ピニャタの話・後編
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
ピニャタの話・後編
👆市場のピニャタ売り場
ピニャタ発祥の地
で、ピニャタって何かっていうと、
というところで前回終わりましたね。
前編です☟
【前編】ピニャタの話
メキシコでただピニャタをガンガン叩き割っても
「シラケますよ」っていう話をしました。
シチュエーションが大事なんです。
先に言ってしまうと、
これは布教の一環で用いられた遊びと言っていいと思います。
僕はテオティワカンに行かれるお客様にはサービスで、
近くにあるアコルマンという街にお連れさせて頂いています。
目的は国の重要文化財である教会なのですが、
実はココ、ピニャタ発祥の地とされています。
👇メキシコで最も初期の段階で建造されたサン・アグスティン教会。
その歴史は遡る事1586年。
当時のサンアグスティン教会の司祭が、
ローマ教皇よりある特別なミサを執り行う許可を得たのです。
そのミサと言うのが、
“アグィナルドのミサ”呼ばれれうものです。
はい、よくわからないですよね。(笑)
この時期になると、
メキシコではサラリーマンはワクワク・ウキウキし、
経営者は憂鬱になります。
その理由がアグィナルド(Aguinaldo)。
ボーナスです。(笑)
今でこそアグィナルドは「金銭」ですが、
当時はクリスマスプレゼントでした。
このアグィナルドのミサ(Misa de Aguinaldo)が、
後にポサダという習慣になります。
ポサダについては先日書いたのでそちらをご参照下さい~。
☟こちら。
【前編】ポサダとは。【後編】ポサダとは。
このミサがアコルマンで行われるようになり、
そこでピニャタが 取り入れらたという説が一般的です。
昔のピニャタ
ピニャタと言えば、
今では紙を貼り合わせて強度を持たせますが、
元々はバロといって、
素焼きのピニャタでした。
このバロって、
現代でもお母さんが家庭で使うナベだったり、
お皿、マグカップとしても使われます。
僕も好きで、
自宅ではバロ(素焼き)のマグパックを愛用しています。(笑)
☝マグカップは色付けされていますが、
したの小皿は茶色い部分が見えています。
ピニャタという言葉は、
イタリア語のPignattaという事は前編で書いた通りですが、
その意味はナベでしたね。
その名の通り、
素焼きのナベに煌びやかな紙を貼ります。
そして7つのとんがりコーンを付け、
中にお菓子やキャンディーを詰めます。
👇7つのとんがりコーン
叩く人を目隠しをしてグルグル回した上で、
一本の棒を持ち、
揺れ動くピニャタを叩くのです。
👇目隠ししない人もいますが(苦笑)
☝コレ、やった事がある方でしたら分かると思いますが、
結構難しいんですよねぇ。(笑)
しかも周りで見ていると笑える。(爆笑)
それで、
なんでそんな煌びやかに飾り付けをし、
7つものとんがりコーンを付け、
目隠しをし、
グルグル回らないといけないかと言うと・・・
7つのとんがりコーンの意味
ココがただのスイカ割とは違う所なんです。
煌びやかさは不必要な快楽、
7つのとんがりは7つの大罪(怠惰、大食、憤怒、性欲、貪欲、高慢、妬み)、
目隠しは信仰心、
棒は美徳。
合わせまして、
資料によっては、
33回グルグル回すと書かれていますが、
僕はそんなに回される人を見た事ありません。(苦笑)
これはキリストが処刑された時の年齢を表します。
一本の美徳(棒)で、
7つの大罪(とんがりコーン)と快楽(煌びやかな装飾)を破壊できる、
という事を教えるために用いられたわけですね。
そしてそれができた暁には、
ご褒美にお菓子やキャンディが天からもらえるというわけです。
もうお分かり頂けたでしょうか、
ピニャタの意義とスイカ割との違い。(笑)
現代のピニャタ
もちろん、
現代ではそんな宗教的な意味合いは薄れ、
パーティーでのお遊びとして行われる場合も多いのは確かです。
誕生日では元祖ピニャタではなく、
アニメのキャラクターの形👇をしたものや、
動物だったりします。
そこに宗教的意味合いは全くありませんネ。
メキシコにおける、
ピニャタ発祥の地とされるアコルマンでは、
毎年この時期に5日間ほど「ピニャタフェスティバル」が行われます。
もし本場のピニャタを体験されたい方、
お知らせ下さい~(笑)
パーティーをセッティングさせて頂きます。(👈スタッフの都合によりますが・笑)
ではまた~
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