「完璧な」ではなく、「素晴らしい」という考え方。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
皆さん、
このお盆はどうお過ごしですか?
暑いですので、
熱中症には気をつけて下さいネ!
「パーフェクト」ではなく「エクセレント」を目指す。
見切り発車のすゝめ。
これ、
たぶん今僕がやっているココロの勉強と、
実際のこれまでのメキシコでの仕事人生の中で、
最も心に響いた文言の一つだと思います。
「そう言われてみれば」
と妙に素直に腑に落ちたのでした。
例えばですが、
一般的に
「日本人は仕事がのろい」
というレッテルが張られているんですが、
どういうことかというと、
失敗しないように、
突き詰めて突き詰めて、
完璧な準備をして物事を始めようとする傾向にあるようです。
結果、
一つの決断をするのに、
ものっすごい時間が掛かるのです。
これは大方当たっていると思うんです。
僕もそう感じます。
「おっせぇな~」と。
企業ベースでなくても、
例えば、
将来におカネ困らないように、
色んな保険で完全に“武装”するとか、
過度に綿密な“将来設計”をしようとします。
小さい頃から、
あそこの高校に受かって、
大学はあそこを目指して、
就職はあそこで、
何歳で~して、
結婚はこうで、
何歳で部長になって、、、
みたいに。
それも「ひとつの生き方」ですので、
僕がとやかく言う権利など毛頭御座いません。
そこで今回は、
メキシコで揉まれた(笑)僕の私見をちょっと呟いてみようと思います。
(ご興味無い方は明日また覗いてください~ 笑)
ぶっちゃけ、
そんな綿密な計画なんて、
一瞬で粉々になる可能性だったあります、よね?
先日も書きましたが、
世の中諸行無常。
仕事が消えるぐらいならまだイイですが、
この次の瞬間に心臓発作で死ぬかもしれません。
いえいえ、決して大げさな話ではなくて。
そんな重大で無くても、
昨日した支払いの約束なんて
「あってないようなもの」。
電話の応答があれば良い方で、
電話に出ない事もザラ。
友達との約束だって、
時間に来ないから、
当日に現れればヨシ。
それすらも分からないのです。
そんないつ終わるか分からない儚い人生、
来るか来ないか分からない人にに対して、
そんなに“完全武装”してどうするんですか、
という話です。
今やっているココロの資格で、
実際にセッションする課題があるんですね。
ワン・オン・ワンです。
僕の“顧客”であるその人はフランスに留学するのですが、
とても不安なんです。
それでどういう行動に出るかというと、
「フランスにいる知り合いにあれこれ状況を聞く」
んですね。
そこで僕が、
「そこまで綿密に準備する必要って何なの?」
と聞くと、
「心配だから」
と答えます。
そして更に問います。
「その綿密な準備が確実に役に立つと考える根拠は何か?」
結局彼はこの問いに沈黙してしまいました。
何が言いたいかのというと、
「確実なもの」とか、
「パーフェクト」
なんて
あ・り・え・な・い
という事です。
だからそれを目指してあれこれ準備に時間を割きすぎるのは、
ムダ
という事なんです。
もちろん準備は必要です。
「心配」や「恐怖心」というのは
「準備せい!」という事なんです。
あの偉大な経営者、
孫正義さんだって、
日々即決の連続だそうですが、
その裏には徹底的に準備に準備を重ねているそうです。
そして言います。
「7割の勝算があればいく」
と。
10割ではないんです。
実際、
トカゲは3割のしっぽを切っても死にませんからね。
我々の実生活においてもっと大切なのは、
柔軟性。
持っている技術や知識を、
どう形を変えて、
変化が絶えない外部の状況に適応していくかなんです。
僕もガイドビジネスは見切り発車でした。
メキシコに関する知識も全然足りない状態、
おカネもそんなにない、
友達からも「今はまだやめた方がいいんじゃない」
と言われました。
でもいざ走り出せば、
なんとかなりました。
しかも今日は仕事はないですが、
こうして皆さんとも知り合えました。
当然、
ココロのビジネスも完全見切り発車です。(笑)
だから、
「完璧な人生」
ではなく、
「素晴らしい人生」、
「自分が心底納得できる人生」、
または、
「絵に描いたような完璧なメキシコ旅行」
よりも、
「素晴らしいメキシコ旅行」、
「自分の為の唯一無二のメキシコ旅行」
という視点で考えた方が、
結局自分が納得すると思うんです。
例え転んでも。
それがココロの豊かさにも繋がるんだと、
僕は考えています。
皆さんはどうお考えでしょうか?(笑)
#MexicoCentralTours
【キオテ通信】バックナンバーもどうぞ