半無計画性のすすめ:だから車の旅はオモシロイ!

3年前のこの時期、僕と嫁は毎年恒例の2週間半ぐらいの休暇を取ろうと、

丁度この時期ぐらいから計画を始めていた事を思い出します。

 

計画と言っても、

ユカタン半島(カンクンやチチェンイッツァがある大きな半島)を一周して、

チアパス州の密林に潜むマヤ文化の居住跡などを数ヶ所回り、

チアパスの山村にある知り合いの家をサプライズ訪問しつつ、

壮大なスミデロ渓谷(Cañon del sumidero)を見に行こうという、

大雑把で大体6,000キロぐらいの行程でした。

 

そこで僕はプロポーズの計画をしていたのです!(喜)

 

僕らは自然が好きで、特に静かな海や山で望遠鏡で星空を眺めるも好きです。

だからプロポーズもそういう場所がいいな、と考えていました。

 

でも旅程でそういう条件が一致するところって、ユカタン半島のカリブ海側しかない。

でもカンクンみたいな賑やかで、メキシコっぽくない所はイヤだな、と。

ということで静かそうな所で3ヶ所程候補を挙げました。

 

いざ出発。でもカンクン(Cancun)に近づくと雲行が怪しくなります。

数日後、プラン1のコスメル(Cozumel)では日は差したものの、丁度嫁が体調を少し崩してしまって、

夜のロマンチックな雰囲気を作れず、早々に就寝。

 

翌日、プラジャ・デル・カルメン(Playa del Carmen)行のフェリー乗り場が大混雑で、予定していた船に乗れず、

プラン2を予定していた場所に到着できなかったのです。

その場所と言うのが、トゥルム(Tulum)より更に下の方にある小さな村で、

僕の想像では、灯台があって、静かで、キレイな景色がある、

と期待していました。

 

物事そんなにうまくは行きませんね、、、

そもそも観光地ではない為、あまり綺麗ではない。ゴミが多い。

灯台も寂れていて、とてもプロポーズできる雰囲気ではない。

 

最終オプションはその半島にある村の砂浜で夜空を見ながら、

というものでしたが、蚊の大群に襲われボツ。

 

そんな事で焦りが募ってきて、ちょっとしょげ始めていました。

 

翌日、折角だから村の人が案内してくれるというちょっとしたツアーに行くことにしました。

これが大当たり!

 

野生のイルカやウミガメに出会え、

(環境保護の観点で具体的な地名の表記は控えています)

シュノーケルもでき、

1メートルぐらいの浅瀬で水がものすごくキレイな場所にボートで連れて行って貰ったのです。

 

「ここにしよう!」

「でも指輪持ってきてない、、、」

 

仕方ないから帰りに寄れそうな岸を見つけて、

車で行くことにしました。

 

こんな感じです。(喜)

その半年後、無事僕らは結婚式を挙げることができました。

 

これができたのも、車によって時間に縛られず、自由奔放な旅ができた事。

計画も“ある程度”必要な場合もありますが、

結局は一寸先は闇、計画通りに行くこと、想定通りに行くことって、無いじゃないですか。

 

特にメキシコではいろいろ不便な事も沢山あります。

そういう所でガチガチにプランを作ってしまうと逆に自分の首を絞める事になる。

ようするに「ヤバい、間に合わない」、「ここ行けなかったらどうしよう」みたいな無駄なストレスになります。

 

繰り返しますれど、そういうのを好むバックパッカーは別として、

旅行においてそのようなストレスは百害あって一利なしです。

 

ある程度のたたき台という程度に留めておいて、「こんな感じで行こうか」というぐらいがちょうどいいです。

行く先々で、集中して、その土地にあるものを存分に楽しむ。

実際に「おっ」と思ったら躊躇せずにやってみる、試してみる。

「あーバスの時間が・・・」「ツアー時間が・・・」なんて心配はしてはダメですね。

 

それが少なくてもメキシコに限っては、楽しむポイントなのです。

 

想像で決めつけない。

そもそも勝手に想像しない。

それにはガイドブックや情報サイトにある固定観念みたいなもの全部捨てる。

そして、おおらかに。

 

そうすると、ようやくメキシコの素顔が見えてきます。(笑)