メスカルの魅力。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メスカルの魅力。
☝☝☝ちょうど10年前の僕(右端)、左は弟です。
左二人は14年来の友達です。
今日(9月16日)は独立記念日で祝日です。
昨夜の静かな“お祭り”は嫁の実家で過ごしました。
祝う日なので、
みんな(4人)でメスカル(40度)をグビグビやり、
気付いたら5ショットぐらい飲んでいましたが、(笑)
悪酔いはせず、
程よく酔いも回り、
普段話さないような事、
例えば、
今漠然と考えている事や、
お悩み事など、
語りあっていました。
今年はコロナでひっそりとしたお祝いでしたが、
久々の家族団欒、
いい時間でした。(笑)
さてさて、
先日のメスカルの話の続きです。
製造工程とか、
種類とか、
ペアリングとか、
ブランドとか、、、
そんな難しいテクニカルな違いよりも、
もぉぉぉっと大事な事があるんです(笑)
メスカルは、
「対話・笑い・交友」
の飲み物です。(!?)
「ほぉー?」
「Para todo mal Mezcal, para todo bien también」
(ついていない時はメスカル、ついている時もメスカル)
日本でもどこの国でも、
お祝い事では必ずと言っていいほどお酒を飲む習慣があるでしょう。
その逆もしかり、
嫌な事、辛い事、悲しいことがあればお酒を飲む事もあるでしょう。
日本では「やけ酒」なんて言ったりしますね?(苦笑)
メスカルもです。
でもこう続きます。
「メスカルは悲しい時に飲めるけれど、独りでは飲めない」
つまり、
「必ず誰かと一緒に飲むもの」
ということです。
(☝コレ、超重要です)
そして更に続きます。
嬉しくても悲しくても、
「一緒に飲めば、必ず泣く」
そう言った点で、
メスカルってすごく社会性があって愛情深いお酒なんですネ。(笑)
今、
おおげさだと思った人、
冷笑した人、
要注意です。(笑)
今日では人間不信で、
「孤独」
に生活する人が非常に多く、
もはや、
孤独を孤独とすら感じていない人たち、
が多いのではないでしょうか。
(☝異常です)
特に日本の社会は?
元々人間は一人じゃ生きられない生物なんです。
誰かと一緒に居さえすれば「孤独じゃない」とはいえません。
SNSで繋がっているから「孤独じゃない」も違うでしょう。
例え誰かと“一緒”にいても、
仮想的に“繋がって”いても、
孤独な人はごまんといるでしょう。
それは自分で分かっている人もいるハズ。
でもそれを仮面で覆い隠して、
それが歪んだ形で表に出て来て、
イロイロな犯罪や社会問題に繋がっているではないですか。
高齢者の“孤独死”、
若い人の“ひきこもり”だったり、
“イジメ”なんかもその典型ですね。
イジメる人は自己肯定感が低く、
本当の“仲間”と言える人が周りにいない、
孤独な人なんです。
そうはならなくても、
人間関係が希薄になった?現代には、
“孤独な人”というのはとても多いと思うんです。
嬉しい時、
笑いたいとき、
悲しい時、
辛い時、
迷った時、
どんな時でも、
隣に「仲間」がいて、
自分の気持ちをフィルタ―を通す事なく話せる相手、
いますか?
人数の問題ではなく、
例え一人でもいいんです。
お酒が飲めない人は、
お茶でも牛乳でもいいんです。
気兼ねすることなく話せる仲間と時間。
そんなメスカルは昔から今日まで、
メキシコの「対話・笑い・交友」の場で
無くてはならない「お伴」を担ってきました。
もちろん僕もメキシコで、
これまでに3000万回ぐらいお世話になりました。
そしてこれからもお世話になり続けることでしょう。(苦苦苦笑)
(☝僕はお酒は好きですが、中毒ではありません)
7年前に90歳近くで亡くなった、
オアハカ出身の僕の嫁のおばあちゃんも、
他のお酒は一切飲みませんでしたが、
メスカルだけはよく飲んでいました。
普段は寡黙な人だったのに、
メスカルのお陰で饒舌になったり。
おばあちゃんだけでなく、
家族を明るくしてくれたメスカル。
日本では罰ゲームで「飲まされる」テキーラでありメスカルですが、、、
当然無理して飲むものではありません。
でも、
商業的な価値意外にも、
こういった社会的・文化的側面もアルアルっていうお話でした。
飲まれる人は、
よぉ~~~く味わって、
顔をシワクチャにしながら飲んでみて下さい。(笑笑笑)
#MexicoCentralTours
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