キリストの復活祭、セマナ・サンタが祝われるワケ・後編
メキシコ在住16年目、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、
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フゥダスの口づけ
昨日の続きです。 https://mexicoct.com/blog/semanasanta-1/ フゥダスのキスでした。
聖なる木曜日に起こったこと
その週の木曜日、 つまり昨日の夜に、 キリストは使徒に感謝するために夕食に招待し、 しかも使徒の足を洗ってあげるのです。 スペイン語ではラバトリオ・デ・ピエス(el lavatorio de pies) と呼ばれているのですが、 ここにキリストの人間性が見て取れますね。 この木曜日をスペイン語では Jueves Santo(フエベス・サント) と呼ばれています。 考えてみて下さい。 例えば会社の社長や上司が、 部下の労を労うために、 部下の足を洗いますか? 足を洗う(靴を磨く)という行為は、 下の者が上の人物に対して行う行為です。 たとえ現代は人としての価値は平等でも、 金持ちが貧乏人の靴磨かないですよね。 それをキリストは使徒に対して行ったのです。聖なる金曜日
しかし、 キリストの直感は的中してしまいます。 フゥダスに騙されてオリーブ畑におびき寄せられ、 そこで逮捕されてしまいます。 そして十字架を担がされ、 ゴルゴタの丘を登り、 はりつけにされて殺されてしまいます。


栄光の土曜日の復活の日曜日
翌日土曜日。 スペイン語では S á bado de Gloria(サバド・デ・グロリア) 「栄光の土曜日」 と呼ばれていて、 実際はこの日にキリストが「復活した」と考えられていますが、 翌日日曜日に、 母親のマリアがキリストの墓に行ったところ空っぽだったことに気付きました。 だから日曜日が「復活の日曜日」 Domingo de resurrecció n として祝われます。ユダヤ人が嫌われる理由
ちなみにユダヤ人が嫌われる理由の一つとして、 キリストがはりつけにされる前に、 周りにいたユダヤ人の群衆は、 キリストに対して何もせず、 キリストを見殺しにした、 というものがあります。 だから自分らの神を助けなかったユダヤ人が嫌いだと。 だから抹殺してしまえ、 とホロコーストに繋がったという見方。 ホロコーストだけでも恐ろしいのに、 もしこれがその理由として真実であるのならば、 宗教ってこえぇ~・・・って思ってしまいます。 キリスト教だけでなく、 イスラム教でも同じことが起っています。 キリストさんはそんな大虐殺なんて望んでいなかったはず。 どこでどう「教義」がねじ曲がってしまったのか。 昔の異端尋問(Santa inquisición)然り、 あの優しく器の大きいキリストさんが、 そんなむごたらしいこと考えないですよね・・・ そんな捻じ曲げられた教義によって、 いったい何人の人が亡くなられたのでしょう。キリスト教徒によるメキシコのご先祖様の虐殺
1550~70年には200万人いたとされる メキシコのご先祖様、 “先住民”と呼ばれるメソアメリカの人達は、 カトリック教徒であるスペイン人の横暴により、 1600年代初頭には50~80%も減少したとされています。

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