メキシコの死者の日で注意したいこと。(1/?)
世にある旅行について、
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メキシコ在住16年目、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、
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メキシコの死者の日で注意したいこと。(1/?)
メキシコの死者の日と言えば・・・?
先日、
メキシコ原産の花「センパスチル」について書きました。
これってこの時期に咲く花で、
メソアメリカ時代には太陽の象徴とか、
「生の再生」の象徴されていました。
というのも、
時期が終わって枯れると下に胞子というか種子が落ちて、
翌年また花を咲かせるから。
死んで生まれるの繰り返しで、
当時のメソアメリカの人達にとっては、
「死」は「生」の対極という概念ではなく、
二重性(デュアリティ)といって、
「死は生を生むもの」という考え方でした。
そうすると、
今の西側のような考えだと「怖い」生贄をやる意味も、
分かってくる気がしません!?(笑)
そんなわけで、
メキシコの死者の日と言って思い浮かぶもの、
たくさんありますが、
その一つの要素にこのセンパスチル(日本ではマリーゴールド)がありますね。
あとはガイコツですね。(苦笑)
そしてひらひらとたなびくあの切絵というんでしょうか、
メキシコでは「パペル・ピカド」と呼ばれるものです。
近年だと仮装パレ―ドです。
007スペクトル以降、
メキシコ市長の肝いりで?始まった、
仮装パレード。
そして、
観たことがある人が多いリメンバーミーで知られるCOCOというディズニーの映画。
こんな所でしょうか。
もっぱら外国向けには、
仮装パレードやガイコツのイメージが拡散されているようで?
それ目当てにワザワザ日本を始め外国からいらっしゃる方も多いんです。
死者の日パレードツアーを売り出せないワケ
それをお目当てに、
遥々日本からいらっしゃる方々を
ガッカリさせるつもりではないんですが、、、(苦笑)
僕らライセンスを持つガイドって、
メキシコ文化の保全とプロモーションとを行う役割もあるので、
あんまりデタラメなものをエサに、
「さーメキシコの死者の日は仮装してパレードに参加して、
お墓に行こう!」
なんていうツアーを倫理的には売り出せないのです。
まぁ、倫理もクソもないっていう、
旅行代理店やガイドが大量発生してしまっているのは残念極まりないのですが、、、
これには深い事情があるのです。
それはまた別の機会に皆さんにも考えて頂きたいのですが、
今日はですね、
そういった旅行会社の広告や一般サイトに大量発生する、
メキシコの死者の日に関するイメージの中で、
何が本物(伝統的)で何がニセモノ(輸入品)なのかってことを、
一度皆さんにご紹介したいと思うんです。
それを知ったうえで上で、
「でも仮装パレードに出たい!」と、
ワザワザ高い旅費と人生の貴重な時間を使ってですね、
メキシコにまで来て頂くのは全くの自由です。
でも最低限、
伝統的な要素とそうでない「最近の」新しい要素が何のか、
そしてワザワザそんな高い旅費と時間を使ってまで
メキシコの仮装パレードに参加される価値があるのかを、
ご出発前にご一考されることをおススメします。(苦笑)
え、余計なお世話!?
まあまあ、
そう仰られずに、
デタラメな情報に流されずに本質を見極めようではないですか。
仮装大会やパレードなんて、
渋谷でもやっているようですし、
もっと近い場所でもあるのではないでしょうか。
まぁ、
僕ら観光業者にとっては、
仕事が増えますので嬉しいことなんですが、(苦笑)
だからと言って、
日本のメディアさんのように?(苦笑)
本当でないものをあたかも本当かのように言って、
ましてやお金まで頂けませんので。
(他の人は知りませんが僕はです)
はい、
そんなわけで、
最低限ですね、
皆さんがせっかく払ったおカネと使った時間が、
実は考えていたものとは違った、
なんてことにならないように、
世界に氾濫するメキシコの死者の日のイメージの中の各要素で、
何がメキシコのもので何が輸入品なのか、
ってことをちょっと書きます。
ガイコツとパレード
分かりやすい所から、
まず、
骸骨やパレード。(苦笑)
これはメキシコの元来の死者の日の伝統とは全く関係ないものです。
パレードの参加者が誇らしげに、
「ザ・メキシコ」気分を味わっているんですが、
ぶっちゃけちゃうと、
「何してんの?」
っていうこと。(苦笑)
マーケティングってやつですね。
もちろんこれによる経済効果って言うのは結構なもので、
メキシコの懐にとっては嬉しい限りなんですが、
メキシコの「死者の日」の伝統的には何の意味も持たないということ。
そもそもパレードに出て来るガイコツって、
カトリナと言って1910年頃に、
ホセ・グアダルーペ・ポサダという、
アグァスカリエンテス出身の職人さんが考案した、
変にヨーロッパ気取りを始めた”先住民”を嘲笑って描いた風刺画なんです。
もともとはカラベラ・ガルバンセラって呼ばれていて、
カトリナと呼ばれるようになったのは1930年代に、
壁画の巨匠ディエゴ・リベラさんが名付けてから。
ガルバンセラっていうのは、
トウモロコシを食べていた先住民が、
ヨーロッパ気取りを始めてガルバンソ(ひよこ豆)を食べ始めたから。
当時は、
独裁者として悪名高くなってしまったディアス政権下で、
ヨーロッパの文化的要素がじゃんじゃん入ってきていましたからね。
そんなガイコツ、
カトリナが死者の日に登場するようになったのは、
1980年代になってからのこと。
ガチ最近登場した要素なんです。(苦笑)
はい、カトリナはメキシコの要素です。
でも、
もともとメキシコの死者の日の習慣と、
カトリナって上記の通り、
なんの関係もないのですよ。
たぶん、ただ「ガイコツ=死」と勝手に結び付けて、
あたかもむかぁ~しのメキシコから存在しているかのに、
誇らし気に仮装や顔ペイントしているのを見ると、
なんか虚しくなるんですよね・・・(苦笑)
そんなわけで、
今日はガイコツ、
カトリナで終わっちゃいましたが、
また続きは明日にでも~
ではでは~
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