メキシコ公認ガイドの応急手当の講習・後編

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコ公認ガイドの応急手当の講習・後編

 

少し前回から間が空いてしまいました、

メキシコ公認ガイドの応急措置研修について。

前回はこちら~☟

【公認ガイドの救急措置研修・前編】メキシコセントラルツアーズ

 

これも日本の例を見てみたんです。

 

はい、こちらも“法律”はないです。(苦笑)

 

という言う事は、

強制力はなく、

誰でも山をガイドできるのです。

「日本山岳協会」という、

橋本元首相が創設した団体があるんですが、

そこが山岳ガイド資格制度を扱っていて、

その中に応急手当の講習が含まれています。

 

でも強制力はありません。

 

まぁ、

日本なら、

どこでも携帯の電波はあるし、

ヘリですぐ来てくれるし、

訓練されつくした救助隊もある、

という恵まれた環境があるからなんでしょうか。

 

メキシコはというと、、、

 

まず携帯の電波が入らない。(苦笑)

 

いくら応援を呼びたくても、

連絡手段がないのです。

 

あとは、優れたレスキュー隊もない。(困)

 

一応レスキューと名乗るグループはあるようですが、

ヘリで救助活動するようなものではありません。

 

てことは、

何かあれば、

下から数時間かけてえっちらおっちら歩いて登って来るわけです。

 

来てくれればまだいい方で、

呼んでも来なかったりして。(痛)

 

てことは、

応急手当てができるのは

ガイドしかいないのです。

 

救助を要請するにしても、

携帯の電波がない。

てことは、

ベースに一人置いておいて、

緊急時には無線でやり取りするしかないのです。

 

だ・か・ら、

特に自然系ガイド養成所では、

ガチに応急手当の講習をやります。

 

時間も文化系のそれの数倍の時間を掛け、

実地訓練も数日あります。

 

夜間の救助訓練もありました。

☝右は崖です。

 

こういう特殊な事情があるので、

ほぼ確実に、

山のガイド料金が値上りしますので、(笑)

何卒ご理解下さい。(願)

 

でもホントに、

整備された観光地でのガイドより、

リスクは遥かに上回りますので。

 

「経験豊富だから大丈夫よ~、へっちゃらら~~~」

という方。

 

もし、その「初回」があったらどうします?

しかもメキシコで?

 

ヒマラヤを登るわけではないので、

事故に遭う確率というのはその数万分の1なのかも知れませんが、、、

その1度が自分に当たってしまった場合、

どうするかってことを考えたいですね。

 

一方で、勘違いされやすいのは、

ガイドはいくらガチ訓練を受けても

百戦錬磨の救世主ではありません。

 

医者でもありません。

 

つまり、

応急手当をしたところで、

100%お客様の命の危険が無くなる訳ではありません。

 

あくまで、

医療機関による医療手当が行われるまでの繋ぎの時間に、

補助的な手当てを施すのが使命なのです。

 

そんな訳で、

片手間に趣味で“ガイド”する人とは、

その辺のリスク管理が格段に違うということです。

 

“ガイド”っていう単語から、

もっぱら道案内や説明役というイメージが強いのですが、

考古学や歴史の専門家でなければ、

登山のエキスパートでもないのです。

 

一括りで言えば、

ガイドとは、

「メキシコが誇る文化・自然遺産のプロモーター」

なんです。

 

メキシコをまだ知らないお客様が、

安全に、

メキシコに触れて頂いて、

イロイロ知って頂き、

イロイロ経験して頂く、

その為の補助役というのがガイドなのです。

 

ピラミッドや遺跡を知り尽くすとか、

論文を書くとか、

プロの登山家、

という仕事ではないんですね、厳密には。

 

言い換えれば「広く浅く」の知識が必要になる仕事です。

 

そういう点で、

メキシコ公認ガイドって、

簡単そうで実はとっても幅広い知識と経験を必要とし、

片手間でできるほど簡単じゃなんです。(苦笑)

 

だから(僕だけにでなく)有資格ガイドには、

むやみやたらに値切らないで下さいネ。(笑笑笑)

 

それでは、

メキシコでみなさんにお会いできることを楽しみにしております~

 

#MexicoCentralTours

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