ガイドについての勘違い。
昔は外国に行くって事はスゴイことだったようですね。
出向で外国に行くとなると、
会社によっては社員総出で空港で盛大なお見送りをされたとか。
これはサラリーマン時代の僕の元上司(現在90手前の元大手商社マン)が語っていた出来事です。
そんな時代から時は過ぎ、
現在は誰もが簡単に外国へ行く時代になりました。
国によっては仕事で日帰りとか(苦笑)
昔って、少なくても僕が中学生の頃までは海外旅行ってお金持ちしかできないものだと思っていました。
特にウチにはおカネが無かったので、、、
でもこの時代はバイトで少し働けばすぐに旅行資金なんかできるし、
贅沢しなければそれで外国にも行けてしまう時代になりましたね。
そんな海外旅行でお世話になる事もあるガイドさん。
私もその一人なのですが、
使う人もいたり、
使わない人もいたりで、
旅行スタイルは人それぞれですね。
僕は“使わない”派でした。
というかバックパッカーだったのでそもそもカネがない。
縛られるのキライ⇒自分で周れるしタダ。
当然の如く、自らガイドさんを雇った事はなかったですね。
そんな、のらりくらりとしていたバックパッカー(僕)は、
その後曲りなりにサラリーマンとなり、
社会のシステムの中に組み込まれていったのです。
そうすると何が起こったか。
「時間がない!」
というのは語弊があるので正しくは、
「ある時間を効率化させたい!」
という欲求が出てきました。
要するに時間内であれもこれもやりたいがために、
面倒な事に時間を割きたく無くなってきましたね。
昔の癖で一応調べ始めるのですが、
最後はもう「めんどくせぇ」となって、
「もう現地の人に全部連れて行ってもらおう」
となったのです。
そんな旅行が3、4回続きました。
無職の放浪バックパッカーみたいに、
時間が無限にある人ならバスを乗り継いで、、、
なんて旅行もできますが、
自分はもう社会人。
他にも果たさなければならない約束はあるのです!
だからそんなに自分で全部調べて、
あーでもないこーでもないとやるほど暇じゃないんです。(苦笑)
そんな人生の一部はもう20代前半で終わりました。
そう気づかせてくれたのが、
ペルーとベトナム、グアテマラでガイドを雇った時でした。
ペルーとグアテマラは同じスペインなので言葉には問題ないのですが、
効率が全然違うのです。
あと、楽だから旅行に集中できるのです。無駄な心配がない。
前置きが長くなりましたが、
そこで、
そもそもガイドって何かって考えたのです。
バスガイドさんみたいなイメージを持っている人もいれば、
観光地で説明している姿を思い浮かべる人も多いでしょう。
確かにそれもあります。
でもそれだけのガイドって、もう時代遅れなんです。正直。
今はパソコンやスマホで簡単にツアー情報なんかも見られるようになりました。
自動販売機でジュースを「どれにしようかなぁ」て選ぶみたいにポチポチ画面を押して選びますよね。
じゃあガイドって何かっていいまうと、
僕はこう思ってやっています。
「旅行者の限られた時間を最大化して且つ、
今いる土地って何なのかを知るために五感で体験してもらう」
ことです。
遺跡で、旅行者が分かっている・分かっていない関係なく縷々述べるガイドはもはや生きた化石。
ガイドブックに載っている有名観光地だけいって「インスタ映えする写真も撮れて楽しかったぁ~」ていうのも時代遅れ。
もちろんそういう「楽しむ」も大事です。確かに。
でもそもそも「楽しみって何のか」って思うのです。
人によっては山が楽しかったり、
遺跡が楽しかったり、
バーが楽しかったり。
人それぞれ楽しみのツボって違うじゃないですか。
だからそもそも団体旅行にはムリがあるのです。
特にメキシコみたいなところは複雑だし、
【楽しみ方】もすごく沢山ある。
そうすると必然的に団体で行くとこと自体に無理が生じてくるわけですね。
だからみんなの平均値をとって、
無難でありきたりな有名観光地にしか行かなくなるのです。
(これメキシコの日本人旅行者の典型)
メキシコの事情を知らない皆さんはそれを“真のメキシコ”と勘違いされて“得された気分”で帰られて行く。
そんなに単純ではないですよ、メキシコ。(苦笑)
チビチビして上辺だけみるより、
時間に投資する価値ってとてつもなく大きいのです。(笑)