ケチな人へ:あなたの10万円ってどういう価値がありますか?
つい先日「ハッピーニューイヤー!」とやったと思ったら、もう二月も終盤戦。
似たような事を、いつだか書きましたが、それからもう数週間も経ちました。
時間が経つのが早すぎます。
余計にそう感じるのは、昨年の3月にベトナムへ行ったことを思い返すと尚更なのです。
「えっ、もうあれから一年!?」という感覚です。
そのベトナム旅行なのですが、
現地での滞在時間が2日半しかなくて、
その上仕事が忙しく自分達で満足に調べている時間もなく、、、
気が付いたら旅行1週間前だったので、
最後の方はもうヤケクソ(笑)になって、
「もうプライベートで行っちゃおう」となったのです。
そのお値段一日580ドル。計3日間で1740ドル。
因みに僕らがメキシコで稼いでいるのはメキシコペソと言いまして、
対米ドルの為替がものすごく弱い通貨なのです。
為替を考えるとややこしいので、今はこう考えて下さい。
日本での1,000円という感覚は、こちらでは100ペソです。
1万円はこちらでは1,000ペソです。
例を出すと、
すきやの牛丼(ホントに日本のすきやがあります)の中サイズが55ペソ⇒感覚的に550円。
ラーメン屋さんの一番安いラーメンが120ペソ⇒感覚的に1,200円という具合です。
少し一般的な庶民のお給料のお話をしますと、
比較的給料が良いとされる金融業界の大卒は15,000ペソ、
という事は感覚的に15万円。
それで何が買えるかといいますと、
僕らが住んでいる良くも悪くもないエリアの築約20年ぐらい2LDK アパート80㎡(24.2坪)が12,000ペソ、
残り3,000ペソで交通費と食費などで消えるとトントンで貯金が出来ない、
ヘタするとマイナスという額なのです。
日本への往復航空券は安くて20,000ペソ⇒感覚的に20万円、
ハイシーズンだとその倍。
僕と嫁の給料はもう少し上なのですが、(汗笑)
お察し頂けると思いますが、とても贅沢などできません!(辛辛辛!)
話を元に戻して、
そのベトナムのプライベートツアーの1日580ドルですが、
ペソに直すと約11,600ペソ=感覚的に11万6000円なのです。
だから3日間で34,000ペソ、34万円という感覚です!!(嫁と父親と3人で)
高っけぇっ!?
いや、
でもですよ。ちょっと考えてみて下さい。
面倒な調べものをする手間が省けて無駄なストレスがゼロになり、
ワガママな希望も聞いて貰って現地人に交じってオイシイ鍋とフォーとその他のローカルの料理も色々食べられたし、
片道数時間の世界遺産とその周辺にもイロイロ行けたし、
つまり、本来の目的である【現地での旅行】に集中できたのです。
「あーバス何時に出るんだっけ?」とか、
「乗り遅れたらどうしよう」とか、
「あそこまでどうやって行くんだろう」とか、
「ぼられたらどうしよう」とか、
「あそこも行きたいけれど時間が無いから諦めるか」とか、
そういう“苦労”も旅の一部で、
バックパッカーはそれも醍醐味なんでしょうけど、
僕らはそんな余裕のある優雅な時代はとうの昔に通り過ぎ、
働き盛りの30代半ば。
仕事あり、家庭り、親の面倒あり、と猛烈に忙しいのです。(汗汗汗)
しかも僕の70過ぎの父親もいて余計な労力は掛けられないという状況だったのです。
で、ふと思ったのです。
父親との旅行、あと何回できるんだろう、と。
変にケチってアタフタして疲れて後悔するか、
初任給の3ヵ月分払って旅行に集中して満足感を得るか。
後者を選びました。
高いって言ったって、
所詮その額って大卒でも3ヵ月も働けば稼げるじゃないですか。
嫁と二人で割って1.5ヵ月分ですよ。
もし弟が行っていれば3人で割って、たかだか一ヶ月分の給料です。
そんな旅行、年に何回もするわけじゃないし。
そう考えると全然安いし、買って良かった思います。
実際、「そういえば去年ベトナムツアーにいくら払ったっけ?」と、
その“大金”だったハズの額などこれっぽっちも覚えていませんでした。
無論、そのベトナム旅行は、父親と嫁と3人でできた忘れることの出来ない、楽しい思い出となり、
死ぬまで僕の記憶から消えることが無い経験となったのです。
この物質的な世の中だと、人ってどうしても金額をモノに置き換えて損得勘定をしたがります。
例えば、「10万円あったらあのルイビトンのバッグ買えるな」とか、
30万円あったら「車の頭金にできるな」とか。
でも、
この瞬間に過ぎ去っている時間て絶対戻ってこないし、
ましてや、
時間とおカネをつぎ込んで行っている旅行となれば尚更その価値というのは大きくなるではないですか。
そこで思うのです。
「そんなところでそれっぱかのカネをケチってどうするんですか?」と。
(著作権違反なのでマネしないでください)
モノは無くしたり、盗られたりすれば跡形もなく自分の手元から消えてしまいます。
でも、
【経験】は自分が死なない限り消えません。一生自分のものですね。
【新しい経験】への投資について考えてみると、行く先々でより楽しめると思います。
まずは、ここぞという時に無意味にケチるのを止めるのが、【楽しみ】への第一歩です。
メキシコではケチな人をコド(Codo)いいます。
Que codo eres!!(あなたはなんてケチなんだ)と思われないように、
(これも著作権違反・・・ごめんなさい)
使う所にはしっかり使ったほうが、結局は得なのです。
是非是非お試し下さい~~~