【3.11】あれから9年
ちょうど9年前の今日。
あの痛ましい震災がありました。
僕は震災の直接の被害者ではありませんが、
あの日の事を昨日の事のように覚えています。
あの日は出張でグアナファト州のイラプアト市という所にいたのですが、
前日の顧客への接待が遅かったという事もあり、
あの日7時は未だ寝ていました。
7時過ぎに起きるとメキシコの友達からの着信が10件ぐらいあって、
「なんだろう」とは思ったものの、
「寝起きだし後からコールバックすればいいや」、
と思い下の食堂へ朝ごはんを食べにおりました。
そこにあったテレビ映像で初めて事態を知ったのです。
震源が東北沖という事で、
僕の実家がある静岡は大丈夫だろうと思いつつ、
直ぐに電話をしましたところ、
今は亡き母が電話に出て、
日本のニュースで流れていた田んぼを這うように進む津波の状況を説明してくれたのを思い出します。
前職は食品の輸入卸の仕事をしていたのですが、
他国同様、メキシコ税関はただでさえややっこっしいのに、
この震災の放射能漏れによって商品の到着が大幅に遅れ、
当地のレストランや小売店の顧客に大きな影響が出ました。
無論、我々輸入卸業社はそれ以上の影響を受けたことは言うまでもありません。
全然状況は違えど、
ヒトとモノの流れが格段に広まり、
世界規模での動きが当たり前になった今日、
海の向こうでおこる災害や病気(昨日WHOがコロナウイルスのパンデミック宣言しました)の影響の第二波、第三波の影響を痛感します。
今回のウイルス騒動でもキャンセルが相次ぎ、お問い合わせも激減し・・・
直接の被害者で無くても、全然人ごとになれないです。
災害や疫病は防げませんが、
一刻も早く危機的状況から抜け出し、
物質的・経済的に失ったものを少しずつ立て直し、
元の日常に戻ってほしいと願っています。