コロナ:4月23日/帽子と食べ物の物々交換で凌ぐ

コロナウイルスの現状:4月23日現在

上の曲線が感染者数

下の棒グラフが死者数

感染者:11,633(前日比+1,089)

感染疑い:4,127(過去14日以内/+509)

死者:1,069(前日比+99)

実際の感染者数はこの約8.2倍とみられています。

よって実際は80,000人以上が感染している可能性が高いとのことです。

 

感染者は今週から今週から来週にかけてピークに達する予想です。

当初の5月初旬の予想が早まります。

 

メキシコのでの死者は1,000人を超え、

世界で1,000人以上の死者が出ている国は、

計16になりました。

 

日本では給付金が1人10万出て、

メキシコでは零細事業者向けに25,000ペソ(約15万円)の低利子6%ローンが出て、

アメリカではこの一ヶ月で2600万人の人が失業保険を申請してと、

各国で様々な救済措置が出ていますね。

メキシコは収入の格差が天と地ほどあり、

日本のような一律いくらという給付金を出すのが困難です。

出すにしても、

しっかりと納税者登録をして税金を納めている人というのは、

労働力人口の4割。

6割近くは登録もしていなければ、

税金も支払っていない非正規労働者、

ということは以前のブログにも書いた通りです。

都市部ならまだしも、

地方の山間部に行けば、

役所から何時間も離れた農村で、

しかも移動手段を持たない人たちもいます。

経済的にもパソコンはもちろん、

スマホをネットに常時接続して情報を収集するのも難しく、

そういう事に慣れない人達も多いのが現状です。

そういう境遇の人に、

秋霜烈日に「納税者登録して納税せい!」

といったところで、

出来ないんです。

 

今回の低利子ローンはあくまで、

納税者登録をしている事業者が対象なので、

こういった人たちは受け取る事ができません。

 

農村部でなくても、

観光地で民芸品を売り歩いている人たちも同じです。

 

ロス・カボスという、

バハ・カリフォルニア半島の南端部にある

有名リゾート地で、

民芸品を売って生計を立てている

オアハカ出身の女性の記事が出ていました。

☝☝☝Cambio por comida(食べ物と交換)

観光客がいなくなった今、

彼女が売る手織りの帽子は売れるはずがありません。

でも売るモノはそれしかない。

でも売る相手がいなてはカネにならない。

 

そこで彼は仕方なく、

売り物の帽子と引き換えに、

せめて食べ物を貰おうと、

物々交換をはじめました。

彼女には養う二人の子供がいます。

地元住民の共感に支えられて暮らしています。

 

ロスカボスの観光関連産業総生産(観光GDP)は、

9億円弱の損失、

メキシコ全体では110億円の損失が見込まれます。

 

出典:

https://www.eluniversal.com.mx/

As sales plunge, Los Cabos vendors trade goods for food

MX one of 16 countries to record more than 1,000 Covid-19 deaths; cases total 11,633