ラテン系の音楽が抱える誇らしい悩み・後編(3/3)
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、
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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、
公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
ラテン系の音楽が抱える誇らしい悩み・後編(3/3)
はい、というわけで、
中編の続きです。
まだの方はこちらをどうぞ。
ラテン系の音楽の悩み前編! ラテン系の音楽の悩み中編!
ラテン系の音楽を、
イマドキの音楽みたいに機械で作ろうとするとどうなるのか、
っていう所で終わりました。
答えは・・・
聞くに堪えない、
ヒドイものができてしまいます。(苦笑)
機械に「音」はつくれても、
リズム感もそうですが、
“オーガニック感”がない、
のっぺりしたものになります。
これじゃ面白くないって話です。
演奏者には、
演奏を通じて「伝えたい」もの、
熱さだったり、
高揚感だったり、
その人の想いだったり、
機械には出来ない、
人間的な部分、
オーガニック感なのです。
だ・か・ら、
収録も実際に人が集まって演奏しないといけません。
ミュージシャンの大事な収入源であるコンサートをやるにしても、
バンドを付ける必要があります。
何人?10人?20人?
それに楽器や機材の輸送代、サポートの人員も。
どうやって移動?
もちろん全部飛行機です。
てことは、
何をするにしても膨大なコストがかかるんです。
昔は良かったのです。
みんな一緒だったから。
でも今は、
デジタルでも売れる音楽、
むしろデジタルの方が売れる音楽というのが「主流」となっています。
でもその特性上、
デジタルの壁を超えられないのが、
人間性豊かなサルサでありロックだったりするのです。
纏めると、
1・音楽業界のビジネスモデルが変わり高コスト
2・デジタルにできないジャンル
だからビジネスになる新曲が出にくい、
という状況になっているのです。
だから僕が紹介する音楽のビデオって、
古いものが多いんです。(苦笑)
デジタル音が悪いと言っているわけじゃないですよ。
僕だって好きな曲はあってよく聴いています。
(今のJpopはキレイ過ぎて聴けませんが・・・苦笑)
でもやっぱり、
人間的なものを聴くっていいです。
ライブなど。
日本では一度もライブに行ったことがなかったのですが、
メキシコでは至る所であるので、
いつしかライブやコンサートが大好きになっていました。
やっぱり録音とは違いますね。(笑)
大好きな歌手やグループを実際に見られるのももちろんありますが、
音と雰囲気が全然違います。
タイミングが合えば、
サルサなどのメキシコのコンサート、
お連れしますよ?(笑)
ちょろっと書こうと思っただけのラテン音楽業界の事情、
気が付いたら3部作になってしまいましたが、
時代の流れ、仕方ないのでしょうかね~。
でもやっぱりたまには新しいものも聴きたいです。
僕の音楽脳は1億年前のワニ脳レベルで、
演奏や作曲などのことはわかりませんが、
才能あるラテン系ミュージシャンの方々には頑張って頂きたい!
の一言です。
メキシコで皆さんと楽しめる事を心待ちにしております~(笑)
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