メキシコ公認ガイドの応急手当の講習・前編
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メキシコ公認ガイドの応急手当の講習・前編
☝文化系ガイドの応急手当の講習の様子
数カ月前、
日本のガイド資格を得るための方法を調べていました。
日本でガイドをするつもりはないのですが、(苦笑)
メキシコと比べてどうなのか、
というのを、
ガイド学校の同僚にプレゼンするという課題を授かったのです。
世界第3位の経済大国、
世界でも“お行儀が良い”として知られ、
“過剰な”までにあらゆる規則で統制されている日本社会、
それはそれはさぞもの凄く厳格な旅行ガイドライセンスのプロセスがあるのかと思いきや、
腰を抜かすほど内容でした。(苦笑)
その内容とは、
ガイドをする事自体には、
「法的なルールはない」
ようです。(驚!)
つまり、
メキシコのように最短で8カ月、
長いと一年以上、
毎日ガイド学校に通って、
必要な科目を全て履修して、
且つ各科目の試験を最低80点以上で合格し、
さらにその上で論文を書き、
応急手当の講習を受講し、
最終試験をする、
というプロセスが無いのです!
☝凄いですよね。(笑)
だから、
僕がメキシコで皆さんに使って頂けず、、、(涙)
メキシコで仕事に干されてしまったら、、、(悲)
明日から日本で一念発起してガイドしようと思い立ち、
直ぐに「ガイド業」を生業にするこのは、
何ら「違法」ではないのですねぇ。
ただ、
(日本人旅行者に限る)
という但し書きがありますが・・・
どういうことかというと、
ガイジンさんをガイドするには、
説明に使う言語の試験に通らないといけないのです。
メキシコやスペインなどのスペイン語圏からのお客さんだったら、
スペイン語の試験に受からないと、
スペイン語でガイド出来ないということ。(焦笑⇒僕)
どうもこの語学の試験がかなりハードルが高いようで、
近年増加している外国人旅行者に対応できる“公認ガイド”が不足している、
という記事を読んだ事があります。
☝何とも日本らしいルールですね。
外国語に完璧を求めすぎです。
いくら外国に長く住んでいても、
ネイティブにはなれません!(泣)
それに対応すべく、
この語学試験のハードルを下げようという動きあるようですが・・・
その他にも、
世界遺産検定などの、
補助的な資格はいくつもあるのですが、
どれも必須試験ではないのです。
旅行会社を開業するには、
また別の難し~い試験があるようですが、
それとガイド業とは別です。
そこで僕は思ったのです。
「基準となる情報源はどう得るの?」
「みんな私見ばかり語ってバラバラだと聞く方も大変だよね。」
「お客様が心肺停止になって救急車がくるまでどうするの?」
「山で通信手段がなかった場合どうするの?」
と。
☝冗談抜きであり得ますからねぇ。
メキシコの場合は、
文化系のガイドでも応急手当の講習の受講義務があって、
2年に一度ライセンスの更新義務もあります。
でも文化系って、
街中を歩いたり、
観光地として整備された遺跡だったり、
大概携帯の電波もあるから救急車も“すぐ”呼べる。
そう言った点では、
それほどガチな講習でもなく、
一日で終わるのです。
出血時の対応、
蘇生措置、
包帯、
簡単な搬送方法、
などでですね。
じゃあ、
携帯の電波はない、
人里からも離れている、
救急車も入れない、
メキシコの山のガイドはというと、、、
続きは後編で~
#MexicoCentralTours
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