ナワトル語でマトゥラルクェジェ“青いスカートの山”

マリンチェ山てどんな山?
ナワトル語で「青いスカートの女神」を意味する**マトゥラルクェジェ(Matlalcueye)**は、古代より多産と豊穣の象徴として敬われてきた、トラスカラ州の神聖な山です。メキシコ中部にそびえるこの山は、ソチテカトゥルやトラスカラ地方の人々にとって、特別な存在でした。
メキシコシティから西へ約150km、車で約2時間半の距離にあるこの山は、標高4,460mを誇る本格的な登山スポット。登山口までは車で標高3,000m付近までアクセスでき、そこから山頂までは約1,400mの標高差。これはまさに、富士山の五合目から山頂までの登山ルートと同等のチャレンジです。
登りに約5時間、下りに約3時間、合計8時間ほどの行程になります。登山道の技術的な難易度はそれほど高くはありませんが、標高3,000m〜4,000m超の高所と長時間の行動によって、かなりの体力を必要とします。
山小屋やトイレなどの施設はなく、途中の補給もできません。また、山頂直下には数百メートルにわたる岩場もあり、確実な足場と慎重な行動が求められます。そのため、本登山ツアーは登山経験がある方限定とさせていただいています。
神話と自然が交差するマトゥラルクェジェ。あなたもメキシコの神聖な大地で、忘れられない登山体験をしてみませんか?
安全で楽しいマリンチェ山登山のために
高山順応のためのおすすめスケジュール
標高の低い地域からお越しの方には、メキシコシティ(標高2,200m)での軽いランニングや運動などを行い、身体を高地に慣らしていただくことをおすすめしています。
順応ルートは以下の通りです:
- 前日:イスタシワトル山中腹(4,000〜4,700m)でトレッキング(数時間)
- 宿泊:マリンチェ山麓で一泊
- 翌朝:5:00頃からマトゥラルクェジェ(マリンチェ山)登山開始
よりハードなオプションとして、イスタシワトル山を1日かけて標高5,000m付近まで登る約10時間のコースもございます。この場合は、登頂日との間に1日空けて休息日を設けることを推奨します。
山頂で味わう挽きたてコーヒー
登山ガイドの岩﨑が、水・ストーブ・鍋・コーヒー器具を持参。山頂では、挽きたてのメキシコ産コーヒーをお楽しみいただけます。お客様が水をお持ちいただければ、インスタント麺などの簡単な調理も可能です。
日帰りも可能ですが…
マトゥラルクェジェ登山はメキシコシティ発着の日帰りも可能ですが、ホテル出発から帰着まで約16時間の行程になり、かなり体力を消耗します。ツアー時間が12時間を超える場合は、1時間ごとに追加料金が発生します。詳しくは[料金とサービス]ページをご確認ください。
安心・安全の登山体験
メキシコ観光省認可ガイドがご案内します
当ツアーは、メキシコ観光省公認の自然ガイドライセンス(NOM-09-TUR-2002)を取得したガイドが同行いたします。この資格には、都市部を離れた自然環境下での一次救命処置(出血、骨折、捻挫、心肺蘇生、異物除去など)の講習が含まれており、1年ごとの更新制で安全技術の維持に努めています。
万が一の事故の際にも、医療関係者が到着するまでの間に必要な応急処置を行える体制を整えております。
緊急時にも対応できる通信体制
携帯電話が圏外となる山岳エリアでも、ベースキャンプに救護要員(一次救命処置訓練済)が常駐し、無線での通信が可能な体制を確保しています。また、4名様以上でのご参加時には、現地に観光省認定のサブガイドも同行し、より手厚いサポートをご提供します。
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