なぜ年代が解るのか・後編

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

なぜ大昔の年代が解るのか・後編

☝トルテカの通称「太陽の円盤」Tezcacuitlapilli。ポスクラシコ900年~1200年

前回の続きです。前編と合わせてご覧下さい〜。

その前編はこちら。

【なぜ年代が解るのか・前編】キオテ通信

 

物理の難解な話は割愛しますが、(苦笑)

ようは宇宙から絶え間なく降り注ぐ宇宙線の作用で、

炭素14という元素ができます。

 

炭素といったって、

炭素12とか13てあるのですが、

炭素14だけが放射性なんです。

 

☝だから年代測定に使えます。

 

放射性について説明すると

別方向に行きますので、

これもお近くの詳しい方にお聞きください。(苦笑)

 

炭素14って、

光合成によって植物に取り込まれ、

動物がそれらを食べ、

死に、

陸地に堆積し、

水によって水中や、

それを餌とする魚類やプランクトンに取り込まれ、

また死に、

水や海底に堆積し、

という風に自然循環します。

 

それらを食料として体内に取り込む

人間の体にも含まれる元素です。

 

で、この炭素14というのは、

時間の経過とともに「消えて」いくのです。

しかも一定の法則に従って。

 

つまり、

今日1個消えて、

明日突然5個消える、

という事はなく、

毎日一個ずつ淡々と消えて行くのです。

 

正確には「消える」のではなく、

「窒素」になるのですが、

これを物理学では「壊変」というそうです。

 

この例に出した「毎日一個消える」という規則正しい自然現象が、

「自然の時計」

になるのです。

 

一日一個消えても、

一日一個生まれればトントンです。

 

動植物が生きている間は、

光合成できますし、

それらを食べられます。

 

でも死んでしまったら

もはや「供給」は得られません。

 

てことは、

その時点で

その「体内」に残っている炭素14が全てです。

 

考古学では、

この「残された炭素14」の減り具合を調べるのです。

 

例えば炭素14が100個あって、

一日1個ずつ減っていく性質も持っているとします。

ある物体の中に、

今日の時点で

残り30個になっていたら、

その「生物」は、

70日前に死んだ、

という事になります、よね?

 

という事です。(笑)

 

考古学では、

これを天文学的な数字でやっているということ。

時間だってウン千年、ウン万年

と桁が違うのです。

 

だから、

動植物の炭素を含む土を使っ土器や、

作物の遺物、

人間を含む動物の骨や毛から、

年代測定が行えるわけです。

 

が、

ここ最近、

世界各地で公表されていた年代が改められるケースが発生しています。

日本の弥生時代だって、

500年ぐらい早まる、

なっていうニュースもありました。

 

実は、

以前は測定する試料の量が多く必要だったのです。

それに満たないものは

測定にかけることができなかったので、

一つの大きな試料を測定し、

同じ層から出るその他の物証は、

直接調べられず、

測定した大きな試料の年代に自動的に合わせられていたのでした。

 

ただ、

その後新たな測定法が用いられるようになり、

試料の量もごく微量でも測定が可能になったのです。

 

これにより、

個々の発掘物を直接測定することが可能になったわけです。

 

☝だから、以前の測定結果との間に「差」が生じるようになったわけです。

 

簡単に、

と言いながら2部になってしまいましたが、

炭素14の「自然の時計」、

炭素の壊変の法則を使い、

時間を測定することができるわけです。

 

科学もすごいですけれど、

 

自然ってスゴイですね~

 

#MexicoCentralTours

【キオテ通信】バックナンバーもどうぞ