【メキシコのサウナ】テマスカルをじっくり楽しめるツアー　１日～

【テマスカル】はメソアメリカ時代から続くメキシコの遺産

👆テマスカルは背景が大事で、入る前に「儀式」があります

日本はサウナブーム！？近年はサウナ発祥の地とされている北欧のサウナを体験する旅行も活発になっているようです。でも北欧への旅行はちょっと大変。そこで注目を集めているのがメキシコのサウナこと「テマスカル」。でもメキシコのテマスカルはただサウナを楽しむよりも、その背景を少しでも知っていた方がより楽しむことができます。

当方のテマスカルツアーでは、メキシコ政府公認の日本人ガイドによって、数多くあるメキシコのサウナ「テマスカル」の中から背景を大事にしている施設を厳選しご案内しております。メキシコ旅行のご相談＆プランニングから公共交通機関では非効率で大変な移動、その他の観光も含めたオール・イン・ワンのメキシコ旅行サービスで、メキシコの魅力を分かり易く且つストレスないメキシコ旅行をお客様にご案内しております。

テマスカルとは

名称

テマスカルという名称はメキシコ固有の言語の一つナワトル語の「Temazcalli」が語源になっています。Temaは蒸気、Calliは家を意味し二つをくっつけて「Temazcalli」という説が定説です。（諸説あり）テマスカルというのはナワトル語と書きましたが、今日メキシコがある一帯というのはかつて多様な文化が存在し、文化によっては異なる文化同士が共栄していました。それらの多くが共通の文化要素を有し、メソアメリカという世界5大文明の一つを築き上げたのでした。その証拠にメソアメリカ各地には「テマスカル」という名称がついていない“テマスカル”があります。

いわゆるマヤ語だとスンプルチェエ（Ｚｕｍｐｕｌｃｈｅｅ）、同じマヤファミリーのツェルタル語ではプス（Ｐｕｓ）となり、メキシコ湾側ベラクルスのトトナカ文化ではサク（Ｓａｃ）、西のミチョアカン州一帯のプレペチャ文化ではウリグェケ（Ｈｕｒｉｇｕｅｑｕｅ）と呼ばれます。

「儀式」と密接な関係

当時のメキシコのご先祖さんたちは「テマスカル」を現代のようなリラクゼーション目的で毎日入るお風呂のように使っていたのかというとそうではなかったようです。テマスカルは「球技の儀式」と密接な関係を持っていたと考えられています。つまり「儀式」の一部として「テマスカル」が存在していたということです。その証拠に、テマスカルの遺物は「球技の儀式場」付近で発見されています。しかもその「西」側に見つかる事例が多いです。

テマスカルをやる意味

「死」によって「生」を生み出す

「西」というのは太陽が沈む方向、地に沈んだ太陽は東から新たな太陽が生み出される方向です。メソアメリカの死生観では「死」というのは神聖な概念でした。必ずしも「不吉」なできごとではなく、死は新たな「生」を生み出す、いわば重要な通過地点だったようです。死を迎えて全てが終わってしまうわけではない点は仏教の輪廻転生にも通ずるものであります。だから現代人が戦々恐々とする「生贄」の儀式が行われていたわけですね。「球技の儀式」も生贄を伴う儀式でした。それに密接に関係していたのが、現代人がサウナとして楽しむテマスカルです。

「生」を生み出す「地下の世界」への入口

テマスカルは地上と地下の中間地点です。動植物が生を育む地上から新たな「生」を生み出す地下に通じる場所。そういった場所というのはテマスカルに関わらず「神聖な場所」とされていました。その一例が今ではダイビングスポットになっているセノーテであり、チャプルテペック公園にある「シンカルコ」という洞窟、そして最新技術でもその存在が証明されているオアハカはミトラの地下に広がる大空洞です。「地下への入口」という場所は様々なレリーフにも描かれています。

蒸気はご先祖様

「蒸気」という液体でも気体でもない中間の存在も神聖な対象として崇められていました。とりわけ蒸気や煙というのは「ご先祖様」とされ、八方を塞がれたテマスカルの中で蒸気をたくことによって、神聖な死者とコミュニケーションがとれる環境を作りだしていたと考えられます。

各地のテマスカルを効率よくご案内します

ネットでテマスカルを探すといろんな情報が出てきます。しかしメキシコに慣れない旅行者の皆さんからすると、いったいどれが良いのか分からないですよね。

カンクンなどの有名観光地にいくと「マヤのシャーマンとスピリチュアル体験」と称し、旅行者に法外な料金を請求する事例も発生しているようです。そうでなくても上記のような歴史的な文脈を無視したような“サービス”も多くあります。当方では実際に使ってみて「しっかりと歴史的背景が説明されるか」という点を重視し、「背景が分かっていない観光客にただ売るためのテマスカル」ではない、文化の継承に貢献している施設を選びお客様にご案内しております。

いずれの施設も公共の交通機関で行くことが困難な場所です。そのような場所にも安全に、そして時間のロスを極力減らし、他の観光地とも合わせながらご案内しております。