性善説に立つと楽になる。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
プロのメキシコ旅行ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。
今日もメキシコから書いています~
☝☝☝コロナ前、友人二人と、題して“世界の酒を飲もうぜ”会を開催
日本代表は福井県の日本酒“伝心 凛”、7年熟成の芋焼酎“天使の誘惑”、中野BCの“ゆず梅酒”
今でこそ楽しく生活していますが、(笑)
もちろんそれが、
悪いことが何も無い、
楽しい事ばかりのものではありません。(苦笑)
生きていれば怒れる事も大なり小なりたくさん出てきます。
時にはムカつく奴も出てきます。(笑)
昨日なんか大家から一方的に、
「5%の賃上げします」
と伝えられ、
「あのさーこの状況下みんな苦しんでるの分からないの?」
「大家だけ痛手を被らずに安定収入っておかしくねぇ?」
と思いつつも、
そこはもう一人の自分が、
「まーまーまー、そうカリカリすんなよ」
となだめるのです。
サラリーマン時代も、
偏屈なお客さんはいつもいました。
騙す人もいました。
頭ごなしに怒る人もいました。
でも思ったんです。
いくらそういう人達でも、
きっと愛する人や愛してもらっている人がいて、
守らなければならない子供もいたり、
もしかしたら病気していて大変だったり、
仕事では見えない素顔があるはずだ、
と。
「きっとこれは本性ではないんだろうなぁ」
「きっと普段は優しい夫/妻なんだろうなぁ」
「きっと普段は子煩悩なお父さん・お母さんなんだようなぁ」
という性善説に立って考えると
自分の中の嫌な気持ちというのが、
ふわーっと消えて落ち着いていきました。
性悪説は性善説の対義語と考えられがちですが、
視点が違うだけで、
「人間には元々無限の欲望などの悪がある」
「人間は元々悪に走る傾向にある」
を前提にしていて、
でも努力次第でそれらを克服できるというものですね。
どちらにしても、
表に見える殻を取り続けて行くと、
最後に残るのは
「善人」
だと思うんです。
メディアのせいで、
皆さんが戦々恐々としている
メキシコの指名手配犯達だって、
みんな純真無垢の可愛らしい赤子の時があったのに、
何がどうやってこの人たちを強面の犯罪者に仕立てたのか。
こういう考え方も、
もちろん罵倒されたりして、
頭に血が上っている時なんかは、
そんな事考える余裕なんか無いと思いますが、
結局は先にそう考えた方が
「楽」
ですよね。
僕はメキシコに来たばかりの時、
メキシコで仕事を始めたばかりの時なんかは、
いつもイライラしてしまって、
周りにあたってばかりいました。
「なんで時間通りにこないんだ!」
「なんでやると言ってやらないんだ!」
「なんで言い訳ばかりなんだ!」
いつも
「なんで!!」
ばかり言っていました。
「そんな風に思っているのってお前だけだよ?」
「嫌ならメキシコから出ていけばいいじゃん」
と、
またもう一人の自分が耳元で囁くのでした。
少なくても、
メキシコでは
武士に二言はない、
は通じません。
でも、
「二言、三言ある」と、
自分自身に伏線を張っておけば、
まだマシになります。
そんな風に、
不の現象に対して、
心のハードルを下げ、
“感じない心”
をつくるように心がけています。
まだまだ努力が足りない部分がありますが(笑笑)
でもすごく楽になったのは確かです。
日本に住んでいる人からすると、
「なんかコイツ緩んでるな」
と見えるかもしれませんが、(苦笑)
でも緩まないと楽しめないですからねぇ~。
そんな事で、
コロナ禍で見えてしまった日本の黒い部分、
もう少し感が方を変えれば楽になるのでは、
と思った次第です。