メキシコでうまくやる方法。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコでうまくやる方法。

モンスタークレーマー、

カスタマーハラスメント、

悪質クレーマー

などなど、

 

日本には、

必要以上に、

しかも間違った方法で要求・主張する「ヒト」を指す言葉はいくつもあります。

 

僕も前職の営業という仕事柄、

この手の「クレーマー」を対応したことは何回かあります。

 

結論から言いますと、

この手の人達に総じて言える事というのは、

結果的に

「得していない」

という事です。

 

対応した僕から言わせると、

「気持ちはわかるけれど、

少し言い方変えて貰えば、

マイナスを補うどころか得できたかもしれないのにぃ、

残念だねぇ」

となります。

 

「そんなの胡坐をかいているだけじゃねぇか!」

 

いえいえ、そうじゃなくて。

 

僕はその市場では全くの後発で敢えて価格も高めオファーしていて不利な状況でした。

にも拘わらず、

できる事・できない事の棲み分けはしっかりするようにしていて、

結果、

その市場でのシェアを伸ばせました。

もちろん会社への売上にも貢献できました。

 

売り手側にも、

どう頭を捻っても、頑張っても、

「今できないこと」

ということはやはりありますネ。

 

そこを間違って、

「努力が足りない!」

とか、

「客を客だと思っていない」

とやられてしまうと、

自社のオペレーションや、

はたまた企業の存在意義のようなもののバランスが崩れ、

今度は他の大事なお客様に弊害が出てくるのです。

そしてそれ以上に、

そんな事を続けていれば商売ではなくなり、

自分で自分の首を絞めてしまうのです。

 

「あまい!」

 

僕:「・・・結構です。」

 

もちろん、

自分に非があるのであれば、

文字通り誠心誠意できる事は全てします

そう生意気に?言う僕だって、(笑)

トラブル処理で忙しい時がありました。

取り間違えたオーダーを、

その日の夕方に車で出て、

500キロ以上離れた顧客に

日付が変わった頃に商品を届けた事もあります。

出張が多かった僕は、

事務所を不在にすることが多かったので、

同僚達におカネを払って、

夜中に自分または自社のミスを助けてもらったことは何度もあります。

 

それで済む場合はまだいいんです。

 

ということは、

それで済まない事だってあります。

 

全てはココでは言えませんが、

一部を挙げますと警察がらみ。

これはメキシコで運転が仕事の人なら宿命とも言えます。

 

僕はメキシコでの最初の運転で捕まったのですが、(笑笑)

捕まった理由が、

「規定量以上に荷台に荷物を積んでいたから」

というもの。

でも積んでいたのは空箱。

しかもちゃんと運搬用の社用車でした。

 

またある時は、

地方の高速道路でいきなり止められて、

いきなりガサ入れです。

持ってた荷物や財布、商品、伝票、座席の下から全部。

あたかも犯罪者のように全部調べられた上、

挙句の果てには、

僕のビザ(滞在許可証)が偽物だと言い始め、

そのビザを手にどこかに電話(通報)する始末。

僕:「・・・(困)」

そうこうしているうちに今度は、

サンプルとして持っていた天ぷら粉が危ないクスリだと。

僕:「・・・(呆)」

カタチだけの職務質問が始まります。

警察:「ここで何している?」

僕:「仕事だよ(苛)」

警察:「これからどこへ行く?」

僕:「グアナファトだけど?(ウザイ)」

警察:「仕事は?」

僕:「輸入業(困)」

警察:「なんの?」

僕:「食品だって(怒)」

警察:「酒飲んでるだろ?」

僕:「昼間から一人で飲むわけねぇだろ(沸)」

警察:「運転中電話してただろ?」

僕:「してねぇよ・・・(仏)」

警察:「じゃあ気を付けて」

僕:「(もう勘弁してくれ)(疲)」

 

こんな風に感情が波打ったのは、

僕がまだメキシコに着いて間もなくあまちゃんだったから。

でも怒りは感じていても、

それを表に出さなかったのは正解で、

1時間に及ぶ“偽取り調べ”から無事に解放されたのでした。(笑)

 

お客さんとの大事なアポがあったので

早く行かせてもらいたい欲求は高まるばかり。

この時の僕の「この警官懲らしめたい」度、

5000度は優に超えていました。

しかもガチンコしたら勝てそうな小太りなヤツだった。

(いえいえ、僕は温厚な好青年ですよぉ・笑笑笑)

 

こういう時に正当性を振りかざして、

弁護士のように、

ゴリゴリに言いくるめようとするとダメなんです。

日本だと会社でも店でもコールセンターでも、

怒鳴って威圧することも日常茶飯事

なんでしょうが?(苦笑)

メキシコでそれをやってしまうと、

たとえ9回裏ツーアウト満塁で踏ん張っていて、

まだ逆転勝利の可能性があったとしても、

次の瞬間内野安打で即ゲーム終了。

 

それだと結局自分が困っちゃいますよね。

 

べつに警察相手ではなくてでもです。

不愛想な店員ややる気のないコールセンターはもちろん、

言った事をやらない従業員や部下、

明らかに悪いカネを返さない“元友人”

であってもです。

 

もしそれでその場は“勝利”できたとしてもです、

それにかける人的リソースを鑑みると、

たとえ自分が間違っていなくても

闇雲に「怒る・正当性を主張しまくる」のは得策とは言えないです、

という話です。

 

「じゃあ、どうすればいいんだよ?」

 

メキシコでお話しします。(笑)

 

てなことで、

メキシコ旅行中に僕が運転する車が警察に止められたら、

これもメキシコだと思って頂き、

どうか気長にお待ち頂ければと思います。(苦笑)

 

#MexicoCentralTours

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