日本サッカーが活躍したメキシコ五輪の裏の真実・前編
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
日本サッカーが活躍したメキシコ五輪の裏の真実。
もう10月ですねぇ・・・
日本は猛暑で大変だったようですが、
ここメキシコ、
特に僕がいる首都メキシコシティは、
「今年、夏あったか」
と思うほど、
暑さを感じる時も余裕もなく、(苦笑)
サーッと過ぎ去り気が付けばもう秋真っただ中。
今年もあと残り3ヵ月。
コロナでもちきりの世の中ですが、
実は僕にとっては、
今まで生きてきた中で、
1か2番目ぐらいに充実している時間なんです。
もう一つは去年なんですが。(笑)
つまり、
去年と今年でワン・ツーです。(笑)
さて、
今から52年前の1968年と言えば、
何があった年か、
鮮明な記憶が残っている方も多いでしょう。
東京五輪が1964年でした。
その4年後の68年もオリンピックイヤーでした。
開催地はメキシコです。
マラソンの君原健二さんが銀メダル、
サッカーは釜本邦茂さんが得点王で活躍され、
日本が銅メダルに輝きました。
ローマ、東京五輪で、
二度の世界新で連覇した裸足の英雄と知られるアベベもマラソンに出場しましたが、
メキシコ大会では、
残念ながら途中棄権に終わっています。
そんな、
日本人の記憶にも残る活躍があったメキシコ五輪。
その裏にあった悲劇を知っている方は少ないと思います。
68年と言えばもう一つ、
大きな社会現象がありましたね。
学生運動です。
日本だけではありません。
パリの五月革命を皮切りに、
ミラノ、
プラハ、
ベルリン、
ニューヨーク
日本、
そしてメキシコにも広がっていきました。
お断り:
政治問題に絡みます。
僕はメキシコに住む外国人という立場上、
同国に対する政治的発言が公にできません。
固有名詞などを省き、
曖昧な部分があると思いますが、
その点ご了承頂ければ思います。
日本では、
東大医学部生によるインターン改革要求に端を発し、
同年7月には同学の安田講堂を占拠します。
日大でも莫大な使途不明金などが明るみに出て、
日大全共闘が結成、
同年11月には、
東大、日大は合流します。
68年が象徴的な年ですが、
全てがこの年に起った特定の事件が引き金になったのではないですよね。
過去数年に渡って蓄積されてきたものがボンッと爆ぜたわけです。
僕はこの辺の事情には疎いんですが、
遡れば1960年の安保闘争で知られるようになった全学連に見られるように、
このころから学生の存在というのは大きく、
海外でも「ゼンガクレン」として知られるようになりました。
ここから過激な共産思考も生まれ、
共産同の拡大に繋がり、
これが内部分裂して、
あの赤軍派の誕生に繋がりますね。
彼らは“世界同時革命”なるものを目論み、
日本の山中で“軍事訓練”を行い、
当局の監視により訓練が難しいとみるや、
JALのよど号をハイジャックして
北朝鮮に向かい訓練を継続しようとします。
どんな国なのかも知らずに・・・
72年には、
イスラエルで乱射、
浅間山荘での籠城事件後に明らかになった仲間へのリンチ事件が、
社会に衝撃を与え、
一連の暴力により学生運動の熱は冷めていきます。
その後も革共同による内ゲバなどもあり、
68年に始まり、
トータルで100人以上の死者を出した学生運動は、
1982年に終息します。
今日10月2日は、
メキシコにとって、
特に学生にとって哀悼の日なんです。
ガイドブックにも紹介されている「三文化広場」。
現代、スペイン植民地時代の教会、メソアメリカ時代の建造物跡、
3つの時代の建造物があるので3文化、
正確には三時代広場ですね。(苦笑)
☝手前がメシカ(アステカ)の建造物、教会がスペイン時代、奥が現代のアパート
そこで、
学生運動でデモ集会をしていた無防備な学生に対する大規模虐殺があったんです。
だれによるものなのかはお分かりですよね・・・
メキシコオリンピックを10日後の10月12日に控えていました。
明日の後編で虐殺に繋がる経緯を少し書いてみます。
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