メキシコを3年に渡って統治した謎のオーストリア人とは。/ベニト・フアレス その5

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコを3年に渡って統治した謎のオーストリア人とは。

☝1864年、ヨーロッパからメキシコのベラクルス港に上陸した際のオーストリア人マクシミリアノ(マクシミリアン)。

 

前回は、

何でメキシコがオーストリア人に仕切られなければならなかったんですかい、

という所でしたね。

 

前回(ベニト・フアレス その4)はこちら☟

【その4】ベニト・フアレス

 

どう考えてもそうですよね。(笑)

これまで一度たりともオーストリアなんて国名が出てきたことは無かったです。

 

ホント、

当時のメキシコはグズグズな状態だった、

という事が、

こういう事から伺い取れます。

 

で、

どこでオーストリアが関わってくるのかというと、

今のイタリアです。

 

僕はこの辺の情勢には疎いので、

詳しい説明は出来兼ねます。

簡潔に書かせて頂きます。

 

イタリアの北部、

今ミランとかヴェネチアがある辺りって、

ロンバルト=ヴェネト王国という、

オーストリア帝国の一部だったんです。

☟黄色い所。

その王国の大公に、

オーストリア人の

フェルナンド・マキシミリアノ、

日本語ではマクシミリアンとして教えられる人が選ばれるんですね。

 

それもそのはず、

彼のお兄さんフランシスコ・ホセ(日本語ではフランツ・ジョセフ)は

オーストリア帝国の皇帝だったから。

 

しかしです、

このロンバルト=ヴェネト王国では、

独立熱が燻っていました。

それが各地で独立戦争を引き起こし、

1859年にオーストリア帝国はロンバルト地方を失うのです。

 

そもそも、この地域というのは1848年頃から、

ローマ教皇ピウス9世と

フランスのナポレオン3世の援助のもとに

イタリアへの統合が勧められていたのです。

 

☝ここでフランス(ナポレン)との繋がりが出来ていました。

 

大公であったマクシミリアノは、

ミラマル城へ移りすみ、

☟ココ

 

悲しみに暮れるのでした。

そして、

“引退旅行”に出ます。

 

☝超がつくお坊ちゃまですからねぇ。職を失ってもカネはあるようです。

 

そんな“職”を失ったマクシミリアノに、

ナポレオン三世、兄のジョセフとメキシコの保守派の高官たちは、

カトリック教を復興させて、

民衆を統治しようと考え、

その適任者としてマクシミリアノを考えたのでした。

 

☝メキシコの保守派達はコネを作るためにヨーロッパで動いていたのです。

自国に外国であるヨーロッパの貴族を皇帝として迎え入れるためですよ!それだけ教会は特権を与えていたとういう事です。

 

このころ、

フランスはメキシコでフアレス大統領軍と

地方で戦いを続けており、

新たな君主を送り込む余裕はありません。

 

マクシミリアノがブラジルに3ヵ月滞在していた時に、

上記の3者(ナポレン、兄、メキシコの貴族)から正式に打診を受けます。

それが1862年の事。

日本は江戸時代末期。

 

彼はそれを快諾し、

そこから初めてメキシコの“勉強”をするんです。

もちろんスペイン語など話しません。

歴史も知りません。

メキシコがどこにあってどんな領土なのかも・・・

 

こんな人が第2次メキシコ帝国を統治するのです!

 

メキシコの保守派(教会の特権を受けていた人たち)の特権を維持するために・・・

 

大統領であるフアレスは、

帝国の存在や、

マクシミリアノの統治への投票の遂行など、

全部ウソ!と抗議しますが、

マクシミリアノはこれを無視。

1864年5月に

メキシコのベラクルス港から上陸、

保守派の大歓迎を受けるのです。

(冒頭の写真)

 

その後、

オリサバ、プエブラを経て、

6月には首都メキシコシティに到着します。

 

彼は自身の居を、

当時半分放棄されていたチャプルテペック城に定めるのでした。

 

それにあたり、

大規模な改修工事まで行います。

 

そしてその後の彼の運命は・・・

 

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