メキシコのお酒はマゲイだけじゃない。

「メキシコの素顔を世界に!」 をモットーに、 プロのメキシコ旅行ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。 今日もメキシコから書いています~   いろんなお酒のお話をしてきましたが、 メキシコの酒はマゲイだけじゃないんです。   メキシコ北部のチワワ州、 ドゥランゴ州、 コアウイラ州で飲まれるのは、 ソトル(Sotol)というお酒。   これもテキーラ同様、 メソアメリカ時代に端を発します。 厳密にはメキシコ北西部はメソアメリカではなく、 オアシスアメリカ(Oacisamerica)といい、 北東部をアリドアメリカ(Aridoamerica)といいます。   北の方の高速道路を走っていると、 マゲイに似ているようで ちょっと違う植物が多く目に付くのですが、 これをソトルといいます。 その辺にたくさん自生しているんです。 ☝☝☝これがソトルです。これが無数に自生しているんです。   似ているという事は違う植物です。 ソトルはマゲイではないんです!   マゲイと同じように細い茎がニョキニョキ生えていて、 その真ん中からキオテ(ブログの名前はこれから取りました)が、 またニョキニョっと生えています。 ソトルには性別があって、 キオテの色が濃い方が雌となります。   このお酒の記録として最も古いものは、 チワワ州にあるパキメ(Paquime)文化の跡から出ています。 パキメとはこの辺で話されている言語、 オパタ(Opata)語で、 「大きな家の場所」(Lugar de Casas Grandes) という意味です。 ☝☝☝パキメ(Paquime)   ここから700年頃のものと思われる 「オーブン」が見つかっています。 ここでメスキテ(Mezquite) という木を燃やして、 ソトルの原型のアルコール飲料を 造っていたと考えられています。 もちろん、 テキーラ同様まだ蒸留機が伝わる前ですので、 アルコール度数は高いものでなかった筈です。   ちなみにこのお酒も度数は高いもので55度にも達しますが、 醸造経済的にはアガベよりも劣り、 1リットルのソトルを造るのに、 10キロものソトルのピニャが必要になります。 一方テキーラは6~8キロのピニャで1リットルのテキーラができます。   テキーラやメスカル、バカノラと同様、 法定産地として2002年よりチワワ州、コアウイラ州、ドゥランゴ州が指定されています。 輸出にも力を入れており、 アメリカはもちろん、 ヨーロッパやアジアの一部の国にも出ているようです。 (輸出先はまた調べます 謝)   強いて言うならば、、、 泡盛とか奄美大島の黒糖焼酎のような位置づけですね。 芋や麦焼酎のようにメジャーではないが、 歴史があり重要な日本食文化の一部を成している点です。   そんな事で、 実際に首都のスーパーなどで見る機会は殆どないお酒ですが、 もし北部に行かれる機会がありましたら、 是非飲んでみて下さい! これも強いお酒ですが、 「がぁぁ~~~っ」と喉が焼ける感覚を楽しんでみて下さい。(笑)   [su_button url="https://mexicoct.com/wp2/contact/" size="14" wide="yes" center="yes"]このツアーについて今すぐお問い合わせする[/su_button] ]]>

シェアする