メキシコのパン、ココルの話。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メキシコのパン、ココルの話。
メキシコのパンについて、
僕がもつ率直な感想は、
食パン=マズい、
菓子パン=甘すぎる、
で、
あんまり好んで食べないんです。(苦笑)
今でも、
きっと薬品たっぷりのフアフアした、
ホンノリ甘みがある日本の食パンを思い出すと、
正直、
こちらのパンはあまり好きになれないんです。
菓子パンは菓子パンで、
砂糖、チョコレート、クリームと、
とにかく甘いのなんの。
甘くないピザパンも、
たまぁにあったりしますが、
9割以上は甘い系のパンです。
日本のカレーパンなど、
最高にウマいのに・・・(笑)
そんなメキシコのパンをあまり好まない僕ですが、
実は幾つか好きなパンがあるんです。
毎週火曜が、
我が家の買い出しの日で、
近くのティアングィス(市場)に行くのですが、
そこでほぼ必ず買うのがこのパン。
ココル(Cocol)と言います。
巷のパン屋の、
ギトギトに砂糖やクリームが入った、
見るからに甘そうな感じなど少しもありません。
とても質素なパンです。
しかもその形も丸っこく、
なんとなく、
「うまそう」
と感じさせられます。
(☝僕にはデス)
で、
これどこに売られているのかというとですね、
大型スーパーやチェーン店ではまず見ないです。
大体あるのが地元の市場ですね。
お客さんと市場巡りをする時も、
ココルを召し上がって頂きます。
このココルの何が好きなのかというと、
その質素さ。
市販の食パンのようにマズくなく、
菓子パンのように甘ったるくなく、
丁度いい甘さがと雑味がない点ですね。
そんなココルを挽きたて淹れたてのコーヒー、
またはカフェ・デ・オジャで食べるのが最高に好きなんです。(笑)
ココルの歴史自体は、
タマルやポソレなどの他のメキシコ料理よりは浅く、
スペイン人がメソアメリカの地にやってきた以降になります。
なぜならば、
当時アメリカ大陸には小麦がなかったから。
小麦はヨーロッパ人によって、
アメリカ大陸にもたらされました。
ココルはCocolと書きます。
これもナワトル語が語源でして、
Cocolliから来ているとされています。
意味は「怒り」。
「???」
実はこれ☝、
どうも正確な意味ではないようです。(苦笑)
また適当な資料が見つかれば書きますが、
たぶん、分からないままでしょう・・・
なんで独特な味がするのかというと、
材料に黒糖(ピロンシジョと言います)と
香料の一つであるアニスが入っている為です。
特に黒糖が丁度いい具合の甘さにきいていて、
これがコーヒーとよく合うんですぇ。
あとはアトレとも合いますヨ。(笑)
てなわけで、
市場に出向かれた際にはぜひ、
ココルを召し上がってみて下さい~。(笑)
☝これはココルではないです(笑)
#MexicoCentralTours
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