サッカーのメキシコサポーターは何と叫んでいる?

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!」

をモットーに、

プロのメキシコ旅行ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。

今日もメキシコから書いています~

サッカーにご興味がある方であれば、

おそらくこの話題は聞いたことがあるはずです。

 

今日はスペイン語の話題ですが、

俗語ですので、

不快に感じられそうな方は

今回は飛ばして下さいね。

 

そうと分かっていつつ、

なぜご紹介するかといいますと、

「俗語もメキシコの文化の一部」

だからです。

 

記事の一例☟☟☟

https://jp.globalvoices.org/2018/11/30/49410/

 

サッカーブラジル杯、ロシア杯で、

メキシコ人サポーターによるチャント(応援)が問題になりました。

☟☟☟この応援です

https://youtu.be/PPsLfiPJr9c

 

これなんと言っているかと言いますと、

「エ~~~~~ プトォー!」

と言っているんです。(笑)

 

FIFAはこれを問題視して、

「次やったら罰則だからね」

とメキシコ側に厳重注意したんです。

 

FIFAが問題視した理由は、

「同性愛の男性を侮辱した」

というものです。

ようは性的差別用語としてみたわけです。

 

確かに“Puto”は男性の同性愛者という意味があります。

逆にPuta(プタ)というと娼婦という意味です。

 

ということで、

ご旅行中は絶対に使わないで下さい。(苦笑)

 

メキシコ人の友達ができると、

(その人が受けた教育にもよりますが)、、、

頻繁に耳にするようになります。

実は僕もそういう友達といるときは結構使ってしまいます。(教育が悪いため 汗)

 

だから絶対NGというわけでなく、

状況によってはごく一般に使われている言葉なんです。

 

例えば、

何かやってしくじった時に、

「プタ、、、」

と独り言のように言って頭を抱えて落胆するとか、

驚愕するような写真や映像をみて、

「プタ、、、」

と独り言のように言って目を丸くしてショックを受けるとか。

 

でもこれを女性に向かって言ったら、

あなたは一発退場です。

これはダメです。

 

男のほうはプトですが、

僕も同性愛の友達に冗談で言って揶揄うことがあります。(苦笑)

(僕は口が悪いガイジンなんです)

 

それで何でサッカーの試合でそう叫ぶのかと言いますと、

実はこれには同性愛の意味合いは無いのです。

 

メキシコは日本と同じ?男尊女卑の文化でした。(です。)

例えば勇気がなく、

決断できずにウジウジする男を

プトと揶揄します。

英語ではチキンといいますね。

例えば、

上に媚びる上司・同僚に対して良く言ったりします。(笑)

 

ここでは同性愛の意味ではなく、

「男が女のように弱弱しくしている」

という意味で使われます。

(あくまでイメージで、男性よりタフな女性は現実に大勢います)

つまり、

「臆病者」

という長年の男尊女卑のイメージが背景にあるのです。

 

だから、

サッカーで相手チームのゴールキーパーや、

フリーキッカーが

ボール蹴る直前に、

「臆病者!」

と叫んで揶揄っているわけです。

でもこれって、

スポーツの応援ではよくある類のヤジですね。

 

よって、

性的差別用語ではない、

というのがメキシコの見解です。

 

が、、、、

FIFAには分かってもらえませんでした。(悲)

 

どうもメキシコ以外のサポータも、

日本も!?

これを真似て使い始めたそうです。

(確証はありません、、、)

 

サッカー以外の所では、

誰かがウケを狙ってスベった時に、

周りの知らない人達も含めて

「エ~~~~プトォー!」

と揶揄う光景はバーなどでよく目にします。(笑)

 

たかが二文字のワードに

こんな背景があるんです。