雪が積もった白い姿はまさに「白い女性」
イスタシワトル山てどんな山?
ナワトル語で「白い女性」を意味します。Iztacが「白い」、Cihuatlが「女性」。その名の通り、雪を被った姿は女性が仰向けに寝ている姿に見えるのが特徴で、メキシコの象徴的な山でもあります。その証拠にイスタシワトル山山頂ではアステカで知られるメシカ時代の年代と一致する、宗教的儀式に使われたと思われる木片の遺物などが発見されています。また、裾野に発見されている数か所の遺跡では、山頂に上る太陽に合わせて方角が決められ建造された宗教的建造物が見つかっています。
3950m地点まで車で行きます。その後約4500m地点の尾根(三合目)まで往復約4~5時間のルート、四合目4700m地点までの5~6時間ルート*、または標高5000m**(Primera rodilla)を目指す往復10時間コースでご案内します。
ルートはいくつかありますが、最も安全性が高いルートのみのご案内となります。
*ホテル出発から帰着まで12時間を超える場合には 1時間毎に追加料金が掛かります。 「料金とサービス」をご覧ください。 **高度順化のため前日からベースに入りキャンプを し、早朝に出発します。
難易度はどれほど?
標高差はマリンチェほどではなく、3合目までは500m少し、4合目までは700mほどの高低差で、ルートも難しいものではありません。4合目から10分の場所が避難小屋、そこから5000m地点のPrimera Rodillaまでが勾配が増す上、岩場で且つ高度が5000mに近づくので体力の消耗が急激に早まります。普通に行きますと約2時間の難所です。この区間は落石の危険も高まり、イスタシワトル山の遭難事故が最も多く発生する場所です。
午後になりますと天候の変化が早く、晴れていてもその数十分後にはガスり落雷の危険が高まり、更には霰が降って地面を白くすることもあります。
安全で楽しいイスタシワトル山登山にするために
よくご利用頂くおススメのツアーは、2日間または3日間で、イスタシワトル山とマリンチェ山両方に登るものです。1日目(5000m地点へは前日にキャンプ入り)にイスタシワトル山の4700-5000m地点を目指し、1日開けて3日目にマリンチェ山の登頂を目指すもの。または1日目(早朝に現地入り)にイスタシワトル山の3合目までの軽めの登山、または1合目までのハイキングをして体を慣らし、翌日にマリンチェ山登頂を目指すルートです。
天気が良ければ噴煙を出すポポカテペトル(Popocatepetl)山が見えます。ガイドの岩﨑が、水とストーブ、鍋、挽きたてのコーヒーを持参しますので、山の上で格別のメキシコのコーヒーをお召し上がり頂けます!水をお持ち頂ければインスタント麺も調理できます。
メキシコ観光省から認可されたガイドがご案内
メキシコ観光省認定自然系ガイドライセンスNOM-09-TUR-2002に含まれる、都市部から離れた自然環境下に対応した一次救命処置(出血・開放骨折及び非開放骨折・捻挫の一次処置、心肺蘇生、気道異物除去)の講習(2年毎に更新制)を修了し、万一の事故の場合、医療関係者が到着するまでの間必要な応急措置を行えます。
また、携帯電話が繋がらない山岳地帯で、レスキュー隊などの緊急要請を可能にすべく、ベースに当方の人員(一次救命処置訓練を受けた者)を待機させて無線での交信を可能にする体制を整えています。また、4名様を超える場合には、ベースで待機する救護要員の他に、登山に同行するサブのガイド(観光省認定ガイド)を帯同させます。
お客様に安全第一で楽しい登山をお楽しみ頂けるよう最善を尽くしております。
その一方で、登山は自然相手の危険なスポーツであることを忘れてはなりません。お客様ご自身の体力、体調、経験を十分に考慮して頂き、お客様ご自身の責任でご参加下さい。また、日本でご契約される保険の保障内容をよくご確認下さい。登山に適用されない場合や、仮に適用されても一定の高度以上での事故には適用されない場合があります。ご希望でしたらメキシコの保険をご案内させて頂きます。こちらは原則標高3500mまでのみの保障となりますので予めご了承下さい。3500mを超える場所の保障がある保険商品は現在の所ありません。
天候が悪化し降雨や降雨の可能性がある場合、お客様のどなたかがお怪我や体調不良になられた際には、お客様の安全の為に私の判断でツアーを中止し下山することが御座いますのでご了承下さい。標高2200mのメキシコシティーでランニングなどの運動をして高度順化していただくことをお勧めします。高高度の為、夏でも冷え込みますので防寒着の準備をお願い致します。
写真ギャラリー
ベースから望むイスタシワトル山が美しい
一合目付近から南方面のポポカテペトゥル山
4合目下から3合目を望む
避難小屋から難関の岩場。上に隠れている部分が5000m地点
5000m地点のPrimera rodillaの後ろから
5220mの山頂は驚くほど穏やかな勾配
快晴だと360度の絶景
下山後はマス料理がおいしい