メキシコのクリスマスのお菓子といえば。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコのクリスマスのお菓子。

もうお察しの通り、

この時期(クリスマス)のメキシコについてはご紹介することがたくさんあります。(笑)

 

もうお分かり頂けたでしょうか。

日本のように商業的な意味合いが強いクリスマス、

ではなくて、

歴史と宗教の基づいた習慣として行われているという点。

 

だから、

人口の8割がカトリック教徒が占めるメキシコにとってはとても大事な行事なのです。

 

そう言えば、

日本のお店にはもう神道のしめ飾りが並んでいますネ。

そしてその隣にはキリスト教のサンタクロース。(笑)

 

メキシコのお店にレジェス・マゴス(東方の三賢者)と

仏像が並んでいたら、

かなり奇妙な光景ですが、

日本ではそれが当たり前です。

 

今でも覚えていますが、

子供の頃、

12月になると、

週末にしめ縄づくりに行っていました。

 

今もやっているのか、

わかりませんが。

 

今は忙しい世の中なので、

そういう伝統も減っているのでしょう。

 

そんな時、

今滞在している東京都北区にある文化会館の掲示板で、

「手作り年賀状」を作るイベントの告知がありました。

 

やっぱりそうやって文化が継承されているのを見るとホッとします。

 

今はネットで完結する年賀状サービスなんかもあるようですが、(苦笑)

しめ飾りといい形骸化していますね・・・

 

手書きで一言でも添えて、

お世話になっている人達に贈りたいものです。

 

そう言えばメキシコには手紙を書く習慣がない。

年賀状もクリスマスカードも。

 

もちろん店には売られているのでやる人はいるのでしょうが、

国の伝統としてあるわけではありません。

 

日本はその点、

いい文化を残しています。

年賀状、しめ縄、他の日本の文化も消滅も形骸化もさせることなく、

受け継がれていって欲しいものです。

 

さてさて、

全然関係ないしめ縄とサンタの奇妙な共存から話を始めてしまいましたが、

今日の話題はメキシコのクリスマスキャンディー。

 

クリスマスを象徴する料理や飲み物は幾つかあるのですが、

今日はコレ☟

☝こちらはちょっと形が違いますネ。

 

なんと非自然的な色鮮やかさなんでしょう!(笑)

 

はい、もちろんメキシコにしかありません。(はず)

メキシコの人によって発明された?キャンディです。

 

この時期になると、

お店、とくに市場でよく見かけるようになります。

 

コラスィオン(Dulce de la colación)と呼ばれています。

 

日本のように自然で四季を感じる事が少ないメキシコでは、

こういう伝統出来な食品で季節を感じます。

 

で、このコラスィオンというキャンディー。

その歴史には「不明な点」が多く、

その起源も「分かりません」というのが正直な答えです。

 

諸説あるようですが、

中でも二つの説が有力と言われています。

 

一つ目は、

老舗のキャンディー屋、ラ・ヒラルダ(La Giralda)。

今日もメキシコシティで営業しています。

 

創業者であるご夫婦が、

1926年に事業を興し、

豊富な種類のキャラメルで繁盛します。

40年代に社名を変更してラ・ヒラルダになります。

その後、麦のヌカで表面をコーティングすることを思いつきます。

これがキャンディをちょうどいい硬さ、歯ごたえ、味になったのです。

 

これにピニャタに見られるように「不要な快楽」に象徴されるような色をつけ、

クリスマス用のキャンディとして売り出した、

というもの。

 

☝ちなみにピニャタの煌びやかな色のとの因果関係は不明です。

僕の勝手な推測デス、

 

それが一つ目。

 

二つ目は、

ある裕福な商人の未亡人が、

高価な銀の小皿にこのコラスィオンを乗せて、

ポサダの期間中に配ったという説。

これは1840年代に歴史家によって書かれた書物にそのように記載があるのです。

 

時代は100年ぐらい違いますが、

この二つの説が有力なようです。

 

今となっては正確な起源は知り得ないのかもしれませんが、

現代メキシコの伝統的習慣として、

この時期の人々の生活に根付いているのは確かですよね。

 

この時期にしか見かける事は出来ませんが、

いらした方は食べてみて下さい。

 

果たしてそのお味は・・・(笑)

 

#MexicoCentralTours

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