メキシコの音楽隊:マリアチの裏話・後編

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メキシコ在住20年、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、 広くて奥が深すぎるメキシコをわかりやすく案内しています、 メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コ功(こう)です。   ちょっと最近忙しすぎて・・・ ブログの投稿が何もできていないのですが、 これから動画もあわせて、 メキシコ現地から「生」の様子を、 観光色に色付けせず、 赤裸々にブログと動画>で伝えています~   前編はこちら~👇 https://mexicoct.com/blog/mariachi-1/

マリアチの話・後編

マリアチの起源

ジャズを聴けば、 「あ~、ジャズだ」 と直ぐ分かりますよね。 ロックだって、 サルサだって、 レゲエだって、 皆それぞれの個性、 いわば独特のリズムがあります。   マリアチもです。   マリアチの曲を聴けば、 「あ~、マリアチだ」 と分かります。   その特徴が生まれた場所・地域というのが、 ハリスコ州のコクラ(Cocula)、 あとはテカリトゥラン(Tecalitl á n)一帯だと言われています。 👇この辺。 1800年台後半、 それらの場所に各地の音楽グループが集まるようになり、 今日のマリアチの元が形成されて行き、。 彼らの一部はその後、 首都であるメキシコシティに進出して行ったグループもありました。  

マリアチという名称の起源

マリアチはMariachiと書くのですが、 その語源については幾つか説があって、 明確なコレというものはハッキリわからないのです。   一つはフランス語のmarriageという単語。 英語と同じつづりですが、フランス語です。 結婚という意味ですが、 メキシコはフランスに(も)侵略された歴史があるということは、 ベニト・フアレスさんのブログで書きましたネ。 1862年~67年の間です。   その時代に、 中西部の方(今のハリスコ州)で、 結婚式などのイベントで音楽を担当するグループがあったそうです。 彼らが演奏していた音楽というのが、 今日のマリアチの原型、 というのが一つの説。   あとはコクラの街のマリア(Maria)さんの為に奏でる神聖な音楽を、 他の音楽と区別するために、 語尾に地元の言語コカ(CocaまたはCocca)語のShiを付けて、 それが変形してMariachiとなった説、   あとは、 これが個人的には最も有力だと思うのですが、 メキシコ中西部にウィチョル(ウィラリカ)文化圏というのあるのですが、 その中にコラ(Cora)という言語があります。 今でも少数ながら話者がいる言語です。 この言語の単語にMariachiとうのがあるようで、 その意味は「パレット」とか「可動式の床」という意味だそうです。 ファンダンゴ(Fandango)といって、 スペインの伝統的なダンスで使われるもので、 ベラクルスのトラコタルパンのお祭りでも使われます。  

メキシコ生まれの言語は今日のメキシコの土台

こんな風に、 聞きなれない言語がある コクラがある地域の周辺には、 コラ語(Cora )や、 ウィチョル(Huichol)またはウィラリカ(Wirrarika)語、 ナワトル語などなど、 様々な言語が話されているのです。   👆現在もですが、その話者人口は年々減っているのです。   各言語は文化です。 彼らの独自の習慣があります。 話者がいなくなるということは、 一つの文化が消えるということです。   それらの習慣が、 コクラ地方のそれとも混ざり合い、 現代のマリアチに変化していったのです。  

今日のマリアチ

さらには、 ハリスコのコクラやナヤリットコラやウィチョル圏に留まらず、 今日マリアッチの本家本元は、 ミチョアカン州は北東部と海岸沿い、 お隣のコリマ州、 などに広がり、 それにアフリカ系の要素も加わります。   今でこそマリアチと言えばソンブレロ(大きな帽子)に、 カッコイイ衣装で華やかなイメージがありますが、 広義では上記の各地域でそのスタイルは異なります。 それがマリアチの歴史の深さであり多様性なのです。   本来マリアチ(元来はマリアチと呼ばれていなかった)は、 弦楽器が中心でした。 ギターやギタロンというギーターの大きいもの、 ヴィウエラというギターの小さいバージョンに始まり、 琴やバイオリン、 打楽器、 そして象徴的であるラッパは20世紀に入ってから登場しました。   さらに、 マリアチと言えばビシッとしたカッコイイ服装で有名ですが、 元来は簡素な服装だったのです。  

マリアチを有名にしたもの

このマリアチの代名詞ともなった服装を有名にしたのが、 1930~50年代のメキシコ映画界黄金期にリリースされた映画、 Alla en el rancho grande👇   ダンディーなブーツ、 ソンブレロというデッカイ帽子、 装飾が施されたズボン、 首元のリボン、 この有名な衣装をチャロ(Charro)といいます。   チャロは、 元々は地元の農夫たちが使っていたものに、 スペイン系のデザインを取り入れたのが始まりだそうです。  

マリアチは外国へはばたいた

ここから国内はもとより、 世界的に知られて人気になるのです。   ラテンアメリカ圏のベネズエラやコロンビア、 エルサルバドルはもちろんのこと、 アメリカやヨーロッパはフランス、 日本でも知られているようですね。   👆だから氷川さんの“マリアチ”が売れるのですね・・・(苦笑)   近年では、 エジプトでエジプト人によるエジプト人のための!?、 本格的マリアチが登場したとか。 その腕前はいかがなものなんでしょう。(笑)   でも思うんです。 そうやってメキシコの文化が 世界に広まるのは嬉しいと思うのですが、 寿司、日本酒、テキーラ然り、 やっぱりそれが生まれた所で食べて、飲んで、聴くのが 一番しっくりくると思うのは僕だけでしょうか。  

マリアチからメキシコ旅行を考える

この時代、 もはや国境があってないようなもの。 人やモノの往来が世界規模で盛んに行われています。 今後もその流れは変わらないでしょう。   でもです。   それが旅行の本質的な価値だと思いませんか。 わざわざ高い飛行機代払って、 寝るだけの為にホテルにもおカネ使って、 自分の人生の時間も使って、 わざわざ家から遠く離れた土地に行く旅行。   自分の生活圏では出来ない体験をするのが、 旅行の本来の価値であると思うのです。   観光のビジネス的な側面と、 SNSによる承認欲求を満たせるという福音が広まり、 その辺の旅行の本質的な価値がなおざりにされているような気がしています。   僕はそんな風潮に一石を投じたい。   なぜならば、 それこそが我々人間が存在してきた証だから。   マリアチは、 そんなメキシコのアイデンティの一つです。 耳に入る音色には、 ハリスコ-ナヤリット地方の文化の歴史や民族性とその多様性が結集しているのです。   ぜひぜひ、 メキシコで生で聞いてみて下さい~(笑)   [su_button url="https://mexicoct.com/category/blog/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc="バックナンバーはこちら!"]メキシコ発【キオテ通信】[/su_button] 一番下に関連記事が表示されるようになりました~ 画面を一番下👇までスクロール~ 【お一人のお客様同士のライドシェア】 [su_button url="https://mexicoct.com/rideshare/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc=""]お得なキオテのライドシェア詳細はこちら[/su_button]

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