白い柱の右がメキシコ、左がグアテマラという、頂上が国境になっている

タカナ山てどんな山?

山は登るだけが楽しみではありませんね。その山がどういう山かっていうのも、山を登るモチベーションにもなるものです。

この山はメキシコ南部のチアパス州と隣国グアテマラの国境に跨っている山。タカナ(Tacana)山という火山です。火山といっても現在休止中で、最後の火山活動は1986年頃だとか。クレーターと呼ばれる場所もあるのですが、富士山の山頂のようにすり鉢状になっているわけではありません。

メキシコシティがあるメキシコ中央部には、5000mを越すメキシコの名山が聳え立ちます。一方このタカナ山は標高4070mと、それらのメキシコの名だたる高山より1000m以上低いです。そのため5000m級の山を登っている人からすれば「楽な山」と感じられるかもしれませんが、出発地点は1700m、山頂までの高低差は2300m以上あり、片道12キロ、往復で12時間以上の行程で、十分な体力を要する山です。

文字通り「二国間登山道」を登り、ルート全体の7割がグアテマラ側を通るルート。国境にはイミグレはなく、パスポートも必要ない、不思議な国境地帯を行きます。登山道の両側に立つ家では、メキシコ人とグアテマラ人がわずか数メートルのご近所さん。

そんな不思議な登山で唯一無二のメキシコの思い出を作ってみませんか?

国境をジグザグに登る

メキシコ観光省から認可されたガイドがご案内

メキシコ観光省認定自然系ガイドライセンスNOM-09-TUR-2002に含まれる、都市部から離れた自然環境下に対応した一次救命処置(出血・開放骨折及び非開放骨折・捻挫の一次処置、心肺蘇生、気道異物除去)の講習(2年毎に更新制)を修了し、万一の事故の場合、医療関係者が到着するまでの間必要な応急措置を行えます。
また、携帯電話が繋がらない山岳地帯で、レスキュー隊などの緊急要請を可能にすべく、ベースに当方の人員(一次救命処置訓練を受けた者)を待機させて無線での交信を可能にする体制を整えています。また、4名様を超える場合には、ベースで待機する救護要員の他に、登山に同行するサブのガイド(観光省認定ガイド)を帯同させます。

お客様に安全第一で楽しい登山をお楽しみ頂けるよう最善を尽くしております。

その一方で、登山は自然相手の危険なスポーツであることを忘れてはなりません。お客様ご自身の体力、体調、経験を十分に考慮して頂き、お客様ご自身の責任でご参加下さい。また、日本でご契約される保険の保障内容をよくご確認下さい。登山に適用されない場合や、仮に適用されても一定の高度以上での事故には適用されない場合があります。ご希望でしたらメキシコの保険をご案内させて頂きます。こちらは原則標高3500mまでのみの保障となりますので予めご了承下さい。3500mを超える場所の保障がある保険商品は現在の所ありません。

天候が悪化し降雨や降雨の可能性がある場合、お客様のどなたかがお怪我や体調不良になられた際には、お客様の安全の為に私の判断でツアーを中止し下山することが御座いますのでご了承下さい。標高2200mのメキシコシティーでランニングなどの運動をして高度順化して頂くことをお勧めします。高高度の為、夏でも冷え込みますので防寒着の準備をお願い致します。

登山だけに行くには遠すぎる、他に行ける観光地は?

ソコヌスコ地方

メキシコの日系人にとって、とても大切な場所があります。
この地に刻まれた日本人移住の歴史を紐解くと、意外な人物が関わっていることに気づきます。

今から200年以上も前、はるばる日本から船で渡り、この地に夢を託した36人の日本人。彼らの足跡は、今もなお地元の人々によってしっかりと守り継がれています。

メキシコの榎本移民団の記念碑
榎本移民団の記念碑
メキシコの榎本移民団の証があるアカコヤグァ
日本メキシコ友好の証

イサパ遺跡

この地方では、かつて「イサパ(Izapa)」という都市が栄えていました。テオティワカンやチチェン・イッツァのような巨大な建造物はありません。というのも、イサパが発展したのは、それら有名な大都市が誕生するよりもずっと前の時代だからです。

そのため、「遺跡=大きなピラミッド!」と期待して訪れると、少し拍子抜けしてしまうかもしれません。でも、事前に歴史的背景を知って訪れると、この遺跡がとても興味深く感じられるはずです。

イサパの大きな特徴は、オルメカ文明の後に栄えた「イツメニョ文化」の時代に発展し、やがて初期のマヤ都市へと移り変わっていった点にあります。

たとえば、テオティワカンは「テオティワカン文化」で始まり、マヤ都市は「マヤ文化」で始まり、アステカの中心だった都市は「メシカ文化」で終始しています。しかしイサパの場合は、異なる文化が一つの都市の中で移り変わっていった、という非常に珍しい例なのです。

あえて言うなら、「テオティワカンとして始まり、数百年後にはマヤの都市として終わる」というような、文化の連続ではなく“変化”が見られる都市です。

このように、異文化の交差点となった都市はメキシコでも珍しく、太平洋側ではイサパ、内陸部ではチアパ・デ・コルソなどが代表的な例として知られています。

メキシコのイサパ遺跡
イサパ遺跡
メキシコのイサパ遺跡
大量の石碑が特徴

チアパス州中部

ソコヌスコ地方からチアパス州の州都トゥクストラ・グティエレス、そして人気観光地サン・クリストバル・デ・ラス・カサスへ。
また、イサパと同様に初期マヤ文明へと発展した独自の歴史を持つチアパ・デ・コルソの遺跡、壮大なスミデロ渓谷もご案内いたします。

さらに、同じメキシコ国内でありながら、今なお独自の宗教観や文化を守り続けるサン・フアン・チャムラやシナカンタンなど、チアパス州中部の多彩な魅力を、丁寧にご案内させていただきます。

メキシコのチアパス州サンフアンチャムラ
サン・フアン・チャムラ
メキシコのチアパス州シナカンタン村の一家の台所
現地の家庭の台所
メキシコのチアパス州サンクリストバル
サン・クリストバル
メキシコのチアパス州サンアンドレス
サン・アンドレス
メキシコのチアパス州にあるスミデロ渓谷
スミデロ渓谷
メキシコのチアパス州にあるスミデロ渓谷
スミデロ渓谷
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