メキシコの桜ハカランダが見頃です。

メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコの桜ハカランダが見頃です。

日本の桜の時期が終盤に差し掛かっているようですね。

 

メキシコは一年を通じて気温が一定で、

日本ほど四季を感じません。

 

北部なんかは、

夏は灼熱、冬は雪が降る極寒地帯ですが、

僕が住んでいる首都メキシコシティは夏もそれほど暑くならず、

冬も朝晩は若干冷え込むものの、

氷が張るまで冷え込むのは稀。

 

ユカタンや海岸沿いに降りれば常夏で、

冬でも海水浴が楽しめます。

 

そんな自然の変化であまり四季の変化を感じづらいメキシコですが、

いくつかの季節の植物が、

僅かな変化を気付かせてくれます。

 

冬はクリスマスの花としても知られるノチェブエナ、

この季節はというと

ハカランダ(Jacaranda)です。

 

日本ではジャカランダとしられていて、

結構他の国にもあるようですね。

 

3月からキレイな淡い紫色の花が咲き、

それが地面に落ちて道を青く染める花。

 

春に咲き、4月には散ってしまうその姿は、

桜を思わせるものです。

 

実はこの木がメキシコに伝わった背景には、

一人の日本人の姿があるようです。

 

彼の名を松本辰五郎さんといいます。

 

1897年からメキシコには移民が奨励され、

南部のチアパスを中心に、

日本人移民が住んでいましたが、

辰五郎さんはその一年前より既にメキシコに移住していました。

 

さらには、

その前にはペルーに渡って造園業に従事しており、

そこでメキシコの大地主であり、

鉱山王のホセ・ランデロ氏と出会い、

メキシコに呼ばれるのです。

 

メキシコに移住する前に、

辰五郎さんは奥さんに会いにいったん日本に戻りますが、

1896年にメキシコに戻ります。

 

当時メキシコはポルフィリアトといって、

ポルフィリオ・ディアスという大統領が、

1876年より独裁体制に入っていました。

 

電話や鉄道なども整備が進み、

メキシコ(首都)は急速に経済発展していきます。

 

メキシコシティのソカロの南西部にあたる位置に、

ローマ地区があります。

 

今は高級住宅ちではありませんが、

オシャレなカフェやレストランなどがある場所です。

 

その当時、

そのローマ地区には財を成した裕福層が住むようになっていました。

 

辰五郎さんはそこで庭師として庭園の手入れをし、

ディアス大統領の目に留まる事になります。

 

そんなおり、

時は1910年。

日本は伊藤博文暗殺の翌年、

大逆事件と同年。

 

メキシコでは打倒ディアス政権の動きが高まりつつも、

独立100周年記念行事で、

各国からの要人を招き、

盛大に式典をおこなうのです。

 

辰五郎さんは

その会場にもなった

Palacio de Cristal(ガラスの宮殿)

の庭園を任せられます。

 

同年10年に、

一人の若者が、

離れ離れになった父親を捜しにメキシコに向かったのでした。

 

彼は辰五郎さんの息子、

松本三四郎さんです。

 

96年より音信不通になっていた父親を捜しに、

遥々日本からメキシコに飛んだ、

いえ船で太平洋を渡ったのです。

 

実は僕もメキシコに住むときに飛行機代を節約したく、

メキシコに船で渡ろうと企てていたことがありました。(苦笑)

 

そんな旅客用の船がないってことは早くに分かり、

ダメ元で商船三井に問い合わせてみたのですが、

やっぱりダメでした。(沈)

 

難なく父親をメキシコシティで見つけることができるのですが、

三四郎さんは父親の辰五郎さんの商売を助けるべく、

メキシコに残る事を決意します。

 

ちょうど1910年から打倒ディアス政権に向けての、

メキシコ革命の動きが活発化していきますが、

松本親子の商売は順調に進みます。

 

そこからの10年間について、

松本親子の詳細は分からないのですが、

1920年から始まったオブレゴン政権時に、

オブレゴン大統領に、

メキシコシティの主要道路に、

ハカランダの植樹を提案します。

 

辰五郎さんは予てよりブラジルから持ち込んだハカランダを育てていたのです。

 

その提案は承諾され、

メキシコシティの道を淡い紫色で彩るきっかけとなったのです。

 

冒頭にも書いたように、

メキシコシティは寒暖の差が小さく、

桜だとうまく育たないという事を熟知していたのです。

 

今やメキシコの春の風物詩ともいっていいハカランダの裏には、

先駆者としてメキシコに住み始めた日本人の存在があるのです。

 

日本人の自然をつぶさに観察してそれに美を加える能力。

それがメキシコという外国に認められて、

今日のメキシコシティとその近隣の道を鮮やかに彩っているのです。

 

【今日のキオテQ&A】

鳥取県・長谷川さんより

Q・コロナが終わったらメキシコや南米旅行に行きたくスペイン語を少し勉強したいのですが、
何かコツはありますか?

A・僕が一番大事だと思うのは、よく日本人にアリがちな文法からキッチリやろうとしないこと。
言葉で大事なのは、どれだけ自分の考えを伝えられるかです。
だからまずは基本的な単語、
例えば「行く」とか「食べる」、「出発」、「寝る」などの動詞。
スペイン語で大変な動詞の活用も、
基本的な一人称、二人称、三人称だけ取りあえず覚えておけば、
大体の会話は成り立つでしょう。
あとは「店」、「トイレ」、「駅」とか「レストラン」などの名詞だけ覚えておくだけでも大分違ってくるでしょう。
そして、
多少文法や発音が違っても臆せず話続ける事。(笑)
幸いスペイン語は発音が日本語に似ているので、
英語よりも伝わりやすいです。
スぺイン語と言っても、
スペインのスペイン語と、
メキシコのスペイン語と、
キューバのスペイン語、
南米特にチリのスペイン語は違います。
その中でもメキシコのスペイン語は発音が聞き取りやすいので、
初心者でも聞き取りやすいでしょう。
ちなみにその中で一番聞き取りづらいのはチリのスペイン語です。(笑)
メキシコで僕のツアーを使って頂ける方には、
ご出発前に無料でスペイン語の基本レッスンをさせて頂いております。
ぜひご利用下さい!(笑)

 

【お知らせ!】

当メキシコ通信では、
皆様からのメキシコに関するご質問にお答えする企画、
【キオテQ&A】を始めます!
全てにお答えできるかはお約束でき兼ねますが、
皆様がお持ちの素朴な疑問をドシドシお送り下さい!
私メキシコガイドの岩﨑への個人的なご質問もどうぞ!(笑)
他の方々のご参考にもなるよう、
可能な限りキオテ通信の中でお答えさせて頂ければと存じます。
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非公開をご希望の方は「非公開希望」と書いてください。
その場合は頂いたメールまたはラインに返信を差し上げます。
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