穏やかなようで厳しい女性(笑)イスタシワトル山を登る。

メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、

公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

穏やかなようで厳しい女性(笑)イスタシワトル山を登る。

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コロナ禍で国定公園が閉鎖され1年近くが経ちました。

 

そんな中で、

メキシコの山好き達が、

今か今かと待ち望んでいた開山の時。

 

3月6日にその扉はゆっくりと開き、

入山可能人数は30%の制限付きでイスタシワトル山の登山が可能になりました。

 

以前のキオテでも書きましたね。

イスタはナワトル語のiztacで「白い」という意味、

シワトル(シワトゥル)はナワトル語のCihuatlで「女性」という意味でした。

Iztac Cihuatlという「神」もいました。

 

ちなみにその他の山、

マリンチェ山やネバド・デ・トルーカ山はまだ閉まっています。

 

僕はなまりきった体を叩き起こすべく、

3週間前に中腹までの一人登山を決行。

 

調子はまずまず。

 

今回はガチ登山です。(笑)

 

しかも想定外の雪上での登山。

 

同じ山でも、

前回やそれまでとは勝手が違います。

 

この時期、

雪は降る事はあっても、

あそこまで(5㎝以上)積もる事は滅多にありません。

 

気温はそこまで低いわけではありませんが、

風が吹くと体感温度がグッと下がり、

顔や指先がかじかみます。

 

気合を入れて夜中の0時に“起床”、

午前1時にベースを出発したのでした。

 

今回は新体制でのスカウティング(実際を想定した下見)が目的でしたので、

ベースに同僚のガイドが待機し、

無線で交信しながら万一の時の対応を確認。

☝ベースのロベルト君と交信中

 

山へは

もう一人のガイド、マウリシオ君と二人で登りました。

 

日頃のトレーニングの成果もあり?

中間地点までは前回より早いペースで難なく到達。

 

しか~し、

試練はその後に訪れます。

 

というもの、

話は少し戻りますが、

実はこの日、

寝ていなかったのです。(苦笑)

 

前日の早朝にコーチングのセッションがあって早起き(5時)した上、

ちょっとしたトラブルがあり、

寝床についたのが夜8時。

☝夕暮れ時のベースと僕の車

 

4時間しかない状況で寝ようとするものの、

興奮状態で寝られない。(苦笑)

 

終いにはコヨーテの鳴き声が山間に響き渡り、

気を惹かれます。

正確には動物としての血が騒ぎます。(苦笑)

 

そんな状況で、

結局一睡もできずに0時に“起床”。(苦笑)

 

同僚ガイドの計らいで、

神に祈りを捧げ出発したのでした。

 

そんな状況で、

一年以上到達していなかった高度に達するに連れ、

体が重く感じてきます。

☝高度計。“ゼロ”をさしていますが、5000mです。メモリを振り切っています。

☝本当に真っ暗です。ヘッドライト明かりだけで登ります。

☝5200m地点でのご来光は格別

 

不思議なもので、

呼吸が乱れていなくても、

足が棒にならなくても、

体が重くなるんですね~。

 

そんな事で、

当初予定していた難所を約倍の時間を掛けて通過。

☝難所1。5000m直下。昔グアダラハラの学生19人が遭難死しています。

 

その後も想定以上に体力が消耗し、

頂上に着いた時も既にかなり疲労が溜まっていました。

☝疲れて寝そべっているわけではなく、
この山が「仰向けに寝そべっている女性」のように見えることから、
それを真似て寝そべっています。(笑)

 

ベースを出発して約8時間半。

 

小休止は幾度かしたものの、

長い休みは取らず、

殆ど歩き通した8時間半。

 

帰りは帰りで、

下りっぱなしではなく、

しっかり上りもあるんです。(汗)

☝氷河前後の急こう配がキツイ

☝アイゼンは慣れないと転倒する危険性も

 

すでに体力を消耗していたのでこれがまたキツく、

ペースは鈍るばかり。

 

でも、

行きは真っ暗で見えなかった景色が見え、

露になったなった岩肌が、

イスタシワトル山の難しさを物語っているのが良く分かり、

その変化が少しは疲れを癒してくれます。

気が付けば予定より2時間ビハインド。

午後4時に無事にベースに到着。

ベースでサポート役のロベルト君が、

温かいコーヒーを用意して待っていてくれ、

安心しきって一服したのも束の間、

余韻に浸る間もなく運転して家路につきました。(苦笑)

 

今回のスカウティング(訓練)は睡眠時間の調整の失敗が響いてしまいましたが、

懲りずにまた近く登ってきます。(笑)

 

でも、

登山て一見何のためにあんなに苦しい思いをしてやるのか、

分らない人が多いと思いますが、

この達成感は何物にも代える事はできません。

 

己の限界との戦い。

 

本当に「限界」まで行ってしまって、

ぶっ倒れてしまったり、

命に関わる事故などは

お客様のサポート役の僕としては困ってしまいますが、

 

時として、

適度に、

自分の行動範囲から出る事も大事です。

 

人生を楽しみたいのであれば。

 

出ることによって新たな景色、世界が見えてきます。

 

メキシコで日本の常識は通じないのと同じで、

イスタシワトル山で、

富士山の常識は通じません。

 

だったらいつもの自分の殻を抜け出し、

新たな状況に適応させる必要があるわけです。

 

そういった意味での「限界への挑戦」です。

 

だからいくら疲労困憊で戻っても、

また数日もすれば行きたくなります。

 

事実、

もう次の登山計画を立てています。(苦笑)

 

次は、

メキシコ最高峰のシトラルテペトゥル山、

通称ピコ・デ・オリサバ山5636mです。(笑)

この山はこれが初めてになるのでとても楽しみです。

 

そんなわけで、

登頂するには様々な条件が揃わなければなりませんが、

中腹、または5000m地点まででしたら、

目標を達成できる可能性も高まります。

 

「メキシコへ登山をするために!」

でも、

「メキシコに来たついでに登山も!」

でもどちらでもいいので、

「自分に合った形」

「無理をしない形」で、

メキシコの大自然に触れて頂くのもおススメです。

 

ぜひぜひご検討下さい~(笑)

 

【キオテQ&A】

東京都・飯田幸代さん

Q.海外旅行に不慣れの50代夫婦です。コウさんのツアーの利点ってなんですか?

A.「自由度100%」、

そして「メキシコの素顔」に触れられるところです。

感覚的には「メキシコの友達に案内してもらう」ような感じです。

ツアーっぽくないツアーですね。(笑)

もちろんいい意味で。

 

寄りたいところに寄り道し、

遅刻も時間が許す限りOK。

ルート変更も時間が許す限り自由。

 

日本から遥々いらして頂き、

メキシコを余すところなく見て感じるのであれば、

これ以上いい方法はないと断言できます。(笑)

 

その上お連れ様と割り勘もでき、

お得度も断然高いものになります。

 

よろしければご旅行時間とご希望などを頂ければ、

モデルルート案を幾つか作り、

提案させて頂きます。

お気軽にお問合せ下さい。

 

【お知らせ!】

当メキシコ通信では、
皆様からのメキシコに関するご質問にお答えする企画、
【キオテQ&A】を始めました!
全てにお答えできるかはお約束でき兼ねますが、
皆様がお持ちの素朴な疑問をドシドシお送り下さい!
私メキシコガイドの岩﨑への個人的なご質問もどうぞ!(笑)
他の方々のご参考にもなるよう、
可能な限りキオテ通信の中でお答えさせて頂ければと存じます。
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その場合は頂いたメールまたはラインに返信を差し上げます。
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