コロナ:5月3日現在/ムーディーズ発表予想GDP3.7%⇒7%ダウン
コロナウイルスの現状:5月3日現在
上の曲線が感染者数
下の棒グラフが死者数
感染者:23,471(前日比+1,383)
感染疑い:6,933(過去14日以内/+353)
死者:2,154(前日比+93)
メキシコの32の自治体の内28の州及び連邦地区で、
レストランへのアンケートが実施されました。
これまでに、
非常事態宣言による営業停止指示によって、
3店中1店(35.9%)が従業員の解雇を行っており、
もし更に3ヵ月以上の社会的距離の確保などの指示が続く場合、
60%の店舗が廃業すると回答しました。
回答したレストランの売り上げは、
85%-90%ダウンですが、
政府の救済ローン2万5000ペソ(約11万2500円)を申請したのは、
回答した企業の8.4%に留まります。
ローンを受けられる条件に雇用の維持があるため、
従業員の解雇に踏み切った企業は受けられという事情もあると思います。
78%のレストランはテイクアウトまたはデリバリーのオーダーをオンラインで受注していますが、
51.5%のレストランは適当なネット環境がない状態で、
受注を行っています。
前職で外食産業にいたので知り合いのレストランに聞いてみました。
メキシコシティのあるお店は約40人いた従業員を解雇しました。
北のモンテレイのお店も、
何とか2人の従業員を残して、
テイクアウトとデリバリーで、
3月末から凌いでいるという状況です。
アカプルコの知り合いは、
売上90%ダウンで、
家賃を半額免除してもらっているとの事です。
自動車関連会社が集まるバヒオ地区では、
クラウドファンディングで乗り切っているところや、
中食で需要が高い刺身を中心に販売し、
首の皮一枚のところで踏ん張っている方もいます。
ホテルも閉まっており、
給料6割カットでされて、
何とかやりくりしている方もいらっしゃいます。
☝☝☝ソカロに繋がるメキシコ一繁華街マデロ通りは完全封鎖
その政府の救済ローンですが、
明日5月5日から給付が始まります。
総額76億ペソ(約342億円)を30万4340の事業者に対して融資をします。
注意すべきは、
先日かきました零細小売店ティエンディタだけでも120万店あります。
+160万の事業者が中小企業です。
10%未満の中小事業主者しか、
今回の救済措置を受けられないということです。
90%の国民に直接的な経済的影響が出ますが、
身辺にコロナの被害者が出たという状況下、
85%はSTAY HOMEに賛同するとの事です。
一方で、政府から十分な経済的サポートが無いことで、
米格付け会社のムーディーズも、
メキシコの外貨建て長期債務格付けをA3からBaa1に格下げしています。
民間企業に対する援助が無いことから、
中期的成長が見込めない為です。
これによりS&P、フィッチ、ムーディーズの大手3社全てが
格下げしました。
またムーディーズは、
メキシコGDP下落率を3.7%から7%に下方修正しています。
出典:
https://www.eluniversal.com.mx/
https://www.eleconomista.com.mx/economia/Comienza-entrega-de-creditos-a-micronegocios-del-Censo-del-Bienestar-20200504-0130.html
https://www.eleconomista.com.mx/politica/Emergencia-sanitaria-afecta-economia-de-ocho-de-cada-10-mexicanos-Mitofsky-20200504-0090.html
https://www.eleconomista.com.mx/economia/Moodys-preve-contraccion-del-7-del-PIB-de-Mexico-en-2020-por-impacto-del-Covid-19-20200504-0093.html
https://www.eleconomista.com.mx/economia/Moodys-recorta-calificacion-de-Mexico-por-debilidad-del-PIB-y-deterioro-del-marco-institucional-20200417-0081.html
6% de empresas no acata medidas por pandemia, Elektra entre ellas