メキシコの真髄

メキシコの真髄

 

日本の魅力ってなんです?

 

ご飯であると同時に芸術であり歴史そのものでもある日本食を筆頭に、

現代日本の基盤となった神道と仏教の神殿や寺院とそれに付随する歴史、

地方の田舎の雰囲気そのものであったり、

人そのものであったり、

数えればキリがないですね。

 

一方で、

昨年末に新聞で読んだのですが、

冬の風物詩“除夜の鐘”が、

“騒音”とされ近所住民から

お寺にやめる様に要請が入っているらしいんです。(怒)

 

それだけ“おおらかさ”が無くなっているというのと同時に、

“日本の魅力”への関心が薄れてきている証拠です。

 

正直、とても残念なニュースでした。(悲)

 

そういう日本が誇れる文化・習慣が廃れていくと何が起こるか。

「ここはどこ?私はだれ?」

状態になります。

 

つまり、

アイデンティティ(正体)が欠如し、

根無し草となり、

自信がなくなり、

パワーが無くなり、

よそさんの言われるがまま生きる事になります。

 

逆を返せば、

文化や習慣に誇りを持っている国や地域というのは、

その正体がハッキリ見えるという事ですね。

 

話をメキシコに戻しますと、

おそらく、

日本の皆さんがメキシコと聞いて

頭に思い浮かぶのは、

カンクンの澄んだ青い海やセノーテ、

テオティワカンの大きなピラミッド、

マヤの遺跡、

最近では見た目だけで、

勝手に「人気ランキング」なるものが作られてしまっていますが、、、

ランクインしているグアナファトのキレイな街並みや、

オアハカ

でしょうか。

 

わかります、わかります。

情報誌を見れば真っ先に取り上げられる題材です。

とっつきやすいですからね。

 

キレイ!とか、

カワイイ!とか、

スゴイ!とか。

 

 

僕がおススメしたいのは、

折角メキシコにいらしたのですから、

一旦そういった短絡的でビジュアル的なものをとりあえず脇に置いてですね、

 

現地にしかない、

 

匂いとか、

行き会う物事の起源や歴史を知ってその当時を想像するとか、

メキシコの日常を体で経験(体験)するとか、

メキシコの人達と触れ合うとか、

 

そういうものを経験すると、

「あーそういうことだったのね~」

 

と、ものすごく納得して“感動”するんです。

例えばセノーテですごくキレイなんだけど、

そもそも何なの?

とか。

 

このソースめちゃくちゃウマイけれど、

原材料は何を使ってどうやって作っているの?

とか。

 

この“ピラミッド”(宗教的建造物)ってデカいけれど、

何でこの形なの?

とか。

 

メキシコの人って楽しそうに見えるけれど、

何考えて毎日生きているの?

とか。

 

そういった、

非ビジュアル的なもの、

非物質的なもの、

に触れて、

少しでも知ると、

メキシコの真髄が見えてくるのです。

 

なんていったって、

メキシコは世界五大文明の一つメソアメリカ文明が栄えた場所ですから。

今、目に見えるものの背景には、

それはもう、

複雑に絡み合った長ぁ~い歴史的背景があるんです。

それを知らずして、

「あ~キレイ~!」

と思われるのはちょっともったいないですよ~。

 

☝☝☝メキシコってビーチとピラミッドだけじゃないんです!

 

ある意味、

仏作って魂入れず、

みたいな。

折角メキシコに来ても、

メキシコの真髄に触れずして帰られてしまう方がとても多いなぁ、

もったいないなぁって

と感じています。