日本で【人生系の商品】が売れるわけ

色んな著名人がYouTubeなどで独自の観点で、

視聴者からの質問などに答える動画が人気のようで、

かなりのフォロワーや再生回数が表示されているのに驚きます。

裏を返せば、

それだけ多くの人が、それだけの不安を抱えながら、その短い人生を生きている、

ということですね。

 

中でも目立つのが、

「今~で不安でどうしていいか分かりません。どうしたらいいですか?」

「今~をしています。どう思いますか?」

みたいな質問。

 

うんうん、わかる、わかる、その気持ち。

もうどうしていいか分からないから、

取り敢えず何かにしがみつきたいという気持ち。

藁にもすがる思いで、

手当たり次第に“成功者”と言われる人たちの格言を読んでみたりとか、

YouTubeで色んな人の動画を見て見たりとか。

 

僕もそんな気持ちの塊で20代を過ごしました。

30代に入ってもたまにふとしたときに「大丈夫か?」なんて思った事も。

いや、今でもたまにあります。(汗笑)

 

今、実は年末年始の超好景気から一転、お問合せ数がノーズダイブして、

「これいつまで続くんだろう」みたいな状況なんです。(焦)

季節的なものなのか、コロナウイルスの影響なのか、

よく分からないのが歯がゆい所なのですが、

ふとした時に、心配になるものです。

 

僕は劣等感の塊の学生時代を過ごしました。

ホントにです。

今考えればそこまで悪くはなかったのですが、

自分なりに勉強を一生懸命やっても人並みかそれ以下、

運動部で頑張っても人並み、

友達が多い人気者でもない、

どこをみても卓越しているものがなかったのです。

 

そんな時に上述のような気持ちになって、

「ヤバい、どうにかせねば・・・」

という気持ちで、

焦りばかりが募り、

いろんな人の話を聞いたり読んだりしたのですが、

でも結局、全部ダメなんですよね。

 

なぜか?

 

結局その成功談て、他人のものなんです。

スポーツ選手もそうじゃないですか。

他の選手のフォームを真似してみるも、

結局は何度も何度も練習して、

自分の型を見つけるしかない

 

自分の体には自分にしかない筋肉、神経、骨格、そして心と頭しかない。

それを他人のそれに合わせようとしたって、

クローンでもない限り、

“ムリ”

なのです。

 

僕の場合は、

たまたま青二才を採用して頂いた輸入卸の会社で、

たまたま不安ながら始めた営業の仕事で自分で勝手にブレイクし、

たまたま自分で勝手に目覚めてしまって、

今度はそれが物足りなくなって、

たまたま話した人に「旅行は?」と言われ、

たまたま「んっ!?」となって考え、

出来ない理由を探したところ、

たまたま知った事は「実は何もムリなものはなかった」

むしろ「自分にむいていた」。

それですぐホームページを作ったんです。

そしたら直ぐにお問合せ頂いて、

直ぐ会社辞めて、

っていうパンパンパンと連鎖が生じました。

そっからはもう無我夢中。

気付いたらもう一年経っていました。

 

人にはそれぞれのスピードがあると思うのです。

たとえば、僕は同級生よりも10年ぐらい遅いスピードなんです。

10年近く遅れてまともに働き始めた。

10年近く遅れて車を買えた。

10年近く遅れて結婚できた。

なんて具合です。

 

だから、

ダメだと思う時はグッと耐えて、

目の前のできる事をちゃんと、一生懸命やる。

これだけで良いと思うのです。

そうすると自然に結果が残せるようになり、

ある人は頭打ちと感じる場合もあるかも知れない。

 

そうなったらそこが潮目が変わる時

自信ができた事や、できるようになった事を核にして、

行動範囲を広めればいいのです。

その連続だと思うのです。

 

例えば、

ホリエモンチャンネルで言っている事は正しいし、

「なるほど~」とうなずく事も多いですね。

でも、僕にはちょっと難しいかな。

僕には僕の適性があるし、

理解力もあそこまでないし、

大事にしたいと思う事も違う。

 

逆にそういうのを聞いて、

皆で「右にならえ」してしまったら、

それはそれでコワイですね。

でも日本の社会は今そうさせることが簡単なほど、

とても多くの人が、とても大きな不安の中で生きているということです。

だから、人生系の動画やら書籍やらの商品がバカ売れするのです。

それだけ多くの人が藁をも掴みたい心境にあるのです。

 

日本より何倍も不便であるはずのメキシコには、

それ系のものは、ありません

 

なぜか。

それは、形は違えど、

自分に誇りを持っているからです

 

市場のおばさん、

ごみ収集のおじさん、

コンビニの不愛想なおばさん、

チャラチャラしているくせに頭のいい二十歳の野郎、

主婦、

毎週金曜日にダンスホール現れる60歳ぐらいのおっさん、

マリアチの音楽隊、

タクシードライバー、

 

みんな、「私はこれでいい・ごれがいい」

という芯がある。

これがある意味、昨日の「簡単には謝らない」

にも通じるのです。

 

メキシコの人達、

生命力めちゃくちゃ高いです。

打たれ強い。だからボクシングも強い。

いちいち他人の事を考えない。

これは見習うべき点ですね。