メソアメリカの見方・1/5
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メソアメリカの見方。
(出典:Arqueologia mexicana)
メキシコという国を知る上で、
欠かすことが出来ない年代メソアメリカ。
僕のブログの中でも、
「メソアメリカ、メソアメリカ」
と連呼していますが、
おそらく、
キオテの読者様の中には
「メソアメリカってなんぞや?メキシコじゃないの?」
と思われている方々も少なくないと思います。
メキシコの歴史は大きく3つに分けられます。
テオティワカン、マヤ、アステカなどと知られている時代、
スペイン人が登場する前の時代ですね。
1521年以前です。
これをメソアメリカ時代と呼びます。
その後、
「スペインによる統治」が始まり、
これが終わるのが1821年。
その後「メキシコ合衆国」という国ができるのですが、
それ以降今日までの現代です。
メソアメリカは今日のメキシコの地に存在した時代であり、
世界5大文明(エジプト、メソポタミア、インダス、黄河、メソアメリカ)の一つでもあるんです。
学校の世界史の授業でも、
メソアメリカ文明と聞いたことがある方は多いはず。
文明ってよく分からない方も多いと思います。
文化と合わせて、
その定義には学者さんの間でも分かれるようですね。
僕は学者ではないので、
その辺の議論には踏み込みません。
朝日新聞のコトバンクによると・・・
「国家や法律が存在し,階層秩序,文字,芸術などが比較的発達している社会を文明社会とする。」
とあります。
なるほど。
つまり、
ただの人の集まりではない、
ってことです。
高度に発達した社会、
またはそのような社会の集まりです。
次に、
メソアメリカに的を絞ると、
この時代も大きく分けると3つ、
さらに分けると7つの時代に分けられます。
日本では
なんちゃら古典期などと呼ばれているようですが、
そのままスペイン語で呼んだ方が分かりやすいと思うので、
そうさせて頂きます。(笑)
その3つとは、
- プレ・クラシコ(BC2500~AD200年)
- クラシコ(AD200年~900年)
- ポス・クラシコ(AD900年~1521年)
クラシコはクラシック、
古典的なという意味。
プレは前、プリペイドカードのプリと同じ。
ポスは後、ポストコロナのポストと同じ。
各年代でその時代の特色を分ける事ができるんです。
その前に、
「マヤとメソアメリカ、
アステカとメソアメリカ、
テオティワカンとメソアメリカ、
それぞれが何が違うの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
これに気付かれた方は鋭いです。
ポイントは、
マヤも、
アステカも、
テオティワカンも、
全部メソアメリカとつく事です。
「???」
どういうことかというと、
マヤも、
アステカも、
テオティワカンも、
全部メソアメリカ、
ってことです。
「おぉ~」
(☝自作自演です・笑)
もうなんとなくわかって来たと思いますが、
メソアメリカ文明圏に、
マヤも、
アステカも、
テオティワカンも
全部入っているということです。
それらをメキシコの考古学では「文化」と呼んでいるわけです。
よく、
マヤ文明とかアステカ文明と呼ばれていますが、
正確には文化。
文明と棲み分けています。
分かりやすく言うと、
文化=小さな国、
と言えると思います。
当時のアメリカ大陸には、
「国」という概念はなかったのですが、
各文化間、
使われる言語はそれぞれ違うものでした。
信じる神の名称も違いました。
宗教的建造物の形も異なるものでした。
でも、
各文化間で共通する信仰や儀式、世界観、
建築様式や暦などがあったのです。
それらの共通する習慣が存在していた領域が、
メソアメリカなのです。
次回はその文化について少し書きたいと思います~
#MexicoCentralTours
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