SNSの出現で?増加する旅難民/結局は旅する意味を考えた方が得をする
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ旅行の政府公認ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。
今日もメキシコから書いています~
☝☝☝グアテマラのパナハチェルで
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が、
コミュニケーションツールとして当たり前になったこの世の中。
実は僕はSNSにはあまり興味がなく、
時代に波に乗り遅れてはイカン!
ということで渋々一応アカウントは開けたものの、
やっても三日坊主で続かなかったんです。
今は仕事柄、
発信が「必要」であるため、
ほぼ毎日投稿しています。
そしてそれが「好き」になっています。
そんな中、
とてもよく目につく投稿というのが旅行関係です。
はい、
もちろん旅行が趣味の人をフォローしているからです。(笑)
皆さん、
凄いですね~世界中をご旅行されていて。
キレイな澄み切った海の写真や、
ヨーロッパの古い街並みなどなど、
「これでもかっ!」
というほどアップされています。
中には競うように、
行った国の国旗と回数を明記していて、
「ほぉ~すげぇ~」
となるのです。
僕の自己紹介にも少し書いてありますが、
僕は少しだけカナダにいたことがあるんです。
“仕事”も日系企業ではなく、
100%カナダ人の会社でした。
そして今は、
国籍は日本であるものの、
“永住移民”として、
100%メキシコの社会の中で暮らしています。
同じ外国生活。
同じ100%“アウェー”の生活環境。
でも、
15年前のカナダの頃と比べると、
全然違うんです。
気持ちが。(笑)
カナダにいた頃は21-22でした。
大学をドロップアウト(中退)して、
いわゆる敷かれているレールを外れて、
地球の重力から解き放たれるロケットのように
日本から出たんです。
もちろん若いなりに気合もやる気も満々で。(笑)
あれはあれでよかったです。
外国に“住む”という憧れもありましたから。
自転車で大陸を半分横断したり、
地平線が見える大農場に滞在したり、
カナダ人の会社で働いたり、
そういう経験も僕には必要でした。
☝☝☝トロントで世話になったジェイソンと
☝☝☝怪我をして助けてもらった薬剤師ピーターと
☝☝☝永遠に続くかのようなカナディアン・ハイウェイ
☝☝☝自転車の修理も欠かさず
でも、
結局はそれまででした。
地に足が付かなかったんです。
限られたビザ(査証)の時間という要素もありましたが、
それ以上に「何かにハマる」という感覚がなかった。
例えばあの当時は、
「バンクーバーって住むのに最高!」
と思っていたのですが、
今は何とも思わないんです。
それは、
メキシコでの生活が完全にそれを凌駕したからです。
どうしてかと言うと、
メキシコにハマったから。
なんでハマったかというと、
上辺に見える景色だけでなく、
その歴史や文化、
ヒトそのものであったり、
メキシコの世界観を身を持って感じて理解できてきて、
しかもそれが自分の嗜好にあっていたからなんです。
それが分かって来るまでに、
もう15年です。(笑)
旅行する動機も千差万別でしょう。
写真だったり、
グルメだったり、
SNSで自慢する為だったり。
それは何でもいいんですが、
最近のSNSを見ていて感じる
私的意見を述べさせて頂くと、
“旅難民”が多すぎる
ということです。
旅難民て何かっていうと、
その国や土地に行った気になっている人達です。
当然その国の入国審査もして物理的に行ったことは事実なのですが、
その場所の素顔を見ず・知らずに、
次から次へとそのいう“移動”を繰り返す旅行者です。
特に20代とかアラサー(30前後)に多いようですねぇ。
それだけ海外旅行が簡単になったのでしょう。
でもですよ、
旅難民になっても、
ぶっちゃけ得ているものってあんまりないんです。
ガイドになる前の僕は正真正銘の旅難民だったので、
よく分かるんです。
旅行にしても仕事にしても、
「~した気になっている」
って無意識に起こっているんですねぇ、
どうしても。
せっかく行く異国や異郷の地。
どうせなら、
それに使う時間とおカネを本当に価値あるものにしたいですね。
余計なお世話かも知れませんが、(笑)
僕はそう思うんです。
少なくても僕のところにいらして頂くお客様には、
メキシコ旅行の本当の価値を感じて頂けるように
ご案内しています。
なんかしんみりした話になってしまいました。(苦笑)
明日は明るい話題にします~