メキシコ在住16年目、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、
複雑で広大なメキシコを
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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、
公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
今日も呑気にメキシコから書いています~
あなたが食べてるそのチョコ、実は・・・(笑)
☝☝☝木になるカカオの実
木の幹や枝に直接なるのが特徴です。
今日から正式に30代のワクチン接種予約が始まりました。
早速予約しました。(喜!)
言わずと知れた、
スイーツの王様チョコレートの原料ですね。
この語源も現代メキシコの言語の一つ、
ナワトル語なんですよ~ぉ。
Cacahoquáhuatl
または
Cacaocuáhuitl
から来ています。(驚)
今日メキシコがあるメソアメリカでは
貴族の飲み物として、
そして価値を計るモノ、
つまり
“おカネ”として使われていたんです。
今でこそコートジボワールを筆頭に、
ガーナ、インドネシア、カメルーン
などの世界各国で生産があるカカオ。
この根っこはメキシコにあるんです!
という事は前に少しだけ書いた記憶があります。
そこで少しややこしいのが、
どこどこが“原産”という議論です。
元の元の元をず~~~っとたどって、
“野生”で生えていた頃から見る場合と、
人間による“栽培”が始まり、
食用や道具として実用的に使われ始めた時から見る場合と
二通りあるんです。
例えば赤トマトもそうですが、
カカオも、
野生で生えていた所まで遡ると、
その原点は
“南米”らしいです。
それが何で
メキシコの作物として見られるかというと、
世界で初めて人間により
栽培され人間社会で実用化されたからです。
一方で、
それらがどのようにして、
今日メキシコがあるメソアメリカの地に伝わったのかは、
解明に至っていません。
考えられる説として、
コウモリやサルなどの動物によって、
その種が運ばれて、
メソアメリカの地にも植生が始まった、
というものがあります。
そしてココで大事なのが、
今日我々が食する
“いわゆるカカオ”
になったのはメソアメリカ(メキシコ)
ということです。
どういうことかと言うと、
南米でも“カカオ”のご先祖様は人々の生活の中に存在していた
らしいです。
でもちょっとカタチが違うんですね。
何が違うのかと言いうと、
南米ではカカオの実の
果肉をアルコール発酵させて飲み物を造っていて、
その
種(タネ)は捨ててしまっていたのです。
☝☝☝熟れたカカオの実の中。生の種が見えます。
種から取れる栄養などは、
他の植物からも、
しかもより効率よく摂取できていたので、
カカオの種を使うメリットは無かったんですね。
メソアメリカには元来、
この植物はありませんでした。
それが上記の動物によって種が運ばれ、
自生し始め、
メソアメリカの人々に発見され、
宗教的儀式や社会的地位を示すものとして使われ始め、
その
実用価値が高まったのです。
最初は南米のように実の果肉を使っていた可能性はありますが、
そのような用途による“需要”が増してくると、
今度は
量の確保や、
保管、輸送という点が重要になってきますね。
カカオは実のままだと、
保存が利きません。
熟れるとすぐに傷んでしまいます。
という事は遠くに輸送もできません。
「じゃあ苗を持っていって別の場所に植えればいいじゃないか」
となるのですが、
カカオの木は
18度を下回る地域では生育しないのです。
つまり、
どこでもやたらめったら育つものではない。
そこで種(タネ)の出番です。
一つの実に約40個できるんですが、
これを発酵、乾燥させることにより、
使い勝手が格段に増したのです。
☝☝☝煎ったカカオの種。煎る前は淡い茶色です。右は皮つき、左が皮を剥いたもの
☝☝☝コマルという調理器具で煎ります。
コマルは今では鉄板ですが、昔は土製でした。
トルティジャやトマト、唐辛子を焼くのにも使います。
更には、
南米で野生に生えていたものは、
より多くの実をつけるのですが、
とにかく苦かったんです。
(👆今のも十分苦いですが・苦笑)
メソアメリカの人達は、
幾つかあったであろう品種の中から、
苦味が少ないものを選んでいったのです。
その結果が、
今日我々が享受している苦いですが“苦すぎない”、
いわゆるカカオなのです。(笑)
だ・か・ら、
カカオはメキシコが原産と言われています。
この人間による使用が、
人類史上最初に始まった考古学的証拠は、
ベラクルスとタバスコの州境付近にある、
メソアメリカ最初の文化オルメカが、
紀元前1500年頃に興った
サン・ロレンソで見つかっています。
そして現にこの一帯というのは、
現在もメキシコで最もカカオの生産がある地域で、
年間約3万トンの生産があります。
この地域のほぼ真南の太平洋側のチアパス州ソコヌスコも、
メソアメリカ時代の一大生産地で、
現在も年間約1万トン強の生産があります。
ソコヌスコの西のパソ・デ・ラ・アマダにも、
サン・ロレンソと同時期のものと思われるカカオの遺物が見つかっています。
その他は、
ベラクルスやオアハカ、ゲレロ州でも
20~60トン程の生産があります。
(👆オアハカはチョコレートで有名ですが、カカオの生産量自体はそれほど多くありません)
☝☝☝自分だけのチョコレートを作っています。ヒヒヒ
カカオの生産は、
例えばアボカドの生産と違い、
森を切り開かないんですね。
👆これ、いま密かに大問題になっています。
日本のみならず世界で食べられる大部分のアボカドは、
森を切り開き大量の水を使い生産されたもの。
しかもアブナイ人達があの「草」の代わりに、
収入源をアボカドに切り替えていて、
農家の中には「普通の日常」を追われた人も多いようです。
携帯電話然り、
紛争鉱物、紛争農作物を消費し、
紛争を助長しているのは実は、
呑気に「平和」を謳うレベル4の国(先進国)の人だったりするわけです。
意識しています?
眉唾物の平和主義者をやめて、
現地を見て知って感じて、
自分の消費行動がどういう影響(規模の問題でなく)を与えているのか、
「嗜好」や「流行」に流されるのではなく、
考えてみたいですね。
アボカドが美味しいのは事実ですが・・・(苦笑)
話しがそれましたが、
カカオの木自体が日陰を必要とするため、
他の背の高い木々との共存が必要なのです。
そしてそれらの植物の共生は、
自然と大地を肥沃にします。
昆虫など様々な生物がカカオをはじめとする植物への栄養の生産と供給を促進します。
そんな自然のサイクルが必要であるため、
サステインナブルな作物でもあるのです。
☝☝☝種を取り出した実は肥料にします。
黒い液体を得られるのですが、
これを約10倍に希釈して植物の根元にかけます。
皆さんが普段口にされるチョコレートの原料カカオ。
それにはこのような背景があるのですよ~。
そしてそれは現代のメキシコがある地域、
メソアメリカに通ずるのです。
メキシコにいらしたら、
ぜひ原産地でカカオを噛みしめ、
苦さに顔をシワクチャにして、
5000年以上の時間を感じながら、
当時の様子を思い浮かべて下さい~(笑)
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