メキシコ経済の一端を担う“小さな巨人達”の話。

メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコ経済の一端を担う“小さな巨人達”の話。

 

こういう環境で生活していると、

日本の出来過ぎたコンビニって

べつに無くても困らない「不要なもの」って感じてしまいます。(苦笑)

 

「不要」って言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、

でも「やりすぎ」の部分を削れば、

べつにあそこまで商品を廃棄したり頻繁に変えたり、

オーナーさんが本社からイジメられて苦しむことも、

売れない商品を営業担当が自腹で買い取ることも、(苦笑)

減るのでは?って思うのです。

 

え、あまい?

まぁ、

僕はそういう愚かさについていけないのでメキシコに移住したのですが・・・(苦笑)

 

たぶん、

消費者が考えずに

あれも・これもって変なモノやサービスを求めるから、

変な競争になるのだと。

 

わかりやすい例だと、

「肉」って普通何もしなければ色変わるじゃないですか。

血液が酸化するから。

 

でもそれが「普通」なのに、

それじゃ消費者が買わないってことで着色するんです。

 

味は変わらないのに。

 

てか焼けばどうせ黒くなるのに。(苦笑)

 

求めるばかりで考えない消費者は

そんな「着色料」にわざわざおカネを払っても、

チラシの10円の安さを永久的に追い求めるわけです。

 

べつに10円ぐらい、近い所で買えばいいじゃん。(笑)

 

日本のコンビニの愚痴はこれぐらいにして、(苦笑)

メキシコにはTiendita(ティエンディタ)という小売店が、

なんと120万店

もあります。

 

Tienditaは、

Tienda(ティエンダ=店)というスペイン語の単語から来ていて、

語尾にITAを付けて意味合いを小さくしています。

 

つまり普通の“店”よりも、

“小さい”店なんです。

 

普通の店というのは、

日本の例に例えるならば、

コンビニとか、

街の魚やさんとか、

雑貨やとか。

 

Tiennditaですと、

おばあちゃんがやっているような駄菓子屋さん、

というところでしょうか。

 

僕が子供の頃は、

お小遣いの100円玉を握りしめて、

うまい棒を10本とか、(苦笑笑)

買っていました。

 

この前帰ったら、

そのお店はもうなくなっていて、

懐かしくも寂しい思いでした。

 

呼び方もいろいろあって、

Tienda de abarrotes(ティエンダ・デ・アバロテス)、

Miscelaneas(ミセラネアス)、

Esstanquillo(エスタンキジョ)、

あとはTendero(テンデロ)

なんて言ったりもするんです。

 

昨年の10月の時点でメキシコ全土に約120万店あるわけですが、

分かりやすい数字と比較すると、

日本のセブンイレブンでさえ全国で約2万1000店、

大手4社の合計でも5万4000店弱なのです。

 

そして、

メキシコのコンビニチェーン最大手のオクソ(OXXO)。

これが全国に18,000店弱あり、

業界ダントツ一位。

 

2位のセブンイレブンが2,000店、

3位のサークルKがEXTRAを買収後1,200ぐらい。

全店合わせても3万店ぐらいです。

 

それを鑑みると、

いかに名も無きティエンディタが多いかが分かりますね。

 

首都のメキシコシティだけでも20万店以上ですよ!(笑)

 

この業態、

零細とは言っても甘く見れないのです。

 

GDPの7%を占めます。

(出典:La Jornadahttps://www.jornada.com.mx/2019/09/01/economia/018n1eco

 

メキシコのGDPは日本の約4分の1。

1ドル107円として、

大体128兆円。

 

その7%は約9兆円!

これを120万店で割ると、

750万円ぐらい。

これが一店の平均年間売上です。

そうすると月に62万円ぐらいの売上で、

30.4日で割ると約2万円。

これが一店の平均日販売です。

ペソ換算で3,300ペソ。

一日平均50人のお客さんが来たとして、

客単価66ペソ(約360円)。

 

ん~~~どうだろうってとこです。

当然お店にもよりますが、

日にこれぐらい売る店もあれば、

全く届かないお店も地方には多いです。

 

ということで、

7%はちょっと多い気もしますが、

何れにしてもこれに近い経済効果があるということです。

 

これって、

大手の製菓業者(日本でいうカルビーみたいな)の売り上げの7~8割も占めていて

申告される全国の食品総売上の42%に相当するんです。

 

だから零細だからと言って、

無視できない商売です。(笑)

 

一方で不の方向にも影響力大です。(苦笑)

お察しの通り、

その95%は非正規のお店で、

納税はもちろん、

納税者登録もしていないとか。

 

ここ25年ぐらいは、

ウォルマートなどの大手のスーパーストアや、

上述の大手コンビニチェーンの出店の加速により、

淘汰されるティエンディタも多いようです。

 

一方で、

ティエンディタの強みは、

地域社会に密着していること。

 

大手コンビニとティエンディタが二つ同じ距離にあれば、

客は必ずティエンディタに行きます。

 

場所によってはですが、

少しぐらいのおまけや、

おカネが足りない時にはツケで買わせてくれたりします。

そういう関係は大手には絶対できないのですよね。

 

ちょっと長くなりましたが、

いかがでしょう。

 

このティエンディタは、

いくら大手が台頭してこようとも、

なくなる事はない、

もはや、

メキシコに根付く歴史であり文化なのです!(笑)

 

ローカルの経済を助けるという意味でも、

メキシコにいらしたらなるべく

ティエンディタを利用しましょう!

 

【キオテQ&A】

京都府・清水康さん

Q.HPを拝見しました。メキシコには駐在で3年程いたことがあります。山にもいけるのですね!私も山好きで、日本の名峰のいくつかにも登ったことがあります。初心者のような私にもチャレンジできるような難易度なのでしょうか?今年59になります。

A.お客様の安全を最優先とし、

原則、雪がない夏場の山をご案内しております。

日本とメキシコの山の違いは、

日本の方が植物の種類が豊富であること。

メキシコにもない事はないですが、

僕が案内する4000mを越す高山になりますと殆ど植物は育たず、

地肌がむき出しの状態になります。

植物を楽しみながら、

というよりも、

己への挑戦と達成感、

そしてそこから見える絶景、

これがメキシコの高山で得られるものです。

富士山を越す高高度になりますので、

到着後すぐの登山は高山病のリスクが高まるのでおススメしません。

できればご渡航前に適度な高低差がある山に登って頂いたり、

日々の有酸素運動と

特に下半身の筋力トレーニングをして頂いた方がいいでしょう。

山は頂上への到達だけが目的ではありません。

一歩一歩、

自分の足で歩を進め、

「心体」の全力を尽くす事に意味があります。

下山後の清々しさは何物にも代えがたいものですね。

だから山はやめられません。

ぜひ挑戦してください!

 

【お知らせ!】

当メキシコ通信では、
皆様からのメキシコに関するご質問にお答えする企画、
【キオテQ&A】を始めました!
全てにお答えできるかはお約束でき兼ねますが、
皆様がお持ちの素朴な疑問をドシドシお送り下さい!
私メキシコガイドの岩﨑への個人的なご質問もどうぞ!(笑)
他の方々のご参考にもなるよう、
可能な限りキオテ通信の中でお答えさせて頂ければと存じます。
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