メキシコ革命で何が変わった?「共感」すると見えて来るメキシコの素顔(3/3)
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投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
敵は内にいる。(苦笑)
ただじゃ終わらないメキシコ革命
前回👇の続きです~
2/31/3
大統領の座を追われたポルフィリオ・ディアス元大統領。
今もパリのこの墓地で眠っています、
というところでした。
1910年から、
1920年のヴェネスティアノ・カランサ大統領の暗殺までが、
一般的なメキシコ革命の解釈とされていますが、
実はディアス大統領の失脚、
そしてマデロ新大統領の就任で、
「メキシコ革命」の本来の目的「国益の再分配とインフラの国有化」は達成したも同然だったのです。
しかし、
ここで終わらないのが「メキシコ革命」の大変さ。(苦笑)
ここからメキシコ革命で重要な人物の一人として、
エミリアーノ・サパタ👇が現れます。
エミリアーノ・サパタの要望
彼はメキシコシティ南部のモレロス州出身なんですが、
彼の要望は「土地」。
1883年にある法律ができて、
政府が農民の土地を強制的に没収。
これにより多くの農民が土地を失い、
かつての自分の土地でタダ同然で働かされていたのでした。
これがアシエンダ(大規模農園)と呼ばれるもの。
よく地方に洒落たホテルがあったりしますが、
「Ex Hacienda」という屋号がついている場合があります。
「旧アシエンダ」という意味。
この時代、
農地の“所有者”であった大半の農民は、
自らの土地であることを証明する公的な書類を持っていなかったんです。
彼らのうちほんの15%だけが、
何とか自分の土地を死守できたんですが、
他は一晩にして自分の財産である土地を失ったのでした。
サパタ家もその被害者の内の一人。
この法律と政府(ポルフィリオ・ディアス)の搾取にガチギレしていたわけです。
後にエミリアーノ・サパタは大統領就任後に新大統領フランシスコ・マデロに駆け寄り、
農地返還の約束を取り付けることになるのですが・・・
作物を大量に供給していたアシエンダをやめれば、
食料の供給がままならなくなることを危惧したマデロ大統領は、
サパタとの約束を渋り始めます。
一方“被害者”であるサパタは、
そんな政府の都合など関係ありません。
自分たち農民の都合が優先に決まってますから。
これにサパタは武装蜂起(Plan de alaya)で脅しますが、
マデロはなんとかこれを話し合いで鎮静化。
とまあ、
こんなところが革命の根底にあった世論の不満。
今日のメキシコは昔のメキシコの延長線
一般的に語られる、
メキシコ革命の血なまぐさい裏切りの連続の戦いは、
多くの高官たちの別の思惑から起こったことなんです。
ようは権力闘争ですね。
ちなみに・・・
その血なまぐささのはじまりは、
就任したばかりのマデロ大統領と、
副大統領のピノ・スアレス両氏の暗殺から幕を開けたのでした~・・・
チャンチャン。(苦笑)
一稿でまとめようと思ったんですが、
毎度の如くダラダラと書いてしまいもう3稿目。(沈)
一般の旅行者には、
そんな外国の詳しい革命事情を知ったところでなんの役に立つのか分かって貰えないと思いますが、
僕としてはですね、
今日皆さんがヒョイっとメキシコにいらした時に目にする歴史的建造物や、
人々の生活そのものに関わるインフラ、
そもそも今日こういった社会でメキシコという国になっているという事実の裏側には、
良くも悪くも、
オアハカ出身のポルフィリオ・ディアス大統領の影響が、
色濃く残っている、
ということだけでも頭の片隅に入れてご旅行いただけると、
より「共感」できると思うんです。
もう一度言います。
出身地のオアハカ然り、
現ソノラ州南部のジャキ(ジョレメ)族然り、
彼の出所の社会を蔑ろにしてしまい、
金持ちを優遇してしまった負の事実は否めません。
そのために「英雄」とみられていないのが残念なんですが、
良い面での功績は計り知れないほど大きいということ、
その一部分だけでも頭の片隅に入れていただいてメキシコをご旅行いただけると、
地方の人達の生活、
一般的に“先住民”と呼ばれる人たちの状況へ共感を感じていただけるかもしれません。
「まずしい」
「かわいそう」
「悲壮感満点」
と貶めるのではなく、
メキシコがどういう時代を経て、
今日、皆さんが旅行されるメキシコ各地の現状があるのか。
ただ民芸品を買うのではなく、
ただ料理を食べるのではなく、
ただ街歩きするのではなく、
貶めることなく彼らの生活自体に共感してみること。
そうすると、
次のメキシコ旅行が見えてくるかもしれません。
なかなか外国のことを知るのは難しいですが、
現代に生きる我々だからこそ、
そういうことって大事なんじゃ?と僕は考えてます。
それでは、
また来年の「メキシコ革命記念日」まで、
ごきげんよ~。
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