ハロチョの話。(2/3)
メキシコ在住16年目、
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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、
公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
今日も呑気にメキシコから書いています~
ハロチョの話(2/3)
前回はイントロだけで終わっちゃいました。
また間が開きましたが、
続きです~。
イントロはこちら☟
ハロチョの話・前置きだけね
といっても前回は前置きだけで終わっちゃいましたが、
ハロチョの話。
こういう音楽です。
これはメキシコで演奏していますが、
また次回イロイロご紹介します~。
Jarochoと書きます。
ジャロチョじゃありません。(笑)
スペイン語はJはハ行に近い発音になります。
喉の奥から出すようなハ。
メキシコの伝統音楽と言えば何と言ってもマリアチ、
というイメージが世界的にも出来上がっていますが、
テキーラと同じで、
その後の扱われ方による所も大きいと思うんです。
日本のお祭りもそうですが、
有名で大きなものもあれば、
無名で規模も比較的小さなものもあるわけです。
だからと言って、
重要・重要じゃないという話にはならず、
無名で小さな規模のものでは重要性が高いものがあるわけです、よね?
というか、
何をもって重要・重要でないというのを考え始めると、
また話がややこしくなりますのでここではしませんが、
皆さん少し考えてみて下さい。
メキシコも同じで、
メキシコ各地に民族の伝統の音楽というのがあるわけです。
それらとヨーロッパの要素が寄り集まってマリアチになったり、
ハロチョになって、
今日僕らが耳にする形になっています。
時代の流れや背景とともに、
その形も変化してきたわけですね。
マリアチ(Mariachi)もその語源については大きく分けて2つ説があって、
実際は何を意味するのかハッキリ分からないのですが、
ハロチョ(Jarocho)も2つか3つぐらい説があります。
一番有力とされるのは、
メソアメリカ(メキシコ)の土着の人と
スペイン人によって連れてこられたアフリカ系奴隷の子孫(ムラトという)の牛飼を
ハロチョと呼んでいたことに由来するというもの。
メソアメリカ(昔のメキシコ)には牛はいませんでした。
牛はスペイン人によってアメリカ大陸に持ち込まれ、
土着の人達は牛の飼い方を知らなかったのです。
そこでスペイン人の地主たちは、
スペイン本国で使われていたアフリカに由来する牛飼方法を、
土着の人達に教えたわけです。
その牛飼に使われていた棒というか鞭というか、
それがハラ(Jara)と呼ばれていました。
それを使うアフリカ系の牛飼をハロチョと呼ぶようになったんです。
最初はその地域に住むアフリカ系の牛飼に使われていた呼称ですが、
次第に社会的地位に関係なくアフリカ系の人々に、
さらには血統に関わらず、
その地域に住む人々がハロチョと呼ばれ、
更に今日ではハロチョといえばベラクルス出身の人達を指します。
ハロチョはメキシコの民族音楽でもあります。
より正確にはベラクルスの民族音楽、
さらにはべラクルスでも、
ソタベント(Sotavento)地方です。
ソタベントって、
ベラクルス市がある一帯。
このエリア。
☟この辺
その中でも、
トラコタルパン(Tlacotalpan)という街。
実はこの街、
UNESCOの世界遺産に指定されていて、
メキシコのカトリックのクリスマスの一連の行事の締めくくりで、
2月2日に行われるカンデアリア祭でも有名な街です。
トラコタルパンでなくても、
例えばベラクルス市の憲法広場(メインの広場)などでも聴けることがあります。
特に週末ですね。
この音楽の発祥はというと、
植民地化される過程でも比較的早い段階で形成が始まったとされます。
17世紀後半ごろとされています。
このベラクルスという土地はですね、
地図を広げて頂ければ分かると思いますが、
ヨーロッパ(スペイン)との交通の要所だったんですね。
ベラクルス港という大きな港があって、
対ヨーロッパ貿易における主要な港で、
その重要性は古今変わりません。
数々の歴史の舞台ともなった港です。
ちなみに太平洋岸はアカプルコが
日本をはじめとするアジア貿易の玄関口でした。
今ではマンサニージョ港が主要港で、
日本からメキシコに入る貨物はマンサニージョで荷下ろしされます。
スペイン人にとって、
この地域の開拓は重要で、
しかもアメリカ大陸のヨーロッパ化の過程において、
最も早い段階でそれが進んだ地域なんです。
スペインからは人(スペイン人)の他に、
彼らの一緒に家畜(牛、豚、馬など)や、
食品や言葉、言うまでもなく宗教を含む
ヨーロッパ文化が、
文字通り「ここ=ベラクルス」から入り込んできたのです。
そんなヨーロッパ文化との融合、
そしてメキシコの東側の玄関口という地理的理由が生んだハロチョ。
でも、
現代の名声を得るまでには紆余曲折を経たことはあまり知られていない?
続きはまた次回~
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