メキシコの奉仕作業

僕が生まれ育った静岡県掛川市の田舎では、子供の頃地域の行事として「奉仕作業」というのが数カ月に一度ぐらい(頻度はよく覚えていない)あって、大人子供総出で廃品回収を行ったり、溝(どぶ)の掃除をしたりというのがありました。今もあるのかなぁ、、、

奉仕作業ではなくても、学校では当たり前のように掃除はしますよね。メキシコはと言いますと、、、、そもそも「地域・社会に捧げる」という概念がないように思います。学校では生徒さんはお掃除しません。掃除のおばさんがやってくれるんです!だから公の場をキレイに使おうという気にならないというところにいきつくのか、、、99%の公衆トイレはキ・タ・ナ・イのです。これは空港でもレストランでも同じ。旅行や外出時に真っ先に苦労(特に女性)するのはおトイレ事情。僕なんかは高速でどのトイレが使えるかは大体把握しているので、あまり苦にならないのですが、それでも困る時はあります。

トイレによっては“有料”なのにも関わらずキ・タ・ナ・イ。入口に“料金”を徴収してちゃんと掃除して綺麗に保つべき人がいるのにも関わらずキタナイところがあります。(なんて理屈っぽく考えるのは極めて日本人的・・・)喧嘩しても仕方ないのでもうお手上げですので、不愛想に仕方なく“料金”を払います。(苦笑)それに比べて日本のサービスエリアのトイレは無料なのにすごく居心地いいですよねぇ。トイレ掃除に誇りを持つ方々もいらして、ホント感心しますしありがたい限りです。

さて話をトイレから奉仕作業に戻しますと、最近政府が本腰を入れて環境運動に力をいれて来ているようです。民間でも植林活動というものが目に付くようになりました。

先週末に僕はメキシコで初めて奉仕作業に出てきました。官民両方でスポンサーとなりバックアップして行われ、今回の団体にとっての初めての奉仕作業でした。メキシコ市内から1時間半程の村に約300人の人が集まりました。初めてなだけにちょっとオーガナイズがなっていなく、労力を持て余してしまっている印象を受けましたが、大切なのは参加しようという気持ちですね。

一応“植林”というタイトルでしたが、野山に入り込んでせっせと木を植えるというものでなく、村の中心部にある教会の周辺にハカランダ(Jacaranda=サクラのように春に紫色の花を咲かせる木)ともう一種類の木(名前が思い出せない)を植えて整備するという、いわばコミュニティーに無償(いや逆に参加費を支払って)で貢献するという奉仕作業的なものでした。

ハカランダの木

 

タイトルは何であれ、形は何であれ、地域社会に貢献するという活動がSNSも手伝って、表に出始めて来ているのを感じます。「自分でキレイにしたから、キタナクしない」、「自分も植えた木だから他の木も大事にする」という気持ちになれば、自ずと街もトイレもキレイになっていくハズ⁉だと感じました。

これからも継続的に参加していこうと思っています。

http://probosque.edomex.gob.mx/