メキシコの死者の日:文化と歴史を知る旅
#メキシコの旅行事情、生活事情を赤裸々につづっている #メキシコブログ 「キオテ通信」です~。
難しい遺跡の話から、一般的な生活の話、僕のボヤキなど、
その日に思いついた話題をかいて1000本以上、
たぶんメキシコに関するブログでは最大です。(誇!)
メキシコの「 #死者の日 」の原点
今週末の11月1日と11月2日は、メキシコの有名な「死者の日(Día de los Muertos)」です。
あまり知らない方も多いと思いますので少~しだけ説明します。(笑)
まず、メキシコの死者の日を理解するためにはメキシコの歴史を知ることが重要です。
今日のメキシコの文化は、大きく分けて3つの異なる文化が融合したものということです。
で、なんでその死者の日が重要なのかという話
この原点というのは、1のメソアメリカ時代に通じます。
当時は「死」や「死者」というのは生命の「再生」の象徴でした。
だから #生贄 の儀式があったわけです。
当時の人々は、
秋、つまり作物の収穫(=死)の時期なると儀式をしていました。
作物は作物でもとりわけトウモロコシです。
これを見たスペイン人が、
布教の過程で住民の信仰をカトリックにすり替えるために、
この習慣をカトリックのカレンダーに当てはめました。
ヨーロッパでは既にカトリックの“死者の日”があったわけです。
その日が11月1日と2日。
完全には消し去らず、
一定の水準で土着の習慣を残し、
それにヨーロッパの習慣を混ぜ込むことにより、
住民の信仰をすり替えようとしたわけです。
映画で見るメキシコの文化
近年では、映画「007 Spectre」、「Coco(リメンバーミー)」、「Roma」などでメキシコが舞台になることが増えました。
ただ、各要素を個別に見て行くと、中にはメキシコの文化習慣ではないものも散見するので気を付けた方が良いです。
それを目的にメキシコへ旅行しても、そこにあまり文化的価値はないように思われます。
例えば「仮装」というのは土着の習慣ではありません。
カトリックの習慣でもありません。
これはイギリスのケルト族の習慣に端を発するもの。
悪霊に見つからないように“仮装”する習慣が始まりました。
これがあの #ハロウィン の始まり。
パペルピカドと呼ばれる色とりどりの切り絵。
これは中国の剪紙(せんし)という文化が起源です。
これらのアジア産品や文化は、
植民地時代のガレオン船貿易によって伝わったもの。
てことは300年ほど前の時代でそれほど古いものではない。
てなわけでして、
映画で出て来るからといって、
全てを鵜呑みにしない方がよいですね。(苦笑)
「死者の日」は #ユネスコ の #無形文化遺産 にも登録されており、
メキシコの文化を深く理解する良い機会でもあります。
ぜひ一度体験してみてはいかがでしょ~
死者の日の過ごし方
死者の日は家族が集まり、お墓参りをして、祭壇に生前好きだった料理を供えます。
伝統的には11月1日に家族でお墓を掃除し、花を手向け、“故人”と一緒に過ごします。
お墓でのパーティーは故人と年一回の束の間のひと時を一緒に過ごすためのもの。
映画によって有名になったこの習慣を一目見ようと多くの観光客(自分も含め)が墓地に押し寄せるようになりましたが、
中には仮装してお酒を片手に、ハロウィンパーティーの延長で墓地を訪れる観光客も。
観光客はメキシコの #文化 を尊重し墓地で騒がず静かに過ごすことが求められます。
近年では観光客向けの仮装パレードが人気で、もはや死者の日の目玉になっていますが、
これは本来の伝統ではありません。
パレード自体は007Spectreを真似て2016年から始まった新しい観光行事。
僕の死者の日スペシャルツアーは大人気で直ぐに埋まってしまいます。
お早めにご予約いただくことをお勧めします~
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