇒ある意味公人っていう話になり、だから叩かれて当然という人もいる。なんですけどね、なんかちょっと違和感があるんです。そんな風に「正論」をぶっかましている人達の中に二十歳未満で酒・たばこ未経験の清廉潔白な人ってどれぐらいいるのかね？（苦笑）

酒タバコじゃなくても、税金を使って作られた施設や道路で「違反」することって世の中生きていればあるじゃないですか。営業で車運転していました。一旦停止3秒しませんでした。「法律違反」でした。会社辞めませんよね？減給もされませんよね？役職剝奪だってないよね？（苦笑）むしろ、彼女自身の飲酒喫煙より、人を轢く可能性がある一旦停止3秒をしないほうがよっぽど危険性は高いのでは？

あ、ちなみに今U20だかの陸上強化部長は僕が高校時代の体育の教員でメチャ暴力ふるってました。僕には幸い暴力はなかったですが、暴言は吐かれました。それって今なら「パワハラ」だよね？そんな人が日本代表の幹部してていいんかい？

幕、引かれちゃったね・・・

結局、なぜか周りの20歳以上が登場しないのが疑問。ちゃんとした調査ってされたんですかね？周りの20歳以上が何か異変に気付かなかった？

本来、もう成人なんだから、何でも自分で決めて行動できるはずで、そこまで周りがとやかく言う必要はないんですが、一応「法律」では」20歳からなので・・・

なんか、協会も面倒だから早く幕引きしたかった感が見え見えで、なんかホント後味悪いです。

トップアスリートが直面する特殊な環境

トップレベルのアスリートは幼い頃から厳しい練習環境に置かれ、通常の子どもたちとは異なる経験をしていることが多いでしょう。プレッシャーや孤独感、時には燃え尽き症候群に直面することもあります。このような状況下での一時的な逃避として喫煙や飲酒に手を出してしまうことは、決して許されませんが、他人に危害を加えていない限り、ある程度理解できる行動と思います。

中には、特に女子体操選手なんかは体重を増やせないので喫煙でダイエットするっていう手法も実際に使われていたりするらしい？だったら宮田選手だけじゃないですよね。内部告発ならそういう内部事情を知っている人間がチクったわけで、それがたまたま今回表に出ちゃったわけです。たまたま当たって、人生で一度だけのチャンスが無になるって、死んでも後悔は拭いきれないでしょう。

もちろん、規律に反した本人による反省と、指導は必要。でも、出場自体、事実上出場資格はく奪はやり過ぎ。場合によっては人を殺しかねないものってこと。

適切なサポートの重要性

アスリートには競技面でのサポートだけでなく、メンタルヘルスケアや生活指導など、包括的な支援が必要です。彼らが直面している課題や悩みに耳を傾け、健全な成長を促す環境づくりが求められます。

この「成年」への過剰な批判は、彼女のキャリア、人生共に将来へ何らかの悪影響を残すのでは？ということを、他人ながらとても心配しています。

オリンピック出場の意義

#オリンピック出場は、選手が自身の限界に挑戦し、成長する機会でもあります。世界中のトップアスリートと競い合い、国際的な舞台で経験を積むことは、競技力向上だけでなく、人間的成長にも大きく寄与するはず。

オリンピックは4年に一度の大会であり、アスリートにとっては人生で数少ない機会です。特に体操競技では、選手のピークが比較的若い年齢にあることを考えると、一度の機会を逃すことは取り返しのつかない「損失」となる可能性があるのでは？

バランスの取れた対応の必要性

未成年選手の喫煙・飲酒問題に対しては、厳しさと寛容さのバランスを取った対応が必要。

選手に対する適切な指導と反省の機会の提供
再発防止のための具体的な計画の策定と実行
メンタルヘルスケアを含む包括的なサポート体制の強化
チーム全体での倫理教育とコミュニケーションの改善
関係者、指導者を含めた環境整備

そして最後に、オリンピック出場の機会を与えることです。これは単なる甘やかしではなく、選手に成長と償いの機会を提供するとおもいます。

文化的視点：メキシコの例

僕はたまたまメキシコという外国に長く住んでいるので、ちょっとこちら視点でも書いてみます～。

興味深いことに、この問題に対する見方は文化によって大きく異なります。例えば、メキシコでは飲酒や喫煙に対する社会の反応が日本とは大きく異なるようです・・・てか、そもそも成人で飲酒喫煙ができないって理解されない。（苦笑）

メキシコでももちろん、法律上は未成年者（18歳未満）の飲酒を禁止していますが・・・現実には社会的に寛容な面があります。家族の集まりや祝い事の際に、未成年者が少量のアルコールを口にすることは珍しくない、と聞いたことがあります。また、喫煙に関しても、当然法的規制はありますが、社会的な目は日本ほど厳しくない傾向にあります。つまり、ある程度は「黙認」している。

注：僕はそれが「良い」とは言ってはいません。

ただ、この👆メキシコのケースは「未成年」です。宮田さんはもう「成人」です。

このような #文化的背景を持つメキシコでは、アスリートの飲酒・喫煙問題は日本ほど重要視されない可能性があります。むしろ、「若者らしい行動」や「成長過程の一部」として捉えられる傾向があるかもしれません。

「可能性がある」というのは、僕はこの20年間そのような大ニュースを一度も見たことがないから。（苦笑）でも、これまで何百、何千、何万というメキシコのアスリートたち全員が、日本の「正論者」のように全員清廉潔白なわけ、ないじゃないですか。このおおらかな国で。（苦笑）国立大学の学内でだった「草」の匂いがするぐらいです。