コロナで経済が窒息して失業者が増えたらこの世の終わりか。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素朴な顔を世界に!」

をモットーに、

プロの旅行ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。

今日もメキシコから書いています~

 

経済と自殺者数。

 

経済がこういう状態になると、

必ずと言っていいほど現れるが“自殺”

というキーワード。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050900285&g=soc

 

見るだけで気が重たくなるキーワードです。

 

また、日本の社会の実情を反映しているといっても過言ではない言葉です。

 

日本の世論では、

自粛はすべき、すべきでないという議論が多くなされていますが、

時間ばかりたって煮え切りません。

今日のニュースでは、

21県で休業要請が解除されたようですね。

 

僕は多分このままズルズル行くのだと思います。

日本政府はどっちつかずの立ち位置で、

それに国民が怒り続けるという構図です。(苦笑)

そして2次感染のケースが出て来て、

ズルズル長引き、

肝心な経済もパッとしない状態です。

 

もし自分が安部さんの立場にいたらこうします(ていました)。

 

僕の立ち位置は、

「外出自粛要請継続」、

「緊急性のない事業の事務所、店舗は閉鎖命令」

補償は、

「可能な限りする」

「できなかったらごめんなさい」

休業命令による損害の責任は、

「自然災害と同じなので個人的な責任は負えない」

「首相はもちろん、官僚、公務員などの給料はカット」

そうすると必ず挙がって来る反論が、

「経済はどうするの?」

「失業者が出て、自殺者の方が多くなる」

「責任とらないなんて無責任」

首相である僕は、

「未曾有の事なので仕方がない。」

「時間がないので一律になってしまうが、

当面はこの額の給付金を出します」

「その後の対策は走りながら考えます。」

とすると思います。

 

賛否両論あると思いますが、(苦笑)

僕はウイルスを甘く見てはいけないと思うんです。

いくら日本は感染者数が少ない方でも。

 

政府だって、もし、

潤沢におカネがあるなら、

補償など迷わずやっていると思います。

何らかの理由でできないのでしょう。

その理由を考えて、

今、

毎日怒り続けるパワーと時間は、

今の僕にはないのでそれはしません。

今はそれよりも

「どうしたら自分は生き残れるか」

を考えます。

 

そこで僕は思うんです。

「実際に経済が悪化して倒産が増えて、

失業者がものすごく増えたら、

一体どうなるのか」

と。

 

もちろん大変です。

 

そして更に思うんです。

「もし実際に自分の店が潰れて、

クビをきられて膨大な借金だけ残ったらどうなるのか」

と。

 

多分、

これを読んで頂いている方の中には、

「お前はそういう状況にいないから分からないんだよ!」

と言われる方もいらっしゃるかと思います。

 

でもですね、

僕も今自営業者として、

無収入2カ月目、

車のローンがあり、

家賃の支払いや、

ご飯も食べなければなりません。

水道光熱費、

インターネット代、

医療保険の支払い、

毎月の国債への天引き、

などなど、

出て行くカネが意外と多いんです。

 

でも一寸たりとも

「死にたい」

とか、

「この始めたばかりの事業が潰れたらどうしよう」

とか、

「もう未来なんてないし死のう」

なんて、

頭の片隅にすら過ったことはありません。

 

たった一つ考えている事は、

「コロナはいつかは終わり、何とかなる」

「それまでできる事は、生活費を切り詰め、

できる事(インプットとアウトプット)をやる」

だけです。

 

それ以下でもそれ以上でもありません。

 

もし今あるなけなしの貯金も底を尽き、

コロナも来年まで長引いても、

「家のモノでも売って凌ごう」

とも考えています。

もしそれでもダメだったら、

「昼間は近所にロール寿司でも売って、

ご飯は友達にトルティジャを恵んで貰おう」

と思っています。(苦笑)

 

だって、

「しょーがない」

じゃないですか。

 

「子供の養育費はどうすんだよ!」

それはその時に方法を考えます。

できる事をやって凌ぐだけ。

 

先日オンラインで、

こんな話をメキシコの友人たちとしていました。

 

彼らに聞いたんです。

「ぶっちゃけ、この状況どう思ってんの?」

と。

「経済悪化しているけれどどう思う?」

「店全部閉まっているけれど、潰れたらどうするんだろうね?」

「補助金ゼロ、出てもローン13万円で足りないと思うけれど、

乗り切れるのかね?」

「ホントに無一文になったら何を考えるんだろう?」

 

こんな事をぶっちゃけトークしていました。

 

返答は、

「経済はしょうがない、ウイルスだし。」

「店が潰れたり解雇は大変だけど、まぁ仕方ない。そうなったら出直そう。」

「カネなくなったらマルちゃんとトルティジャで凌ごうかな」

「自殺?そんなの精神が病んでる人しかしないよね」

「ていうか、メキシコっていつかいい時あったか?(笑)」

という具合でした。

 

僕は妙に納得してしまったのです。

「だよな」

と。(笑)

 

それで、

良くも悪くもですが、

イロイロありながらも、

何とかなっているのがメキシコ社会です。

 

前のブログにも書きましたが、

こういう状況で苦境に陥った人達を救えないのが、

今の日本の社会なんです。

経済に悪影響が出れば、

失業者が出る・増えるのは当たり前であり、

分かり切ったことであり、

こればかりは「仕方がない」のです。

そうなった時に、

「何とかなるさ」

希望を持たすことができる社会であるべきです

 

その点、

もちろんメキシコにも、

経済優先主義者達が存在するのは事実と、

先のブログにも書いた通りです。

(テレビ局の有名アンカー)

結局彼は大統領からも窘められ、

国民から総すかんをくらいました。

 

メキシコの人達の大半は、

「感染リスクがあるのに営業し続けるのか!」と、

リスクを冒してまで営業し続ける非人間的な姿勢を非難します。

もちろん中には、

「コロナなんか存在しない!」

なんて言う論外の人もいますが。(苦笑)

こういう点でも、

良くも悪くも、

一般的にメキシコの人は人間的なんです。

 

せっかく神様から授かった一度だけの人生。

どんな時も希望をもって、

シャープの創業者早川徳次さんのように、

「何苦礎」

でやったら瓢箪から駒が出るかもしれませんしね。(笑)