メキシコ中東部の大都市タヒンとは。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

エル・タヒン。

 

聞いた事がない方が大半だと思います。

 

何なのかを先に書いてしまいますと、

テオティワカンの後(600年以降)に栄えた、

メキシコ中東部のベラクルスで、

最も重要な都市であり、

4000年以上のメソアメリカの歴史においても、

最も重要な都市の一つだった場所です。

 

ちなみに世界遺産でもあるんです~。

☟ここです。

 

世界遺産なのに、

行ったことがある人が少ないのは何故かと言うと・・・

 

単純に、

ゴールデンルートから外れているから。(苦笑)

 

ゴールデンルートって、

いわゆる

「売れている観光地が多いルート」

です。

 

分かりやすい例だと、

日本の東京-京都-大阪。

メキシコだと、

メキシコシティ⇒テオティワカンとか、

グアナファト⇒サンミゲルもそう、

オアハカ中心部一帯ですとか、

カンクン⇒チチェンイッツァ⇒セノテ

みたいなルートです。

 

これを読んでいる、

将来メキシコで観光事業をやりたいという人、

またはもうやっている人、

とりあえずそれらのルートを広告費ガンガン突っ込んで売り続ければ、

当面のご商売は堅くなるでしょう。

そのビジネスモデルの将来は分かりませんが。(苦笑)

 

そんな事で、

このタヒンという場所は、

知らない人が多いんです。

一般的な日本語のツアーもあまり、

というか“無い”と思います。

 

でも、

ちょっとだけ足を伸ばせばすぐ行けるんですよぉ、ほんとは。

僕なら日帰りも出来ますが、

出来れば1泊2日、

もう1日頂いて、

2泊3日だと近隣のもっといろんな所にもご案内できます。

 

メキシコって、

これまでの偏り過ぎた観光情報のせいで、

「メキシコと言えばアステカ」とか、

「ピラミッドに登りにテオティワカンに行こう」、

「世界ランク1位のサンミゲルは外せない」

みたいな、

抽象的にも程がある“イメージ”が、

メキシコ旅行の固定観念として定着しているのです。

 

メキシコ(メソアメリカ)各地にたくさんの

“ピラミッド”(宗教的建造物)がありますよね。

メキシコの写真を見れば、

真っ先に目に入るのがピラミッド。

終いにはピラミッド型でないものも“ピラミッド”と呼ばれていたりして、(苦笑)

それだけ知られていないという事なんだなぁ、

と思うのです。

 

お気づきの方も多いと思いますが、

各地の“ピラミッド”、

それぞれ形が違います。

 

テオティワカンに3つの大きな“ピラミッド”がありますが、

それぞれ形が違いますね。

 

今回のエル・タヒン(El Tajin)に関しては、

また独特な形をしているのです。

有名なものは☟コレです。

通称ピラミデ・デ・ロス・ニチョス(La Pirámide de los Nichos)と呼ばれています。

ニチョって、英語のニッチ、

小さな穴ですね。

 

その通りに、

このピラミッドには沢山の穴がボコボコあいているのです。

 

“残念”ながら登る事は出来ませんが、(苦笑)

当時(600年~1100年ぐらい)の人達が

どうやってこの高度な建築技術を用いた建造物を造ったのか。

 

そして何のためにつくったのか。

何を目的にこの“穴”つきの建造物を造ったのか。

 

現地で想像してみるのもいいですね。

 

あと特徴的なのは、

ボールゲームとして知られている、

「球技の儀式場」の数が、

異様に多いのです。

☟ちょっと見えずらいですがコレです。

このタヒンの街ではこのボールの儀式場が特に特徴的なのです。

 

このタヒン、

果たしてどんな街であり文化だったのでしょう。

 

次回は都市設計の観点から少し見てみます。

 

良い週末を~(笑)

 

#MexicoCentralTours

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