雪が積もった白い姿はまさに「白い女性」

イスタシワトル山てどんな山?
イスタシワトル山(Iztaccíhuatl)は、ナワトル語で「白い女性」を意味し、その名の通り、雪をいただいた姿が仰向けに眠る女性の姿に見えることから、古代より神聖な山とされてきました。標高は5,230m。隣接するポポカテペトル山とともに、メキシコの神話に登場する恋人たちの伝説でも知られています。
山頂では、アステカ(メシカ)時代の宗教儀式に使われたとされる木片などの遺物が発見されており、古代人がこの山を霊的な場所として崇めていたことがわかっています。裾野には、太陽の動きと山頂の位置に合わせて建てられた遺跡群も残されています。
難易度はどれほど?
登山は標高3,950mの地点まで車でアクセス可能。そこから体力や高度順応のレベルに合わせて、以下のようなコースをご案内します。
- 三合目(約4,500m/往復約4〜5時間)
- 四合目(約4,700m/往復約5〜6時間)
- 第一の膝(Primera Rodilla/約5,000m地点/往復約8~9時間)
- 山頂(5,220m/往復約15時間)
安全面を考慮し、当ツアーでは最も安定したルートのみを使用しています。
標高差はマリンチェほどではなく、3合目までは500m少し、4合目までは700mほどの高低差で、ルートも難しいものではありません。4合目から10分の場所が避難小屋、そこから5000m地点のPrimera Rodillaまでが勾配が増す上、岩場で且つ高度が5000mに近づくので体力の消耗が急激に早まります。普通に行きますと約1.5時間です。この区間は落石の危険も高まり、イスタシワトル山の遭難事故が最も多く発生する場所です。
午後になりますと天候の変化が早く、晴れていてもその数十分後にはガスり落雷の危険が高まり、更には霰が降って地面を白くすることもあります。
安全で楽しいイスタシワトル山登山にするために
高山順応のためのおすすめスケジュール
標高の低い地域からお越しの方には、メキシコシティ(標高2,200m)での軽いランニングや運動などを行い、身体を高地に慣らしていただくことをおすすめしています。
- 1日目:トルーカ山4,000m+地点でハイキング
- 2日目:イスタシワトル山山麓4,000~4,500mでハイキング
- 3日目:イスタシワトル山山麓4,000~4,500mでハイキング
- 4日目:イスタシワトル山登頂5,220mまたは“第一の膝”5,000mまで登山➡下山後メキシコシティまたは次の目的地へ
日帰りも可能ですが…
登頂は難しいですが、日帰りでトレッキングを行うことができます。しかし、低地からいらした方がいきなり4,000を超える標高にいきますと高山病のリスクが高まります。
山頂で味わう挽きたてコーヒー
天気が良ければ噴煙を出すポポカテペトル(Popocatepetl)山が見えます。ガイドの岩﨑が、水とストーブ、鍋、挽きたてのコーヒーを持参しますので、山の上で格別のメキシコのコーヒーをお召し上がり頂けます!水をお持ち頂ければインスタント麺も調理できます。
安心・安全の登山体験
メキシコ観光省認可ガイドがご案内します
当ツアーは、メキシコ観光省公認の自然ガイドライセンス(NOM-09-TUR-2002)を取得したガイドが同行いたします。この資格には、都市部を離れた自然環境下での一次救命処置(出血、骨折、捻挫、心肺蘇生、異物除去など)の講習が含まれており、1年ごとの更新制で安全技術の維持に努めています。
万が一の事故の際にも、医療関係者が到着するまでの間に必要な応急処置を行える体制を整えております。
緊急時にも対応できる通信体制
携帯電話が圏外となる山岳エリアでも、ベースキャンプに救護要員(一次救命処置訓練済)が常駐し、無線での通信が可能な体制を確保しています。また、4名様以上でのご参加時には、現地に観光省認定のサブガイドも同行し、より手厚いサポートをご提供します。
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