76年前の夏、今日の熱(暑)さとは違う熱さで罪なき人が亡くなりました。


 

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公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

今日も呑気にメキシコから書いています~

 

76年前の夏、今日の熱(暑)さとは違う熱さで罪なき人が亡くなりました。

 

オリンピックが閉会しました。

24日からパラリンピックが始まります。

 

メキシコの選手団は、

昨日ANA機で日本に向かいました。

 

マラソンは過酷な条件下、

各選手よく走り切りましたね。

 

百戦錬磨のアスリートの3割が棄権するってどういう過酷さなんでしょう。

 

日本の服部選手も極度の熱中症だったそうです。

 

あそこまでくると、

順位とかどうでもいいような。

 

完走者中最後の選手はホンジュラスの選手。

 

ホンジュラスは情勢不安で、

母国を脱出し、

アメリカを目指すために移民キャラバンがメキシコを通過、

またはメキシコに滞在したことが社会問題となりました。

2018年の秋ごろでした。

 

今回気付いたんですが、

メキシコに長く住んでいると、

不思議とラテンアメリカの選手が同胞にも思えてきます。

 

お隣のアメリカはそんな風に感じませんが、(苦笑)

マラソンのホンジュラスの選手然り、

エクアドルの自転車で金メダルの選手然り、

マラソンのコロンビアの選手然り、

キューバのボクシングの選手然り、

日本やアメリカとか違い、

各国からの出場選手の数自体が少ないのもあって、

ラテン諸国の選手の活躍や雄姿にも嬉しくなったのでした。

 

そんな熱く暑い日本の夏の裏で、

永遠に忘れられないのが戦争。

 

今日は長崎の日。

 

実は今年の1月に帰国していた時に、

静岡から車で西日本を一周3000キロを旅したのですが、

その際に長崎にも立ち寄りました。

 

広島までは行ったことがあったんですが、

長崎はちょいと遠いというのもあり、

今回が初めてだったんです。

 

被害者でない僕が、

いくら頭を捻って想像したところで、

当事者の方達の想いや苦しみというのは、

理解できるものではないでしょう。

 

べつにこれは長崎や広島の原爆に限ったことではなく、

途切れることがない今日世界各地で発生している紛争や、

今回オリンピックに出場した選手の出身国が抱える様々な問題の当事者の苦悩というのは、

情けないですが、

僕には理解できるものではありません。

 

でも、

現地を訪れるって凄く大事だと思うんです。

 

改めてそう感じたのが長崎の平和公園。

 

平和公園の周りは何事もなかったかのようにコンクリートの街が広がり、

文字通り「平和」な時間が流れているように見えます。

 

でも爆風で倒壊した刑務所の跡地や、

爆心地のモニュメント、

そして当時のままの地層。

👆刑務所後跡

👆この上空で爆発しました。

👆当時の地層

 

そういう現物を現場で見る事ができるだけでも、

価値ある時間だと思うんです。

 

結局「想像」するしかありませんが、

現地で現物を見てする「想像」が大事なのかと、

僕は考えています。

 

「あの原爆が落ちた長崎ね、広島ね」

と写真を撮るだけじゃ何の意味も無い、

っていうのはメキシコの遺跡や文化財、

有名観光地への観光にも通じること。

 

大事なのは、

現場で現物を見て当時の現地を「想像」して感じること。

 

とりわけ歴史の授業や現代の映画などでは、

ナチスの「アウシュビッツ大虐殺」は扱われても、

米英の「日本の一般市民の大虐殺」は語られなければ、

議論もされない。

 

「アウシュビッツの大虐殺」、

「人類史上初の原爆使用」は酷いものですが、

それ以前に、

米英の「空からの一般市民の大虐殺」という「思想」について、

国際社会で全く語られませんね。

 

アメリカに的にされるのは、

「パールハーバーの卑怯な奇襲」だけ。

 

一瞬で、1日で、

広島では11万人以上、

長崎では7万人以上、

そして東京大空襲でも10万人以上、

その他の日本の都市の「一般人」が命を落としたのです。

 

日本だけじゃありませんね。

 

ドイツのドレスデンでは、

65万発という焼夷弾が落とされ、

その上で機銃掃射で、

住民13万人が死亡。

 

イタリアでも、

ベネディクト会修道会発生の地であるモンテカッシノ修道院が、

キリスト教国の?

米英によって破壊しつくされ、

修道士と避難民数百人が亡くなっています。

 

西洋文明の母ともいうべきモンテカッシノ修道院を、

そしてその修道士を自らの手で破壊した米英。

 

彼らにとってキリスト様なんて、

所詮単なる便利屋でしかなかったのですね~。

 

ナチスの殺戮は到底肯定されるものではありませんが、

彼らの強制収容所だって何十万人を殺すのに、

数カ月はかかったのです。

 

それを英米は1日でやってのけた、

という残忍さ。

 

しかも、

原爆は日本の敗戦が分かっていた時期。

しかも被害者は生身の一般人。

 

明らかな人体実験ですね。

 

なんか、

こんな事を書きだすと止まらないので、

今日はこの辺りに。

 

長崎に足を運んで、

そんないろいろな感情とというか、

不条理に対して怒れてきたのを思い出しました、

ということを書きたかっただけです。

 

次回は戦時中の在メキシコ日本人について書きます~

 

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